葉室麟の本

銀漢の賦

銀漢の賦 葉室麟

第14回松本清張賞受賞作品。 源五と小弥太と十蔵の友情が羨ましい。男として生きる道が異なる中で、信念を貫きお互いを認め合う。 それが、辛く心に傷を残しながら生きる事であったとしても。 侍には珍しく、主人公源五のキャラクターがユルイのがいい。小弥太と対象的だ。人生も……。 歳を取り人生の先が見えた時、振り返りそして前に進む力を持っている二人の頭上に天の河が横たわる。 徐々に明かされる友情と陰謀、終盤は疾走感があります。読後感はすっきりといっていいでしょう。 歴史的に有名な侍は出てこない葉室麟さんらしい、時代小説です。

青嵐の坂

青嵐の坂 葉室麟

葉室麟が描く死ぬのもいとわぬ武士の姿は、忘れてた潔さ?腹切りで責任を取ればいい、日本人独特の死生観か..

決戦!関ヶ原

決戦!関ヶ原 葉室麟

2019/05/31 読了 『歴史・時代小説縦横無尽の読みくらべガイド』からの選書。関ヶ原の色々な切り口が面白い。お気に入りは木下昌輝の「怪僧恵瓊」。対する葉室麟の「孤狼なり」が三成側の解釈。映画「関ヶ原」のシーンが頭の中を駆け巡った。

緋の天空

緋の天空 葉室麟

藤原一族最初の皇后、光明子の物語。 美しく、気高く、慈悲深い人となりが伝わっている姫君は、藤原の家がまだ新興貴族でしかなかった頃に皇后にまでなったしたたかさがあるように思っていたけれど、作者が描く光明子は、思慮深く、賢い女性だ。 成人し、首皇子の妃になるまでの時間をとても丁寧に描いている。皇后としての活躍はもちろんしっかり書かれているけれど、母としての光明子があまり描かれなかったのは少し残念。

墨龍賦

墨龍賦 葉室麟

戦国時代を生きた絵師海北友松の話。 建仁寺の「雲龍図」で有名。 武士の魂と絵師の魂の中で迷いながら生き抜いた友松。 よく知っている史実の中、登場人物に立体感があって。。。 京都国立博物館に実物を見にいこう! 「友松さん、よぅよぅ頑張りはったなぁ。」て、親戚気分で観そーです。 京都行って観て参りました!笑

紫匂う

紫匂う 葉室麟

葉室麟の作品は、いつも背筋が伸びる気がします。女の矜持とは?信じるとはなにか?夫婦とはなにか?を描いている作品です。テーマはドロドロしてるのかとおもいきや、最後まで一気に読めるエンターテイメントです!( ´ ▽ ` )ノ

秋霜

秋霜 葉室麟

命の重さが信念のよって違う世界。武士とはつまらぬ生きもの...生きていることは何よりも尊いのに。

乾山晩愁

乾山晩愁 葉室麟

前に書いたレビューが何故か消えている…もう一度。 尾形光琳はよく知っているけれど、その弟の乾山はあまり知らなかった。器が有名だよね、くらいの知識。 その乾山を主人公に据えた話。 語り口も端的で美しく、色々な人の思いも昔の日本的で上品で、読んでいて心が洗われるよう。内容はドロドロだけど。

刀伊入寇 藤原隆家の闘い

刀伊入寇 藤原隆家の闘い 葉室麟

藤原隆家をこれほど魅力的に書いた物語は、きっと他にはない。 素晴らしかった。生き生きとして矛盾なく、全て収まるところに収まっている。 定子が髪を下ろすシーンの解釈も、私は初めて読むものだった。少しばかり私には謎な部分があったシーンが、綺麗に説明されていて、すっきりとした。腑に落ちた。 素晴らしかった。 あまり歴史的には知られない刀伊入寇、鮮やかだった。

風渡る

風渡る 葉室麟

戦国時代のキリシタンの話し。 ちょっと読み難かった

玄鳥さりて

玄鳥さりて 葉室麟

美しい心持ちさえあれば、どんなに虐げられても生きがいとなる。

散り椿

散り椿 葉室麟

瓜生新兵衛が、山間の小藩に戻ってきた。何故、今になって?おりしも藩主代替わりをめぐり、藩内は揺れ動いていた。18年前の澱が新兵衛の帰郷によって、撹拌されていく。若い頃一刀流道場の四天王と呼ばれた盟友達の思いと生き様が心にしみる。 心やさしき人は、相手を思いやりすぎる。それは、強く。やるせない。

決戦!新選組

決戦!新選組 葉室麟

士道に殉じた壬生浪たちを描く、六人の作家による競作長編!

あおなり道場始末

あおなり道場始末 葉室麟

いつもと違う葉室さんの、時代小説です。 明るく清々しく軽妙。時代小説が苦手な若い方々に手に取って読んでもらいたい。

山桜記

山桜記 葉室麟

戦国時代から江戸初期にかけて、九州を舞台に生きた武士の妻たちの短編集。 「花の陰」が良かった。 男だらけの話だと文章は漢字だらけで堅くなるのに、女が入ると仮名が増えて、柔らかくなるのは必然なのだろう。 短編は、その話の世界観に入るまでが面倒だけど、その分たくさんの話に触れられるところが好き。

潮鳴り

潮鳴り 葉室麟

落ちた花でも再び咲くことはできる。

秋月記

秋月記 葉室麟

ひとつの事柄が次へと繋がり出来たことやらなかったことを省みる。死ぬる時、後ろを振り返って悔いがないと思えるだろうか。

オランダ宿の娘

オランダ宿の娘 葉室麟

小説としても勿論面白かったですが、シーボルトが日本に来た頃の色々な出来事が勉強にもなりました。

川あかり

川あかり 葉室麟

臆病すぎる武士の話。 戦うのがコワいから、所謂武士の華やかさは無いけれど、揺るぎない武士精神にこころうたれる。 まだ目の前の川を渡れずにいる私にはとてもよく響く小説でした! 武士を取り巻く、ルパン的な盗賊たちが好きっ(^Д^)