井上荒野の本

あちらにいる鬼

あちらにいる鬼 井上荒野

濃密な人間関係。笙子とみはるの妻と愛人という関係性よりももっと深い、同士というか共犯関係にも似た不思議な関係。フィクションとノンフィクションのバランスが絶妙な小説。寂聴さんの「夏の終り」から読み直したい。

よその島

よその島 井上荒野

主人公が 蕗子 同名なので親近感が湧きあっという間に読了

ママがやった

ママがやった 井上荒野

感情を何処の誰に持っていけばいいのかなかなか分からない作品だった。あとがきを読む事でこの作品のテーマ(?)に気付かされ、恐ろしくなった。 人の心なんて分からないし、人の心は良くも悪くも、日常が蝕んでいくのだと思った。 何日か経って気づいた事は、夫が雑誌に載っているママの教え子をママに伝えた時にママの中で夫に対して諦めていた心の中のスイッチが押されたのだろうという事。 ママの本当の心情は分からない。 だけど、そうかなぁと思った。

100万分の1回のねこ

100万分の1回のねこ 江國香織

「100万回生きたねこ」 大好きな絵本を、これまた大好きな作家さん達がこぞってトリビュートした贅沢な一冊 どの作品も、生と死というテーマを重く温かく表現しています 絵本の書評ではなく、文学作品として扱っているところがいい 多くを問いかけます

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さようなら、猫

さようなら、猫 井上荒野

猫が出てくる短編。荒野さんなので全くほのぼのした話はなくて、ゾワゾワする話。

猫が見ていた

猫が見ていた 湊かなえ

猫題材の本は手が伸びてしまうよね。 猫が少し離れた位置にいたり、近い位置にいたり、と完全に猫が主役というわけでもなく、猫の位置関係がそれぞれの作者によって違い、面白かった。 「吾輩も猫である」とは逆である。 2018.5

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静子の日常

静子の日常 井上荒野

静子さん…図書館で見つけた時に気になり借りた。とても素敵なおばあさんの話。そして、これくらい軽いタッチの本が私は好み。静子の言葉は暮らしの中で大切にしたいなと感じるものばかりだった。私の母の静子さんにプレゼントしようと決めている。

そこへ行くな

そこへ行くな 井上荒野

本能的に「そこへ行くな」と感じるそれぞれの場所について。真相に気が付いているのに自分の内に閉じ込めて観察する女性の描写がうまいなっていつも思う。井上荒野さん

あちらにいる鬼

あちらにいる鬼 井上荒野

井上荒野さんが書いたところに興味があり本を手に取りました。憎悪よりも愛情が伝わってきたのは、やはり井上さんだから。と思ってしまう。人間臭さが出ていたのは男性で、両方の鬼は全然鬼じゃない。現実は鬼だし、もっと人間臭いと思った。実物のモデルを描くのは難しい。

しかたのない水

しかたのない水 井上荒野

フィットネスクラブに通う人達の物語。毎日通う人達の少し病んでる部分が見えてくる、それがつながる感覚が楽しかった。

短編学校

短編学校 米澤穂信

2017/10/19 読了 少年・少女が大人になる瞬間を描いたアンソロジー。米澤穂信、本多孝好、関口尚、辻村深月、今野緒雪、それぞれ楽しませてもらった。それにしても、なんでこの短編集のタイトルが学校なんだ?

ベーコン

ベーコン 井上荒野

幸福な家庭の外側にいる人達の短編集。外側だけど不幸ではなく。出てくる料理が美味しそうに感じる。味が分かるような気になってくる。良かった。

潤一

潤一 井上荒野

読み始めて、川上弘美さんのニシノユキヒコを思い出した。

だりや荘

だりや荘 井上荒野

みんな傷やプライドや思い込みを抱えてる。縺れた関係の行き場の無さが心寂しい。