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"絶対の書物"を書くことの不可能性を逆手に取り、定型韻文・散文詩・批評詩と、超絶的な言語態を極限まで操り"不可能性の怪獣"に立ち向かった詩人マラルメ。その... 続き

コメント

19世紀当時、一番神のあり方に近づいた詩人。我々は一人一人が神なのだ。

現実から<観念>(Idée イデー)の世界へと瞬時に飛翔できる精神をもったマラルメが見つめていたのは、新プラトン主義の伝統を少なからず受けた「観念」である。花、劔と言った形象は影であり、観念こそが真実である。<観念>へと降り立ったマラルメの精神は言葉に内在するリズムを読み解き、始原の語まで引き戻された意味と共に、一見するとバラバラな、しかし厳密に見れば確固たる現代フランス語文法に則り詩が構築される。マラルメにとって音楽、舞台は詩を構築するための重要な参照項であり、オーケストラの指揮者、あるいは舞台の書割を裏から見る演出家のメタ的な視点を持ったまなざしで宇宙を見つめ、観念を繋ぎ合わせ芸術を組み上げて行く。感動は計算して作れるとしたエドガー・アラン・ポーの芸術論は、ボードレールを経てこのようにしてマラルメに行き着く。すべての芸術の鍵はマラルメにある。

真の芸術家は、そのすべてを<観念>の世界に、精神も魂も没入させなければならない。そこには時空を超えて永遠の存在を約束された神性がある。

なお表紙はベルギーの象徴派画家、フェリシアン・ロップス。

読者

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文庫

特捜部Q ―檻の中の女―

特捜部Q ―檻の中の女―

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くろ

ミステリー小説、特に海外作品が好…

デンマークの人気警察シリーズの第1作目。面白くて一気読みしました。 未解決事件を扱う新部署「特捜部Q」のリーダーポジションに厄介者払い人事で異動させられたカールがアラブ系移民の助手アサドと共に5年前に起こった女性政治家誘拐事件を追っていく物語です。 警察ものはあまり好きではありませんが、警察内部事情の描写がクドクドあるわけでなく、登場人物が最小限におさまっていて読みやすかったです(北欧ミステリ系は登場人物の名前が覚えにくいのでここは嬉しいポイント)。 この手の小説でよく出てくる万能助手ポジションはご都合主義な感じがして嫌いですが、アサドは「移民」という現代のデンマークらしさを体現しており、いい味を出してます。 飽きやすい性格のため、シリーズものは避けていましたが、ハマってしまったので第2作「キジ殺し」も即買いしました。

約4時間前

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海のふた

海のふた

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ひろこ

遺したくて ig :

海のふた 自分より幼い子が筋の通っている話をすると圧倒されてしまう、っていう感じを久しぶりに味わった。 海のふたって題名だけあって、まだストーリーが続くというのに「私たちは、今年、ちゃんと、海のふたを閉めた」っていうフレーズにはグンっと来るものがあった。 はじめにとって海はせめてもの救いのような存在で、唯一変わらないでいてくれるようなモノだったんだと思う。 自分が自分であるためだったり、自分が自分を許してあげることは、自分のことを「好きだ」と言ってることと同じなんだと思った。はじめはそれをしっかりおばあちゃんから教えてもらっていて、どんなに汚い目で自分を見てくる人たちがいたとしても、これこそが自分 これがなきゃ自分じゃない と言えるようになれたんだなってはじめの口調にこもる自分を愛する強さが言ってた気がする。はじめは、どんな時もそうやっておばあちゃんからもらった愛に好きなだけ甘えてきたからこそ、辛いもの許せないもの憎いものが出てきてしまい、でもそれが彼女の守るべきものを明確にし、精一杯の愛を海にだけ見せたんだろうな。決して、「恩返し」なんていう格好だけの善意じゃなく。ちゃんと愛を愛だけに。 彼女のそういう幼いながらというか歳関係なく得た情はとても圧倒されてしまった。 輝きすぎるわけでもないこのストーリーの平穏な日々の少しのズレが無駄に心地よかったかな。 海を愛して、愛を海に託した女の子の笑顔はいつでも夕陽に照らされ眩しいぐらいに輝き続けるんだろうね。

約5時間前

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こちらあみ子

こちらあみ子

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まこと

二児の父親

人間関係の機微がわからないちょっと変わった少女、あみ子。彼女の純粋すぎる心と行動は、時に周囲を苛立たせ、傷つけ、変化させてしまう。 一番印象に残ったのは、赤ちゃんが亡くなり悲しんでいる母を元気づけるため、金魚の墓の隣に木の札で作った「弟の墓」を嬉々として母に見せる場面。一途な思いが相手の心を壊していくのは読んでいて辛い。自分の心までもがナイフでえぐられるような気持ちになった。 また、巻末の町田康さんの解説が的確で面白かった。

約7時間前

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続 明暗

続 明暗

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kuwa

小学生を相手に、日々働いています…

あとがきにある、「文士を押すのではなく、人間を押すことを望む」ことを、漱石から受けての続編。 この書の批判に対しても、冷静に分析する水村美苗はさすが。メンタル強すぎる。 個人的にこれじゃない感はあったけれど、未完のものへのひとつの答えとしてとても面白かったし、読んで良かった。 読みながら、漱石は後世の私たちに楽しみを残す為、未完のまま終わらせるつもりだったのではないかとすら思えた。

1日前

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