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マスク乙女の、不器用なる反逆的青春小説、ここに誕生! ■ろくでもなく愛おしい主人公の決断に、きっと誰かが救われる。――住野よる氏 ■薄暗い青春の片隅で... 続き

コメント

生きていると周りの人の気持ちを考えて、何も言えなくなってしまう時がある。相手の気持ちを想像して、自分の気持ちをさらけ出したら相手はどんな風に思うのか。。
相手を慮ることと自分の気持ちを伝えること。きちんと自分と向き合う姿勢があれば、その時の答えは尊重されるべきだと思う。答えはいろんなきっかけを経て変わっていくものだとも思う。本人が感じた苦しい思いは否定されるべきものではないし、比較されるべきでもない。主人公、必死に自分を守ったんだな。
この本を読むことで、日々辛い気持ちを抱えている人が何かを掴むひとつのきっかけになるといいな。

読者

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文芸

楽園への道

楽園への道

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

ペルーの大統領選挙にも出たことがあるノーベル賞作家バルガス=リョサが描くゴーギャンとその祖母の物語。血縁以外に直接の接触がないこの祖母と孫の物語が交互に進んで行く形式。何故、ペルーの作家がフランスの画家を取り上げるのか、と思ったらゴーギャンの祖母はペルー人がフランスで産ませた私生児なんだそうだ。金融業界で成功していたのに絵にハマり、同居していたゴッホが自分の耳を切り落とした現場にも居合わせた上、最後はタヒチに渡ったダイナミックな画家の生涯はそれだけでじゅうぶん物語になると思うが祖母はそれに輪をかけて凄い人だった。私生児として産まれ、勤めた工場の主に見染められて結婚するもどうしてもその男に耐えられず当時の女性にしては考えられない行動〜家庭からの脱走〜にでて、夫から逃げる過程で自らのルーツを知ってペルーに単身渡航、そして再びフランスに戻り、女性の地位向上と労働者の地位向上の活動家となってイギリスやフランス各地で労働組合を作る活動をしていたのだそうだ。マルクスよりも前に労働者の団結を訴えていたこの女傑の話と、芸術に導かれて「真っ当な」人生からどんどん足を踏み外していくその孫の話が交互に。これが面白くならないわけがない。南米文学によくあるマジックリアリズムとは違い硬質だけど人称の混在と使い分けによって読むものを幻惑するような独特の感じも良くて素晴らしかった。

約9時間前

ヌヌ 完璧なベビーシッター

ヌヌ 完璧なベビーシッター

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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意…

パリのアパルトマンの一室でベビーシッターが2人の幼児を殺害し自殺を図った。 「完璧なベビーシッター(ヌヌ)」 雇い主からそう呼ばれたルイーズがなぜそのような凶行に及んだのか。 そして物語は陰惨な事件の起こった冒頭から、夫ポールとともに妻ミリアムが弁護士の仕事を再開するためにベビーシッターを面接するシーンへと転じる。 面接のその日から子どもたちに好かれ、シッターばかりではなく、美味しい料理、自宅の整理整頓まで完璧にこなす女性ルイーズ。 子どもたちは彼女を「わたしのヌヌ」と呼び、慕う。 そしてポールとミリアムもやがてルイーズなしには自分たちの生活が成り立たなくなってしまう。 では、ルイーズは?彼女は何を考え、何を悩み、何を望んでいたのか… 悪魔は突然現れるわけではなく、たいていはその人の内面で眠っていて、あたたかい人間関係だけがそれを抑える力になる。 それが得られない境遇にいる、またはそれを断ち切られた時、悪魔はその人の中で育ち外界に牙を剥く。 私たちには「事件」が起こって初めてその残酷さが目に見える。 初めて…本当に?いや、本当は分かっている。 ミリアムも気づいていた。 ルイーズの寂しさ、寄る辺のない心細さに、そしてその不安定さに。 複数の人間の身勝手や自己保身、心の弱さ、様々な要素が重なって、惨劇が起こる。 おそらくは私たちが目にする多くの「事件」もまたそうなのだろうと思う。

約22時間前