村上春樹の本

猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき 村上春樹

村上春樹がこういう文章を書くのは珍しいと思った。戦争体験を聞き書きすることは、よく中学・高校生に課されるものだと思うが、それを村上春樹がやるとこうなるのか、と思った。なんだかNHKのファミリーヒストリーのようだった。「猫を棄てる」エピソードをふと思い出し、そこから書いたところ、サラサラと書けたとのことは、非常におもしろかった。またレイアウトデザインについて、絵本のようで、フォントサイズも大きく、行間も余裕があったので、小学校高学年であれば読めるのではないだろうか、と感じた。

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象工場のハッピーエンド

象工場のハッピーエンド 村上春樹

安西水丸さんのイラストたっぷり味わいながら、村上春樹さんの軽快なリズムに乗って、いつのまにか音読していた。。。あの羊男さんや双子も登場、「マイ・スニーカー・ストーリー」に目が点になり「鏡の中の夕焼け」にるるる。白ワインとマスクメロンのイラストいいな〜と思いつつ、書体がいろいろで楽しいです。

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹

実際日常的に走っている人の走ることについての文章が読みたくて読んだんですけど、読んでよかった。村上春樹の文章についてはつらつらと読めてしまい、気が向いたときに手に取るという感じでこれまで読んできたので、エッセイ的なもの(本作では「メモワールのようなもの」としていますが)は初めて手にしたのですが、元々いろんなことに興味のある人の文章という感じで、読んでいて面白いなぁ。しかし毎年フルマラソンを走り、また毎月走る距離を管理しているというのはすごい。あと小説を書くことについても書かれていたのが個人的に興味深かった。

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MONKEY vol.12 翻訳は嫌い?

MONKEY vol.12 翻訳は嫌い? 柴田元幸

特集「翻訳は嫌い?」に惹かれて購入。外文が好物なので。 巻頭の「日本翻訳史 明治篇」では、坪内逍遙や二葉亭四迷らが、西洋文学の翻訳を通して、新しい日本語(今私たちが読み書きしている日本語)を生み出していった歴史が述べられており、大変興味深く読みました。 「翻訳講座 村上春樹+柴田元幸」は、原文とお二人の訳文を比較しながら、良い翻訳とは何かについて論じています。私は柴田氏の翻訳が選書も含めて大好きなのですが、正確さよりも物語の雰囲気を重視した村上春樹の翻訳も読みやすくていいものだなあ、と思いました。

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ 川上未映子

川上未映子による村上春樹のインタビュー本、面白かった。60年代の、戦うことや言葉というものがからっぽになってしまった空虚感が村上春樹のテーマ性を排してとにかく文体を磨くスタイルを作った話とか。

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村上T 僕の愛したTシャツたち

村上T 僕の愛したTシャツたち 村上春樹

ポパイ連載からの書籍化なので、疲れて一日を終えるときビール飲みながらサラッと読める。読んでる本と一緒で、着てる人間の趣味嗜好がモロに出るのがTシャツの奥深さで、どれも村上氏の好みが色濃く表れていておもしろい。たかがTシャツされどTシャツ。google T とR.E.Mが個人的にはツボ。ああ、アメリカの古着屋に行きたくなってきた…

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酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 村上春樹

村上春樹の紀行文はやはり好き。ラオスだけじゃなく色々な国の文がある。かつて住んでた所を巡るっていいなと思った。ギリシャの魚料理の描写は他の紀行文でも読んだし、スプートニクの恋人にも出てきたけど、いつ読んでも異常に旨そう。ラオスが1番面白かったな、川や寺や僧侶達の迫力みたいなものがあって。

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バースデイ・ガール

バースデイ・ガール 村上春樹

二十歳の誕生日にアルバイトをしているお店のオーナーから ひとつだけ願いを叶えてあげると言われた主人公 その願いは 本文ではあかされなかったが 時間のかかる願い事らしい ひとつだけの願いって難しい 煩悩だらけの自分には 決められないかも

村上春樹 翻訳全仕事

村上春樹 翻訳全仕事 村上春樹

装丁のカラー写真も豊富に、著者の翻訳仕事がざっと展望できる。 柴田元幸との対談も充実。二人の翻訳の姿勢の違いが面白い。この二人が話すと翻訳というのがどういうことなのか分かりやすい。 別に春樹ファンでなくとも関係なく読める。 翻訳スキルを高めたい人はもちろん、翻訳をよく知らない人にも面白いのでは。 硬くなく読みやすい。

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