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隙間から漏れる光をもらい記憶の集合体は鱗を光らせながら水槽の中を泳ぐ。私のあの時や、あの時の魚の色はどんなだろうか。過去がいくら美しく思い出されても、決して同じ場所に戻る事はできない。それらは触れる事のできない記憶の魚。犬が自分から切り離せない尻尾を掴めず、くるくるまわり続ける様にそれはとても残酷でもあり、掴めないから永遠に美しくもある

書き出しの1ページで虜になった。中盤、ありがちな展開になっていくのかなと少し思ったけれど、そんなことはなかった。なにか新しいことに挑戦しようとするとき、そっと背中を押してくれるような本でした。

「人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも記憶とともに現在を生きているからである」

読者

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大崎善生の本

聖の青春

聖の青春

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まこと

二児の父親

「東の羽生と西の村山」。そう評された天才棋士村山聖。その純粋さゆえ皆に愛され、難病と闘いながらも名人になるという夢に挑戦し続けた生涯を描く。 聖が勝ち続けていく様を読んでいて嬉しくなる一方で、彼の夢を阻むように立ちはだかる病魔が何とも切なかった。とはいえ、常に死を意識し続けたからこそ、彼は命を賭けて将棋を指せたのかもしれない。それでも彼が健康で、今も生き続けていたら思わずにいられない、非常に魅力的な人物だった。

5か月前

聖の青春

聖の青春

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新田洋平

職業プログラマ。77年生まれ

タイトル通り彼が「青春」を謳歌出来たのは、森信雄との稀有な師弟関係があったからだと思う。 羽生や谷川の天才性と異なり村山聖のそれは彼の死生観とダイレクトにつながっていて、手塚治虫と水木しげるの違いを思わせた。

10か月前

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孤独か、それに等しいもの

孤独か、それに等しいもの

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ため息といき

本と映画と旅がすきです

久しぶりに大崎善生を読んだ、「恋をして結婚をして子供を作り、人間がそうやって何かに向かって登攀していく生き物なのだとしたら、いったいどこがその頂点となるのだろう」 「だらだらとこの坂道を下っていこう」の二行目。『パイロットフィッシュ』の書き出し数行のぐさっと来る感じを思い出す、どの作品もこうなのだろうか

約1年前

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