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コメント

この人の想像力と論理展開の凄い事といったら。
並大抵の論理思考じゃその発想にはついていけない。

次から次へと展開される常識的にはおかしいけれども論理的には正しい物語の数々。
そしてそこに共通するのは主人公が何かを失うということ。

名前、影、体、家、心。

どれも孤独が付き纏うその物語は私を惹き付けて止みませんでした。

今と、これからの人間社会へのアイロニーをメタファーで表現した作品のような気もします。
受け取り方は様々かもしれませんが。

1番好きな作家は安部公房なんだと思う。どのタイトルもその世界観が好きでずっといたくなる。シュールでひんやりしてしいるが不条理のなかで葛藤する主人公を応援してしまう。

価値とはいかに脆弱なものなのか。存在とはいかに危ういものなのか。

いみじくも偶然の神はこう教えた。正義は合理精神によってつねに奪う者の側にあると。

根本の根本に疑問を持った主人公を読んでいると、こちらも疑問の深みに落とされていく。
何が起きているかわからなくなっていくが、その感覚が癖になる。

名前だけの”私”と名前を無くした”私”はどちらかが”私”なのか、それともどちらも”私”なのか

読んだ時、衝撃的だった。

読者

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安部公房の本

飢餓同盟

飢餓同盟

Picture

渡辺洋介

神田村経由専門書版元

かつての温泉街花園を舞台に土着の支配者とひもじいと称されるよそ者が結成したアナーキスト同盟たる「飢餓同盟」戦後民主主義を象徴する「読書会」3すくみのわちゃわちゃした対立を哀しくもどこかユーモラスに描く。 招致された医師である森が町につくも一向に病院にたどり着くことができない阿部公房的な不条理たらい回しぐるぐる地獄や人間をいかなる機械よりも精密な機械と化してしまう!ドイツ製の怪しげな薬「ヘクザン」の実験台となった地下探査技師織木、飢餓同盟員に対し「たとえばソロバンを盗んでこい、財務部長らしくなるために、明日までに割り算の九九をおぼえろ。電球を三つ盗んでこい。将来キャラメル工場の煙突塗り替えるために、毎日電柱にのぼる練習をしろ。姉さんの指紋をとってこい。電気コンロを盗んでこい。そして昨日は姉からヴァイオリンを盗んでこいというわけだ」P185と無茶ぶりをするリーダーの花井(ヒロポン中毒)等々奇妙奇天烈な登場人物が繰り広げる人間喜劇。

5か月前

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飛ぶ男

飛ぶ男

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スエヒロケイスケ

劇作家らしき仕事してるが物書きら…

再読。安部公房死後に見つかった未完成稿。まだ初稿とも呼べない、ラフスケッチのような状態なので、作品が出来上がる過程が見えて面白いです。

約2年前