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漫画多めです。小説も読みます |
ストレスと自信のなさからくる「暴食」に悩む主人公(OL)…。
そのどんどん太っていく姿に、嫌気がさす人もいれば、逆に安心する人もいる。
極め付けは、最後の方に出てくる「心がデブ」って言葉だと思います。
見た目がいいだけで…と、美人の同僚に対して圧倒的劣等感を抱き、痩せたいと思いつつもなかなか痩せられず…。あることを転機に「痩せよう」と決心をする主人公ですが、次は「痩せる」ことへの執着から食べたものを全て吐き出す、いわば拒食症のようなものに陥ります。
太っていても痩せていても、自分に対する評価は変わらずで、やっぱり「心がデブ」だからという一言に尽きてしまう話です。
ラスト(私は1997年刊行版を読みました)には少々物足りなさを感じますが、見た目がその人の評価を左右する(特に女性においては)時代には刺さる内容だなぁと思いました。
ただ、欲を言うならもう少し狂っていく主人公を読んでみたかったです…。