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逃げ続けることが、人生だった。 家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。 「これは、自分の声だ」 京都で... 続き

コメント

寝食の時間を削ってでも、一気に読みきりたいと感じさせられた。本当に、ここまで引きこまれた小説はいつ以来だろうか?

本屋大賞のノミネートに入っていなければ、きっと手に取っていなかった小説だけれど、本当に、「読めてよかった」と強く強く思わされた小説です。

グリコ森永事件を題材にした小説、事件から31年経って思わぬきっかけからあの有名な無機質で抑揚のない子供の様な脅迫テープの声が自分であったと気付いたところから物語は始まる。事件に巻き込まれた家族という視点は今までになく新鮮。グリコ森永事件ものはつい読んでしまう。

グリコ森永事件は名称を知っている程度だったので、最初3分の1くらいはたくさんの情報についていくのがやっと。めずらしく読むペースも落ちていましたが、後半は一気に読みきりました。はらはらさせられる展開と、今を生きる人たちの心情に、心が揺さぶられます。

フィクションが好きな人も、ノンフィクションが好きな人も、誰もが知る未解決事件の裏にある誰も気付かなかった声なき声を拾い上げる物語が読みたい人も。

自宅から出てきたテープに録音された内容が、あの有名な未解決事件に使われた子供の声で、しかもその声が幼き頃の自分の声だった…というスタートがそもそもこの小説を成功に導いていると思う。

グリコ森永の頃大阪で小学校低学年だった自分にとってこの事件は特別であり思い出深く、当時この事件を題材にしたテレビの特番があるたびにかじりつくようにして画面に釘付けになっていたことを思い出した。あの頃、ある種犯人グループをヒーロー視していたようにも記憶する。

ひょっとして、ここまでとはいかなくとも、これに近い事が事件の真相としてあるのではないかと思いながら、まるでノンフィクションを読むように読み進める事が出来た。

前に本屋さんで帯にあった粗筋を読んで以来すごく気になってたので...お友達のお宅で発見して読みかけにも関わらず強奪してきたという鬼畜行為の果てに…いや、面白かった!
あの「グリコ・森永事件」を題材にしたフィクションだけどほんとに良く書けてる。
自宅で脅迫に使われたテープに自分の子供の頃の声が使われていることをを見つけたテーラーと、過去の未解決事件を掘り返すことを命じられた記者の二人を軸に進んでいく物語は「おそらく真相はこうだったのでは。」と思わせる迫力をもって迫ってくる。
事件に否応なく巻き込まれる家族の悲劇は読むのが苦しいほどの迫力だがけっして読後感も悪くない。
関西を舞台に展開されたあの事件...当時ゼネコン勤務だったうちの親父がグリコの塚口工場の現場所長だったりしたので協力しなきゃってことでグリコのお菓子詰め合わせを頻繁に買わされてたりしてて割りと身近なイメージだったこともあって一気読み。いやいやほんとに面白かった。

三十年前に日本中を震撼させた未解決事件「ギン萬事件」。その犯行に使われたテープが実家から見つかる。そしてそのテープの声は幼き日の自分だった。曽根は幼い頃の自分自身とその親族が事件とどう関わったのかを突き止めようとする。一方新聞記者の阿久津も、年末の企画のため、ギン萬事件の真相を追う。
グリコ森永事件を題材にした小説で、その背景にどんな思惑があろうとも、最大の被害者は子供であるという作者の思いが描かれている。
正直前半はなかなか楽しめなかったが、事件が見えてくる後半は加速度的に面白くなっていった。グリコ森永事件の真実はわからないが、こういう結論はあるかもしれないと思った。

ある著名人が繰り返し二回読んだとのこと。
ラストは泣ける。
人が生きていく上で感じ得る幸福とは何か…
考えされられた。

壮大な事件とミステリーの裏で飲まされた辛酸がどれほどのものか、真実であれば想像し難い。

ぜひ読んでみてください。

グリコ森永事件を題材にした小説。事件当時小学生だった私にとって、かなり印象に残っている事件。あ残って事件からフィルム個装が始まった。内容はかなりリアルだった。実際の事件を知らなくても知っていても、読んで損はないと思う。

