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砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこ... 続き

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砂で今にも埋まりそうな村に閉じ込められてしまった男。
外部の目の届かないど田舎の村って、今でもこんな因習が残ってそうな、都市伝説的な怖さがある。
あり得ないような状況なのに、読んでいる内にぐいぐい物語に惹き込まれる。とにかく面白い。

読んだら気分が悪くなって次の日学校休んだっていう、思い出のずる休みな一冊。

汗に纏わりつく、潮気を含んだ砂の感触……女のねっとりとした色気……臭いまで伝わってくる、物凄い生々しさ。それでいて物語全体を包むのは、シュルレアリスム的な安部公房らしい雰囲気。
素晴らしいです。

遣る瀬無いというか、なんともいえない悲しい余韻が好きです。

口の中がじゃりじゃりしてくる本。

砂に囲われた一軒家に閉じ込められた男の物語。口の中に砂が入っているのではないかと錯覚するくらいリアル。

砂に埋もれる家に閉じ込められた男の話。何とか抜け出そうとするが逃げられない。
慣れとか、精神的に老いていくことの怖さがある。

映画でみました。岸田今日子さんがなんとも言えない感じです。はまり役というか。

おばあちゃんの家にあった本を、タイトルが気になって持って帰ってきた。(だから、カバーはもっと違うもの)
一体ここが何処だかわからない。砂と海辺と山もある隔離された村。閉鎖感が半端ない。常に砂が付きまとう心地悪さといったら!
そして、まさか!と思うほどあっけなく、砂の家に閉じ込められてしまう。理由なんてない。暴力的なシーンはそうないのに、このシチュエーションに暴力性を感じずにはいられない。
いきなり自由を奪われる男。そしてその男を必要とする女。二人の登場人物に名前はない。

最初はなんとか脱出しようともがきつつも、次第に環境に慣れ、最後には、、、。なんてことだ。怖い怖い怖い。こんなところにいたくないよー。泣

救いの無さを感じた本。

異様な世界観とリアルな文章で読んだ後に後味の悪さしかなかった。
でも一気に読んでしまうほどひきこまれる本。

「孤独とは、幻を求めて満されない、渇きのことなのである。」
みんな自分勝手だった。自分の居場所のためには、自由なんて大した問題じゃないようだ。誰にも必要とされない自由の身よりも、居場所がある囚われの身の方が満たされるのかもしれない。

隔離されたり、洗脳されたりする事で、思考が麻痺する人の心理が分かる気がした。強く印象に残る本です。

身体にねばりつく砂の湿度まで生々しく身体に記憶される。読むという体験だけでは済まされない何かがある。

読んでるうちに体がザラザラしてくる。恐ろしい。怖い。悪夢を見ているような感覚になる。でも怖いもの見たさで何度も読みたくなる。

昆虫採集のために、砂地に訪れた男が、砂に埋もれた部落に閉じ込められる。

不可避的な、理不尽極まりない状況下で男が最後に取った行動がまさに冒頭にある「罰がなければ、にげるたのしみもない」

ありえない状況下だけど、日常生活を生きる自分たちにも、男の言動、心理に通ずるものがあって、リアルだった。

なぜ、こんな生活を続けなければいけないのか。初めは逃走を考えている主人公も最後には砂の生活の中に見出した自分の発明に没頭してしまう。「理不尽」と思われるかも知れないが今生活している我々もあるルールに従って生きながらえているに過ぎない。そう思うと始めは反発して読んでいたものが次第に理解できてくる。この主人公もさぞかし満足した人生をやっと歩み始められたのだろう。俺も砂にまみれたのだろうか…

ネットで話題と書店のポップに書かれていたので読んでみたら自分まで息苦しく感じた

砂の世界から熱望するかつての自由も灰色の生活。
こうして沢山の本を読むのも、世界の彩りを感じたいからなのかもしれないな。

不条理な世界に放り込まれた男。エンディングについて何度も考えてしまう、後引く物語。

読者

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安部公房の本

飢餓同盟

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

かつての温泉街花園を舞台に土着の支配者とひもじいと称されるよそ者が結成したアナーキスト同盟たる「飢餓同盟」戦後民主主義を象徴する「読書会」3すくみのわちゃわちゃした対立を哀しくもどこかユーモラスに描く。 招致された医師である森が町につくも一向に病院にたどり着くことができない阿部公房的な不条理たらい回しぐるぐる地獄や人間をいかなる機械よりも精密な機械と化してしまう!ドイツ製の怪しげな薬「ヘクザン」の実験台となった地下探査技師織木、飢餓同盟員に対し「たとえばソロバンを盗んでこい、財務部長らしくなるために、明日までに割り算の九九をおぼえろ。電球を三つ盗んでこい。将来キャラメル工場の煙突塗り替えるために、毎日電柱にのぼる練習をしろ。姉さんの指紋をとってこい。電気コンロを盗んでこい。そして昨日は姉からヴァイオリンを盗んでこいというわけだ」P185と無茶ぶりをするリーダーの花井(ヒロポン中毒)等々奇妙奇天烈な登場人物が繰り広げる人間喜劇。

5か月前

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再読。安部公房死後に見つかった未完成稿。まだ初稿とも呼べない、ラフスケッチのような状態なので、作品が出来上がる過程が見えて面白いです。

2年前