511cimxxndl

ウルビーノの領主の非嫡子として生まれながら、傭兵隊長として財をなし、画家ピエロ・デッラ・フランチェスカや建築家ラウラーナ、マルティーニを育て絢爛豪華な宮殿... 続き

コメント

ピエロ・デッラ・フランチェスコによる特徴的な鼻が際立つ横顔の肖像画で知られる傭兵隊長にして小都市ウルビーノの領主フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの生涯からルネサンスの世界を描く。ヤーコプ・ブルクハルトが賞賛した、文化・芸術を保護してウルビーノを一流の都市に育てあげた英明な君主像は果たしてどこまで実像に沿っていたのか。弟殺しや戦争に負けたことがないとされる戦績、あるいはライバルのマラテスタ家没落の真相など、ブルクハルトの評価に隠れていた真実を明るみに出しながらも、豪華絢爛な宮殿、また当代随一の蔵書など、フェデリーコの文化的センスや知識を紹介していく。非常に読み応えがあった。
そういえば、あの名高い鼻は、鼻梁が視野を邪魔して死角が生じて傭兵隊長としては不便なので手術したという風にどこかで読んだ記憶があったけどそうじゃなかったのね…。にしても、目を槍で貫かれても軽口を叩く胆力には驚嘆。

読者

0394d359 3fef 483c 8570 6ae519a5118e

ノンフィクション

真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男

真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男

Picture

渡辺洋介

神田村経由専門書版元

タイガーマスクとして一世を風靡したプロレスラーであり現在のMMA(総合格闘技)の礎を築いた佐山聡。系統的に言えば自分は佐山先生の孫弟子になるのだが、プロレス引退から総合格闘技「修斗」創設その「修斗」との決別に至る経緯は不明な点も数多くあるだけにその時代に多くを割いた本書は「いま、ここ」を知るにあたって貴重な一冊となった。 佐山聡に強く感じるその悲劇性とは ①プロレスラーとして天才であった ②総合格闘技を競技化しようとしたが天才由に時代の先を行き過ぎ理解されなかった ③そのコンセプトだけを換骨奪胎した疑似格闘技が登場 し社会現象までなってしまった ④発明者であったが経営者でなかった。 総合格闘技が全くない状態から競技化を推し進め一から作り出した、先人の努力にはここからの敬意を表する。オープンフィンガーグローブの特許を取っていれば今頃は・・・、修斗との決別にここまで触れたというか可視化されたのは初めてでは?もちろん真相は藪の中というか羅生門なのだが。 「第15章 修斗との決別」忘れたい過去であってもしっかり向き合う中井祐樹先生の「ぼくらはもう限界みたいな感じでした。全てを変えなきゃいけない時期に来ていた。新しい時代に行かなきゃいけないと思っていた。あのときぼくは若気の至りだったのですが、(佐山を)外すべきだと頑なになっていました。今でもとんでもないことをしたと思っています。だけど後悔はしていない。あのときはそうすべきだと考えていたからです。 ただ自分は先生を外すことに賛成した。それは言い続けなくてはならないと思っています」p.483 という覚悟にグッと来た。こうあるべき大人の姿勢を見習わねばと思うと同時に「いま、ここ」と立ち位置を確認した。

約15時間前