北村薫の本

北村薫のうた合わせ百人一首

北村薫のうた合わせ百人一首 北村薫

現代短歌を2句ずつ並べて、行き届いた解説がされているので、わからないので味わえそうにない…というものでも、「そんな見方があるんだ」と思わされます。解説部分を含めると、さまざまなジャンルのがもう山のように載ってるので、ひとりひとりに「これはいい!」と感じるものがあるかと思います。 でも、短歌の読ませどころ、というか、テクニカルな分析も大いに含まれてるので、自分で安易に短歌を口ずさむ…なんてことは、敷居が高くなっちゃうかもしれません(私がそうです)。

ヴェネツィア便り

ヴェネツィア便り 北村薫

「時のながれと、移ろいゆくもの」の短編集ーといえばいいのでしょうか。単に味わいが出てくるばかりではなく、じんわりと不安や苦さが滲み出てくるものもありました。どれがよいか…となると「道」とか「高み」かなあと思いつつ、それだけなら1ページで終わるじゃん⁈というのを、心の揺れなどを含めてうまく記した話(タイトルは、書きません…)も、好きだったりします。 ともかくこの本は、ゆっくり読みたい本です。 全くの余談ですが、作中で出てくる「アリヴェデルチ」という言葉の意味は、某マンガで知りました…。

猫が見ていた

猫が見ていた 湊かなえ

猫題材の本は手が伸びてしまうよね。 猫が少し離れた位置にいたり、近い位置にいたり、と完全に猫が主役というわけでもなく、猫の位置関係がそれぞれの作者によって違い、面白かった。 「吾輩も猫である」とは逆である。 2018.5

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いとま申して 『童話』の人びと

いとま申して 『童話』の人びと 北村薫

父の日記から紐解く、父の記録であり、昭和初期の暮らしや青春を窺い知れる一冊。 昔は、今のようにボタン一つで音楽を聴いたり、調べたりすることは当たり前ではなかった。その分、物事への立ち向かい方や感動の度合いが違った。 どんなに便利な時代になっても、新鮮な感覚と感動を失わない人間でいたいと思う。

中野のお父さん

中野のお父さん 北村薫

2019 8月読了 北村薫、初読。 読みやすいし、親しみやすい内容でした。 お父さんと娘のあるあるな風景に、ホッコリさせられます。謎ときはありますが、ミステリ要素強めではありません。箸休めな本としていいかと思います。

8
朝霧

朝霧 北村薫

いい感じの小説です。文章の色味が良いですね。 続編が出たそうで。

太宰治の辞書

太宰治の辞書 北村薫

太宰治の使っていた辞書を調べるという謎ときの経過は、とても勉強になり面白い。 その調べ物の比重が大きく、主人公の人生についてはあっさりした描写。結婚して中学生の子供がいるが、初登場の夫や息子の人物像は背景のようなぼんやりした感じ。 焼きまんじゅうがおいしそうで、前橋に行ってみたくなった。

八月の六日間

八月の六日間 北村薫

山の頂を見上げながら黙々と登る。ふと振り返った時に見下ろす風景、風、空との距離…思い出しました。 といっても、本格的な登山ではなく軽装で行った山登りなんですが… 山では、無になったり、恐怖に耐えたり、気が沈んだり、上向きになったり、個性的な方々と出会ったり色々です。でもいつもの生活に戻る時には明日からまた頑張りましょうみたいな感じになるんですよね。わかるなぁ。 彼女は山へ行く時、本を持って行くのですが、さすが編集者。彼女の選んだ本を読んでみたくなりました。 この本は読む時期も影響するように思います。私は新緑の季節前に読みました。

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鷺と雪

鷺と雪 北村薫

北村薫さんの直木賞受賞作。昭和初期という時代背景のなか、士族令嬢の英子とそのお付き運転手のベッキーさんが謎を解き明かすミステリ。シリーズ3作目となる本書の最終話の日付けは昭和11年2月26日。全編を通して、戦争へと突き進む時代の不穏な空気をひしひしと感じる。その空気感とミステリを折り合わせてるのが北村薫さんならではという感じ。

盤上の敵

盤上の敵 北村薫

猟銃を持った殺人犯が妻を人質に立て籠り...、というあらすじながら、独白的な会話が続き、最後には『これを書きたかったのか!』と、快感を得る感じです。

8
ひとがた流し

ひとがた流し 北村薫

北村薫の作品の中でもかなり上位のお気に入り。 褪せることのない友情と、仕事にかける思い。主人公のような女性憧れる。

9
冬のオペラ

冬のオペラ 北村薫

北村薫を勧めるとしたらコレを選びます。謎解きは自己満足であってはならないという響き。