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現代版、というより直近未来版"罪と罰"という表現が最もしっくりくる。
この丸い地球で起こることは、ここでは罪でも別の場所では罪ではなくなる。むしろ見えない場所の"罪かもしれないもの"によって我々の安寧は保たれている。だとしたら我々は罰を受けるに値するのだろうか?
人はなぜ虐殺の歴史を繰り返すのか。本当の虐殺器官とはなんなのか。何がそうまでに人々の狂気を駆り立てるのだろうか。
しっかり読めば、ジョン・ポールが招いた混沌とクラヴィス・シェパードが招いた混沌の意味だけでなく、それぞれの違いも見えてくる。
最後の一文字まで気を抜かずに読み進めてほしい。