平松洋子の本

ほんのきもち

ほんのきもち 朝吹真理子

贈りものにまつわる物語。豪華な先生方のお名前がずらり。〝ほんのきもち〟に込められた思いが贈りものの素敵なところです。このお菓子美味しかったから、あの人にも食べてもらいたいなぁ、と、私の場合はそんな軽い気持ちから始まります。相手に喜んで貰いたい気持ちは、知らず知らずのうちに自分の喜びにも繋がっていたり。一緒に過ごす時間だけでなく、離れている時も大切な人達のことをゆっくりと考えたい。お互いにちょっとした幸せをシェア出来ること、それってなんだか楽しい。

洋子さんの本棚

洋子さんの本棚 小川洋子

本を語ってる…かのように見えて、その実、彼女達の深い考えが幾たびも語られる…そんな「目から鱗」な作品でした。 取っ掛かりは小説や映画なのですが、そこに出てくるキャラクターの奥に潜む感情面をあますことなくすくい上げて、それを今度は自分達や周りの人達といった「一般化」して日常に落とし込む…わたしはそこまで深く本を読めてるだろうかと、急に恥ずかしくなってきます。子供の頃や学生の頃に読んだ本で衝撃を受けたものを、大人になった今再び「何故衝撃を受けたのか?」を紐解き直すという作業の凄さに驚きました。 それもこれも、2人の洞察力・読解力の高さによるものなのですが。 この本の中で紹介されてる作品も、いつかは全て読み尽くしてみたいですね…!

ひさしぶりの海苔弁

ひさしぶりの海苔弁 平松洋子

「氷水できいんと冷やしてからおもむろに齧る」氷水漬け胡瓜と添えられた貝殻の静物画のような美しさ「きゅうりをがぶり」、「雪降る夜中ひとりブランコに揺られている志村僑を蹴飛ばすような狼藉である」なぜかブランコに揺られる油揚げのシュールさ、映画「生きる」からだとおもうけど、ゲゲゲの鬼太郎に登場する「ぬりかべ」のようなちっちゃい手足のついた油揚げがブランコに揺られている図に微笑む「油揚げ産江」など安西水丸さんのイラストが素晴らしい。 ところでなぜ油揚げと志村僑が結びつくかというと 「焙って生姜醤油を添えれば、日本酒ぐいぐい。はんぶんに切って袋にし、ブルーチーズを詰めて焼けば、白ワインがぶがぶ。なのに脇役の顔を崩さず、あくまでも寡黙。志村僑の顔など浮かんでくる(アブラっ気の抜けかげんが極限の近似値)。」だそう。面白い。

ステーキを下町で

ステーキを下町で 平松洋子

対象に対する愛情が感じられてとてもいい読み物でした。 京都に饂飩を食べに行きたくなった^^;

肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行 平松洋子

0221 2021/02/26読了 肉が食べたくなる。 グルメ本ではなく、食肉文化とそれを取り巻く人間たちを描く。 食用として育てる人たち、野生の動物たちとの向き合い方や付き合い方からの町の変化、調理する人たちなど、様々なストーリーがあって私たちが食べているんだなあと。 ジビエが流行っているけど、食べるだけでなく届くまでのストーリーを知るとさらに美味しくなる。 肉の部位などの人気はずっと変わらないと思っていたけど、変化していることにびっくり。 本に出てきたお店行きたい。

おいしい記憶

おいしい記憶 上戸彩

読んでいて、お腹が空くという感じまではいかなかった。珍しい人の文章が読めるので、興味を持って読み進められた。

焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き

焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き 平松洋子

東京の町の隅から隅まで日常的だけどそこでしか味わえない食を丁寧かつ軽妙に掬い取った珠玉のエッセイ。 「堂々の厚さ、美しい短冊に切り揃えられた一片を、箸でつまみ上げる。すると、どうだ。きつね色に染まった衣の下からのぞくピンク色のつや。肉がむちっとふくらんで、あたしだけのもの。がしとつまむと、しっとりつややかな肌からほのかに滲み出る肉汁。はじにはきらきらと真珠色に輝くロースの脂。長い一切れを口の中へ運ぶ。嚙む。じゅわあ。嚙む。とろーっ。閉じこめられていたうまみが一気に炸裂して、舌から順番に溶けてしまいそうだ。」 P061 「とんかつの聖地へ新橋」 オノマトペを使って今にも空腹時注意もしくはお腹を鳴らす描写でありながらどこか上品さを残しているのも良いところ。 ちょっとした現実逃避をしたいとき息抜きをしたいときパラっとめくる。現実世界につながっているので逃げていることを感じさせない首の皮一枚つながっている感とでもいうべきか。日記「春隣の日々」の素敵な虚構世界に浸る。 単行本版は表紙のデパート屋上が郷愁を誘うが 本文中にデパート屋上の話は出てきません。

サンドウィッチは銀座で

サンドウィッチは銀座で 平松洋子

2018/1/21読了 今日アップルパイを食べに出かけたのだけど目当てのお店がお休みしてて、じゃあ、と前々から食べようとすると機会を逃していた鰻を食べることになった。偶々店が近かったのだ。久しぶりに食べる鰻重は私と旦那を幸せにしてくれた。帰りの地下鉄でこの本を開いて続きを読んだら、まさかの「川豊」に鰻を食べに行く回からだったので、ささやかな偶然に驚きつつも笑ってしまった。

24
泥酔懺悔

泥酔懺悔 朝倉かすみ

瀧波ユカリさんのエッセイで爆笑。 平松洋子さんは私の中で料理・エッセイというイメージだけで読んだことはなかったが、はじけた人間性が垣間見えたので著書も読みたくなった。