久々に続きが気になるくらい、どっぷりと物語に浸かれた面白い小説だった。

偶然見つけた手帳とカセットテープ。録音されていたのは、あの有名な昭和の未解決事件の恐喝文で、幼い頃の自分の声だった…という衝撃から、事件を調べることにした曽根。あまりにも辛い現実を前に、こんなに正々堂々とした選択ができるのだろうか? ノンフィクション好きでもグイグイ読めそう。小説家の想像力に脱帽です。

罪とは決して消えることのないまるで波のようなものなのかもしれない。始まりはほんの片隅で起きた新聞にも載らないような事件がひとつまたひとつと大きな波紋をつくり、触発されるようにして多くの人が巻き込まれていく。人はただ、幸せになりたいだけなのに。

31年前の未解決事件を巡り、真相を探る記者と真実を追う関係者の甥。二つの物語が絡まり合い、いくつもの家族の物語がある解かれていく。

正直、サスペンス的なストーリーかと思っていたけれど、事件に関わった人達の背景や人間性に触れていくことで、ストーリーに幅を持たせ、様々な感情を揺さぶらた。

31年前に発生した『ギン萬事件』の真相を追う新聞記者と、時を同じくして自分の声が事件に使われていた事を知り、加害者家族であった事に気付いてしまった男の二つの視点から物語が展開します。最後にはある程度の解決が提示されますが…
実際のグリコ・森永事件も、関係者はほとんどが鬼籍に入っているのでしょうが、それを踏まえた上でこの物語を作った作者の熱意を感じました。
防犯カメラが至る所に設置され、科学捜査が発達した現代では、もうこんな事件は起こらないのかもしれません。

読者

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塩田武士の本

騙し絵の牙

騙し絵の牙

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Ritsuko

本の街 神保町で働いています。

面白かった! うちの会社にも、どこかに速水さんがいるんじゃないかと思うほどの臨場感。業界の現状を突きつけるビジネス書レベルのリアリティ。一気読みでした。 苦境を乗り越えて起死回生!的な、ただの熱いビジネス小説、では終わりません。 自分の生きている場所を、これからを、つらつら思いながら読むことになりました。頭使って頑張っていこう。

10か月前

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女神のタクト

女神のタクト

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やすやす

会社員す

良かった。役者が出揃ったところで最後は予想つくけどね。いつもの塩田ワールド全開で、前半はボケとツッコミの上方漫才で、後半に向かうにつれシリアスに。このやり方が本当に効果上げてるのかは??だけど。おそらく音楽の専門家ではないので、それに関する記述は最小限に抑えたのも好感がもてた。

約1年前

ともにがんばりましょう

ともにがんばりましょう

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Takuya Yamamoto

島根県/双子/福祉職 本屋楽しい…

組合の執行委員について知りたくて読んだ本。組合員の事を考え代表して上層部と意見を言い合う立場。組合員の気持ちだけでなく、会社の事情にも精通していなければ、大胆な提案もできないし、押さえ込まれてしまう。『ともにがんばりましょう』良い言葉だ。組合はともにがんばるためにある。

1年前

女神のタクト

女神のタクト

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NICK

好きなジャンルは?と聞かれると推…

前作で将棋指しを書いていた人とは思えない題材(街オーケストラ)です(苦笑) でも、一生懸命努力して、不器用ながら、決して恵まれた環境でなくても、自分を信じて勝負する、そんな真っ直ぐな、熱い思いの詰まったお話であるあたりは前作と同じです。 前作のテイストが好きな方にはこちらもオススメ。 音楽題材なので、女性の方ならこちらからスタートした方が読みやすいかもですね。

約3年前