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路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…… 人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。 社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事... 続き

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24頁目「誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない」を何度も読み返してしまい、先へ進めない。あざやかなモノクロームの景色のような。

解釈は要らない。まるで写真をフィルムのカメラで撮っているような静かに心に留めたくなる断片たち。知とポエティックと手を引いてくれるようにどんどん読み進められる言葉選び。視点、文章ともに大好き。リトルマガジンをライティングするところだから繰り返し読みたい。

『紋切型社会』読んですごい高揚して、本屋行って、多分、スマートに規定されることからすり抜けていくような言葉をもっと聞きたい、みたいなところで「お」と思って買ったんじゃないかと。朝日出版社続き。楽しみ。

あんまりよかったので売り始めました。 http://fuzkue.com/entries/275

誰かの何かは、別の誰かにとっての何かであり得るか。意味が生じない断片を考えることの、難しさと豊かさ。

大事なものが指の間からこぼれないように慎重な手つきで、それでもこぼれ落ちた不確かな何かについて語られた一冊。こんな本をもっと読みたい。

社会学者によるフィールドワークから抜け落ちたもの。その厖大だからこその、かけがえのなさ。が、静謐な筆致で記された名著です。

大学の講義やゼミで先生が本筋と離れたことを話してそれが妙に心に残っているなんてことがあるけど、本書はそんな話を集めた本です。

さらさらと駆け抜けてくようでふと見るとそこに佇んでる意識しない断片的な日常と生き方。
すごい綺麗でとても侘しいけど守りたくなるみたいな文章やった。

ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』へのポストで、この本の併読をオススメするコメントがあったため即購入。アメリカと日本で状況は違えど、社会の片隅で営まれる日常の「断片」に各々の作者が見出したものーそれらはみな無意味で、その無意味な断片の連なりが放つ奇跡のようなきらめきーは不思議なほど一致している。
街中を歩く無数の人々、あるいは家々に灯る無数の明かりを見るとき、そこに無数の人生が現前しているというその事実に、眩暈がする。

「本当にくだらない、たいしたことのない、何も特別な価値などない」自分自身を、
少しだけ、肯定的に受け入れられるようになりました、ありがとう。
毎日、1節ずつホクホクしながら読んだ。

「私たちにできるのは、瓶のなかに紙切れをいれ、封をして海に流すことだけだ。」
修論に込めた投瓶通信と同じイメージが出てきたのが、個人的に、とても嬉しかった。
そこだけは間違っていなかったんだな。と確信。

「自分のなかで自分のことを笑うことで、
私たちは自分というこのどうしようもないものとなんとか付き合っていける。」

またポツポツと読み返したい。
2016.01.01 読了

著者の姿勢というか佇まいというかスタンスというか、在り方が、とても良かった。とても。
帯にある佐々木敦さんの言葉をメモメモ→ “共感ではなく理解をベースにひたすら寄り添おうとするスタンスは…”
#フヅクエブックス

何者でもない人々の日常は、ドラマチックではないからこその美しさがある。

日常には沢山の物語があるのに、気づかされていないことが多いなと。人が居て環境があり物語があることをそのまま描写している文章も好き。

「外的環境」⇢「内的環境」とできるのはその人自身であり、それが経験となっていくのですね、やっぱり。

どんなものも特別である、ということをこの社会学者は言いたいのではない。ただひとつの無用な石ころをじっと見つめ続けていると、それがいつか、かけがえのないものに変わる瞬間が訪れる。筆者は、そのようなまなざしにひそむ「無意識のいとおしい何か」を、必死で捉えようとしていたのではないか。

電車のなかで読みながら、思わず嗚咽しそうになった。

ふだんの暮らしの中でのとりとめのない思考の流れを再現したような本。
ひとつの話題が頭に浮かんでは、着地点を持たずさまよいながら消えていく。また別の角度から別の話題が首をもたげては消えていく。
なんら結論のない断片の集合体が、個人そして社会を構成している。

「分析されざるものたち」を等身大で描こうとするのに決して偉そうにしないやさしさが随所に見られる。
けっきょくのところ、この本の好きなところは著者である岸先生の姿勢がとてもやさしいところである。

読者

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