下村敦史の本

同姓同名

同姓同名 下村敦史

同姓同名。唯一無二であると思っていた自分の名前がそうでなかったら、そしてその同姓同名者が事件の加害者であったら。SNSを使ったデマ情報の拡散と無関係者からの誹謗中傷の怖さを改めて考えさせられる一冊だと思う。

8
真実の檻

真実の檻 下村敦史

結末が気になり一気読みした。面白いかどうかはやはり読書ペースと比例する。自分に合わない、面白くない本はなかなか読み終えられず時間ばかり過ぎる。警察、検察、法廷と難しい話も所々あったけれど大学生が周りの人に恵まれて死刑囚の実父を無罪までにする過程はわかりやすい分そんなにうまくいくか、、と突っ込みたくなる部分もある。けれど娯楽としては楽しめえた。初読み作家さんなので他の作品も読んでみたい。

8
緑の窓口 ~樹木トラブル解決します~

緑の窓口 ~樹木トラブル解決します~ 下村敦史

小学生ぐらいの頃、初めて樹木医という職業を知って、すごく憧れた時がありました。この本を見つけた時、その頃がすごく懐かしくなってきて、いつの間にか手に取ってました笑 主人公は区民の植物関連の相談に応対する「緑の窓口」担当の男性区役所員。ある日見かけた美人な樹木医さんに一目惚れし、その人と、職場のモテモテ先輩と一緒に樹木の謎を解決するお話です。 あいにく、私は樹木医さんのような感受性を持ち合わせておらず、あまり感情移入はできなかったんですが。。でも、ストーリー自体はポンポン進んでとても読みやすかったです!それに樹木のトラブルって結構多岐にわたるんだな、と普通に勉強になりました。 お話も面白いですし、植物好きな方には是非読んでいただきたいです( ´ ▽ ` )ノ

10
闇に香る嘘

闇に香る嘘 下村敦史

第60回江戸川乱歩賞受賞作品です。 白杖を頼りに歩き生活する描写は、此方も目の前が暗くなり、不安になった。 同化しにくい主人公であったけれど、共に不安になり、疑い、焦りながら読みました。 中国残留孤児について私は随分無知でした。

9
黙過

黙過 下村敦史

「黙過」と冠を持つ連続短篇を模した、長編だと思います。長編を読むスタンスで、短篇を読む心情で読んでいってください。 重たいテーマでした。答えられない質問ばかりでした。変な疑問を持たず、過ごせるならそれはそれでいいのではと思ってしまう程、難しい問題に直面する人々。 語れずにいた、語らずにいた秘密のパズルがはまった時。この題名の真の意味を突きつけられる。 知ってしまった以上は、自分も責任を負わなければならない。 答えられない事ばかりだと知ったなら、考えねばならないでしょう。命というものを。

闇に香る嘘

闇に香る嘘 下村敦史

主人公が盲目である設定がよく活かされています。 視点も主人公のみなので、視覚的情報が一切与えられず、もどかしさを感じるところもありましたが、それもこの作品の面白さの一つだと思います。 ただ、友人に勧めたところ怖かったと言われたので、人によっては恐怖を感じる内容なのだと思います。

30
生還者

生還者 下村敦史

世界第三位の標高を誇るカンチェンジュンガ。 そこから、生きて還ってきた…いや、生きて還ってきてしまった者たち。 生還者たちが語る言葉が、「その日」にあった事故と還ってくることができなかった者たちの犯した罪の有り様を二転三転させる。 果たして真相は…。 冬山の過酷な環境や壮大な自然の美しさの描写は読んでいるだけでわくわくする。 ただ、登場人物たち、特に女性たちがリアルに感じられなくて少し物足りない…。 主要な登場人物2人のどちらにより力点が置かれているのか、よく分からなくて気持ちの入れどころに困った。