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コメント

 「昼の学校 夜の学校」森山大道著平凡社、大道さんが学生の疑問にラフだけど真摯に答える。写真論、都市論、哲学論、世代論「重箱の隅つつくように、今の若い人はなんて言ってもしょうがないしさ、そんなヒマがあったら若いやつなんてしっちゃいねえやって自分の写真とっていたほうがいいわけでね。でもさっき言ったように、若い人って皆かつてのぼくだからね。迷ったり、気負ったり、落ちこんだり、突っぱったり、自意識過剰だったりさ」p.97突き放しながらも優しい。年を重ねることの利点といえば無駄な自意識からの解放だ。誰もあなたのことは見ていないというよりは気にすることはない。

「昔を懐かしんで街を鑑賞したり、時代に美学を当てはめようとしても駄目でね。街はつねにリアルでアクチュアル。」p.47特に東京は変わりゆくのが街の持つ宿命だしいつかなくなるが故の儚さが魅力だったりもする。大道さんの写真がノスタル爺にならず新鮮なのはそんなところなのだろう。

「スナップショットって必然に支えられた偶然というか、偶然が必然を呼び込むという感じでもあるから。どちらかといえば向こうから来るという感覚のほうが少し強いかな。」p.67 まさに「量のない質はない、ただもうそれだけです」p.51だ。

読者

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森山大道の本

鉄砲百合の射程距離

鉄砲百合の射程距離

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Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター

パンクだ。内田美紗さんの俳句の破壊力がまず凄い(1936年生まれ!)。で森山さんの写真との衝突が、さらにイメージを増幅させる。寺山修司や太宰と並べた時とはまた全然違う見え方がするから、森山さんの写真のポテンシャル、パナイ。大竹昭子さんの編集力にも唸る(嫉妬)。

4年前