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インドで消息を絶った兄が残した「智慧の書」。不思議な力を放つその書に導かれ、隆は自らもインドへと旅立った…。ウパニシャッドからショーペンハウアー、そして現... 続き

コメント

倫理の授業で知識として習った言葉の数々が、深い意味を持って胸に響いてきた。
主人公が生きる痛みを感じ何かに抗おうとする姿が、自分の姿と重なった。小説の中の彼は「智慧の書」に出会い、それは彼自身の世界の見え方感じ方に変化をもたらす。
作品を読んでいるうちに、彼と共に私も価値観が変わったようだ。
理不尽で不条理な社会は、大昔からどの国に於いても根本は同じだ。その中で実直に生きようとしても、邪悪な者たちによって妨げられる。しかし、どれだけ虐げられても信念を曲げず、ただひたむきに生きることで何かを残す事ができる。誰かの心に残る存在となることができる。

『イモータル』またこの本を必要とした時に読みたい。

TVで北海道の岩田書店さんの特集があったのを、たまたま観ました。店長の岩田さんが「1万円選書」をされる中で、高確率でこの本を選んでいたので、とても気になって手に取りました。
インドの埃っぽさや暑さ、独特の雰囲気などが、インドに行ったことのない自分にも伝わってくる気がして、ページをめくりながら胸襟を開いてしまい、そんな自分にびっくりしました。主人公の追体験をしつつ、お兄さんの人生まで垣間見て、内容の難しいところもありますが、考えさせられる一冊です。

様々な哲学を小説に織り込んで紹介しているのかと思ったが、そういう訳ではなかった。
『智慧の書』を巡る物語だった。思ってたより物語だった。
ヒンドゥー教とショーペンハウアーについて知りたくなる。

インドって難しい。
いや宗教って難しい。
でもなんだか希望がもてそうな予感がする。

読者

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萩耿介の本

不滅の書

不滅の書

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aaooaui

読んだなら、書こう、なるべくなら…

文庫版にて「イモータル」に改題された本書。 immortal、すなわち不滅となり、受け継がれてゆく智慧とその媒体となる本にまつわる物語は時と場所と語り部を次々に変え、そして戻る。いや収束する。そこはかつてのインドであり、アレクサンドリアであり、パリ、東京である。 漠とした物語だと思う。どんな小説なの?と問われて、ストーリーを語ったところでこの物語の滋味は非常に伝わり難い。 だが、地に打ち伏した目を夜の闇と光る星に向け、「堂々としていろ」と背を叩かれる。すべての先達からその智慧を受け継ぐことを、何度でも顔を上げ、胸を張り、語り継ぐことを呼び起こされ、促される。それは確かだ。

1年前