41u tsbelxl

コメント

帯の「ぼくのりりっくのぼうよみ解説」につられて読みました。
中盤までは平和警察がいかに残虐なものかという印象づけと、伏線を張りに張るので、話があっちこっちに行くようでなかなか読み進められませんでした(大きな要因として、平和警察の拷問シーンや価値観が残虐すぎて嫌悪感・不快感が募ったというのがありますが…)。
しかし、後半では伏線の回収や伊坂幸太郎がこの作品で何を言いたかったのかがわかるシーンが怒涛の勢いでやってきます。圧巻です、本当。
そして、ぼくりりの解説は小難しくなくラフなのにとても簡潔で分かりやすかったです。特に、加護エイジの部分なんて「確かにな」とハッとしました(読者の中で私だけが気づいてないとしたらとても恥ずかしいけれど)。

設定は「ありえない」。
けれど、そこに潜む人々の醜い感情や正義感、恐怖、諦め…そういった感情はあまりにも普遍的で、私の暮らす世界の延長線上にはこんな世界が広がってるのだろうかと思いながら読み進めました。
だからこそ、「世の中は良くはならない」という言葉は響きます。そして、その後に続く言葉はその人の価値観や性格を色濃く表す気がします。
「世の中は良くはならない。だから…」
そう考えると、タイプの違いはあるにしろ、登場人物達は全員少なからずそういったことを悟っていたんだろうと感じます。

20180515読了
自己正義のための平和警察。自己満足のためのヒーロー。揺るぎないものはなく、自由を得ることが出来る場所は、地球にはない。火星に住むつもりかい?という問いかけの度に、納得させられました。

2018-7-8 読了
伊坂さんらしい、伏線の数々!
これって?あれって?と考察が膨らんで
ページをめくる手が止まりませんでした。
「正義」って難しい。

地元仙台が舞台の本作。
伊坂さん、いつもありがとうございます。

本屋の平台でこの本を見つけた時、タイトルで「あ、SFものかァ〜」と早合点し、購入。あらすじをよくよく読んだら違った。
伊坂さんの作品は初見に近かったので、かなりドキドキした。どんなお話を書く人なんだろう、てな感じで。
くどい表現が無く、会話文多め。リアルな描写が持ち味の人なのかな、とビギナーは思った。読みやすいしテンポが良くて、個人的には好き。
兎に角、ストーリーが面白い。「どうなるんだろう」という結末への期待感100パーセント。小説なんだけど、なんか映画を観ているみたいだった。

善は悪であり、悪は善である。「正しさ」というのは必ずしもひとつではないことを突き付けられた。人間がその身に内包している仄暗い部分をゾクッとするほど生々しく、しかし自然に描写しているのが後味悪かった。
真っ白な人が誰も居ない。だが、そこが真理っぽくて良い。相互監視社会とかそういうワードにパトスが迸っちゃう人は読んだらいいと思う。

「善良」な市民が有名、無名で叫び、告発する「偽善」と「悪」。それらは現実、テレビやネットといったメディアで私に見慣れた風景であり、改めて物語として読むと本当にムナクソワルイに尽きるのだが、だが、あえて伊坂幸太郎はそこにこだわる。こだわり、描き、問うている。自分に、読者に。
物語は終わるが、晴れやかな気分になりはしない。小説は現実を超えもするが、現実もまた小説を超えてゆく。暗たんたる気分になりもするが、それだけに終わらない光もまた残される。あとは、自分だ。ヒーローはいない。読了後、タイトルにうなずく。

読み進めるのがこんなにもしんどかったのは初めてでした。が、救われた。

それぞれの正義がぶつかるとどちらかは悪とされる、正しさなんて誰もわからないのに。

自分でなんとかしようとする人の物語。

20代最後の叱咤激励を受けた気がする。

2018.9

読み始めから暫く、もしかしたら終盤まで登場人物への不快感、嫌悪感が続きます。
それは著者の狙い通りなのかもしれません。

今後の社会の科学との関係性が人と地球にとって豊かなものである事を期待します。

正義とは?中盤すぎまですごく嫌な気分で、何度も読むのをやめようと思いました。人の黒い部分の描写が生々しくて。もともと伊坂さんの作品に触れてこなかったから、あぁ自分には合わない作家さんなのかもと思ったのに終盤に連れて嫌悪感さえも意図的だと気付かされました。タイトルにも納得。ぼくりりの解説がよかった。

最高。伊坂ワールド炸裂!

