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三年間もセックスレスじゃなかったら-大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか-。充実した毎日を送って... 続き

コメント

煽ってるほど淫らな話ではない。
もっともっと切ない。

以下、まとまらないので書き散らし。

*
島本理生は不安定な少女〜若い女性を描くイメージがあるので、大人の女性を書くとこうなるのね、って感じ。官能的なシーンは思ってるより多くは無かったけど、さすが。官能といっても文章が美しいのでむしろ純潔さすら感じた。

今までの島本作品のイメージカラーといえば、どちらかといえば青や白、銀色などの寒色なんだけど、本作は「Red」。タイトルからしてこれまでを覆すという、わくわくした。

ただ、共感できるかは真っ二つに分かれる気がする。たぶん性に重きを置いてない人にはまるで理解できないと思う。自分で感情のコントロールを取れるタイプの人たちにもわからないんじゃないかな。

島本理生が発売記念トークショーで「好きじゃないと女は寝ないと思っているのはファンタジー、男も女も変わらない」と淡々と語っていたのは、さすが、とも思ったし衝撃も受けた。

この主人公のバランス感覚の悪さなあ、、抑圧されていて、周りの期待に応える方が楽だから選ばずとも自然にそうしていて、自己肯定感が低い。だからこそ自分の選んだ人には心底陶酔するし、何されても裏切れない。そして本質的には本能的だから人の予測つかないところでとんでもないことをする。少しわかるものもある…かも。

ただ、小鷹さんにいっときでも惹かれたのは謎だった。確かに実際にいたら魅力的なのか?うーん。。完全にヤバい男だと思うけど。ここだけ、いまいち共感できなかった。でもラストの一緒に酒飲んで、助言してくれるシーンでは印象変わったかな。彼もちゃんと「人」だった。

最後、鞍田さんと結ばれなかったのは本当に悲しい…。あの夫と家族とやり直す決断をしたのは、今までの島本作品と違ってやはり母だからなんだろうな。翠ちゃんの「気づかないようなため息」が全てなんだろう。気づいてしまったから、我慢でもなんでもなく、それしか選択は無かった。
夫の身勝手っぷりには終始イライラしたけど、なんだかんだエピローグでは幸せそうだったから、生きていくとはこういうものなのでしょうか。

本の感想から少しズレるけど、翠ちゃんが昔は屈託無く天真爛漫だったのに今は年齢の割に大人びてクールっていうの、わかる。本当に人間って家庭環境を察知して人格形成されると思う。自分があれだった分、大体は人と接してるとなんとなくそのひとの家庭環境わかる…というのと、自分は本当に「家族」や育ちの良さ、というものにコンプレックスを感じているのだと嫌でも思い知らされて若干辛かった。(でもそんな環境だとハングリー精神 だけ は身につくんだよね…)

トークショー、ちゃんと読了してから臨みたかったな。。もったいなさすぎる…。自分の10月の忙殺っぷりが本当に悔やまれる、、

官能的な感じはしませんでした。
切ない物語だと。

半分まではなんだこの物語、と思っていたけど、最後にはステキな話だなと思えた。
幸せってなんだろねーって改めて感じた。

読者

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島本理生の本

ファーストラヴ

ファーストラヴ

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おかめ麦酒

本とお酒と映画が好きです。

島本理生の最新刊。 もちろん発売日に購入。 読み終えた感想はと言うと、正直うまく言葉が見つからないな。 生育環境や多感な時期に受けた影響って大人になっても、というか大人になって意味が分かってから更に傷が抉られるもの。本当は不快なことを、辛いことをされていてもそれを口に出すことはできず、「だけど自分に責任があるから」と受容するしかない。それも無意識的に。むしろ、相手の期待に応えなきゃと喜んでいるフリをする。悟られないようにする。それは大人になってからも、習慣が抜けきれずにしてしまう。 こんな辛すぎることって、ない。 でも、そうしないと自分が、今、生きていくことができないからだ。壊れるからだ。傷ついてるということを自覚してしまったらまともに立っていることはできない。 闇と病みしか感じない、そんな中「涙を流さずに泣くことの意味」坂口健太郎の帯コピーがうまいこと突いてる。 それにしても島本作品は性的被害や虐待(もしくはそれに近いもの)にあった女性、というものがよく出てくるような気がする。あと、凄く結びつきが強い男女なのに、恋愛ではない特別なやや歪とも言える関係。 迦葉は島本作品っぽい危うい雰囲気のある男性で、我聞は島本作品らしからぬ良い男だった。ラストは包み込むような希望、痛みもあるけど良い作品でした。 ミステリのようでもあり、「真実は何か?」「嘘を言ってるのは誰だ?」と思わず読みふけってしまった一冊。ただ、タイトルとの繋がりが最後までわからなかった。今度、作者と精神科医によるトークショーがあるので楽しみ。実に興味深い。

約2か月前

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シルエット

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らいこ

ファンタジーとハッピーエンドが大…

文章から若さを感じた。未熟さではなく、若さ。瑞々しさに近い、若さ。青さ、ともちょっと違う。 なんて言えばいいのか… 生きてきた年数が絶対的に少ない人間の発する何か、としか言いようがないもの。若さ、という単語を置いてほかにいい表現を思いつけない。 自分の気持ちに正直になりきれなかったり、そのくせ誤魔化しきれなかったりする主人公と、その元恋人の関係の終点は、ただの「恋人関係の解消」ではなかった。過ぎ去ってしまったものはどうしようもないのだ、という教訓めいたものも感じるが、一歩踏み出す、その歩幅を見つけた彼らの前に、漠々と広がるあてどもない空間にぞくりとさせられる。 一歩踏み出すことは時に難しく、踏み出すタイミングを逸することで全てを逸することもある。しかしタイミングは来るべきときに来るものでもある。 そんな視点の鋭さの中に、「若さ」を感じたのかもしれない。

2か月前

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