伊坂幸太郎さん好きにはたまらない作品です。
読めば読む程惹き込まれていき、最後にチラッとしたネタばらし。
なんとなく辻褄が合っていくようで、ただ全体像は抽象的なのがまた良い味を出していると思う。
これだから伊坂幸太郎さんが好きなんだ!

僕のりりっくのぼうよみの解説が圧巻。そんな考え方もできるのかと思わずため息が漏れました。私も彼みたいに違う見方で本を読める人になりたい!
「正しさなんてものは、どこにもない」勉強する意味はこれだな、とテスト勉強に嫌気がさしていた私に思い知らしてくれました。

いい意味でタイトルに裏切られました!
「正義」をテーマに描かれた本は沢山ありますが、恐らく悪役と思しき平和警察側の正義を突きつけられる本作はとても斬新で、正義についての認識を改めさせられます。比較的ダークな展開続きに目を瞑りたくなる心地で、正直読むことがしんどいシーンも多々ありました。
どんなに辛いことがあっても、置かれた場所で生き抜くしかない。でなければ日本を出るか。そんなことをしても、諸外国はこの日本社会の延長線上に存在しているのだ。それでも逃げるとしたら君は、火星にでも住むつもりか?
這い蹲ってでも闘えと、力強く言われた気がしました。

読者

2f9c8e23 5832 4f9a 848c 70f8907e72b5Af7a64cc ea13 4b02 a64d 5fbfcb91e621220a7e95 44c7 44fc 9032 000aa8722ef471f915f5 5fac 41c5 af63 e822bb3feb92F95747af 6f84 4551 9f69 70fc994d100329c5506e 1902 4910 a0bc 7590a36ae996Icon user placeholder8469ba0c 4257 4a24 9415 499470759975 123人

伊坂幸太郎の本

フーガはユーガ

フーガはユーガ

25c40ee0 4e85 45de aaa0 b5c50215b1dc

Ask

人生でやっと本読み始めました

やっぱり伊坂幸太郎は天才でした。 タイトルでも帯でもどんなストーリーなのか分からずワクワクしながら読み進めていきました。超常現象的なファンタジックな設定かと思いきや、、、さすがの伊坂節でした!! 現実離れした話のようであり、その中に生まれ育った環境の理不尽さや、社会の不条理への反感が含まれているような。 登場人物たちのやりとりでフッと笑えるような一節も多くあるが、にわかに笑えないようなダークな部分もあり、でも最後にはこれは伝えたいという温かいものが残るような。 この笑いのセンスと、トリッキーな展開、メッセージ性のある物ははやっぱり彼にしか書けないだろうなーて勝手に感じました笑

3日前

Icon user placeholderE5925ba0 70a7 43b3 9e84 b497c76451496851326a c00d 4609 9a4a 0134bb54f44b 24
首折り男のための協奏曲

首折り男のための協奏曲

Dd941b90 88b9 425c 9cca f8c6c38d532f

しつちょー。@書店員

かけだし書店員

最後に向かって、 バラバラだったものが収束するような物語ではないけれど、 1つ1つがしっかりおもしろい連作短編集でした。 途中、あまりのストーリーの完成度に脳みそがじんわぁ〜ってなりました。 めっちゃいい映画観たときみたいな。 無理矢理というか、 こじつけというか、 一見そんな風にも見えるんだけど、 全然そう感じさせないのが伊坂さんの文章力。 登場人物たちのセリフの書き方が映像的でいいなぁ。 「時空のねじれって、あると思うか?」

約2か月前

66b38508 5a46 4f97 a0fb 87ff00c4b34aIcon user placeholder515dcb8d e1c4 473b 8bf8 39a13de6d549 19