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高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。... 続き

コメント

袋小路の男に翻弄されても、憎めず手を伸ばしても、どこかへ行ってしまう、という体験あり。この頃の絲山秋子作品好き。

手っ取り早くない愛。女友だちになんと言われようと、あっさりと一線を越えない男女がすごく好きです。幸せな読後感。

絲山秋子の作品のなかで最も好きな作品だが、人との距離感覚を描くのが実に巧い作家。絲山秋子本人が認めているとおり、ミシェル・ビュトール『心変わり』の二人称小説に影響を受けて、書かれています。

いつかの行動を言葉で説明し切れることの方が圧倒的に少ないし、無理に説明しようとすると滑稽にすらなることがある。でもその言葉にならずに残る澱みたいなのが記憶として一番残るような気がする。「人間同士は空間を言葉で埋め尽くそうとする 。」本書ヨリ。

小田切君みたいな人を好きになっちゃう気持ちわかるな

こころあそばせて。

素敵な距離感
羨ましい

表題よりもアーリオオーリオの方が好きだ〜言いようもなく切ない

ジャズバーで出会った女と男の長い日々が書かれた小説。この二人、付き合っているような、そんなに仲が良くないような微妙な関係。男が入院して、女が男の入院先にせっせと見舞いに行くなどくっつきそうな展開に何度もなりますが、くっつかず微妙な関係のまま小説は終わる。この小説の見所は女と男の繊細な部分かと。著者の絲山さんの書かれる小説は、アクセルを踏んで突っ走るような小説もあれば、狭い道を慎重に走るような小説もあるのではと。この小説は後者かと。繊細な気持ちを慎重に書き出している感じ。そしてゴールがないのがゴールな小説。

読者

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絲山秋子の本

離陸

離陸

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読んだなら、書こう、なるべくなら…

離陸。彼、彼女達の突然の死と不在を掌にじっと握るうち、語り手たる佐藤弘、サトーサトー、イローはその比喩に到達する。 文庫帯文にある彼、佐藤本人の言葉にあるように '' 距離というものは、自分とどこかにいる人との位置関係にすぎないのではないか。相手がいなくなれば、二点のうちのひとつが消える。距離も消える。消滅する。'' サトーサトー、佐藤、イローにとって彼、彼女たちはいなくなったのではない。離陸したのだ。まだ距離は存在する。消滅などしていない。いつか近づける。そばに行ける。その願い、祈りは確かに胸を打つ。 のだが、のだけど。

9か月前

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スモールトーク

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さすらいのアリクイ

兵庫の山の中で暮らしています

参加予定の読書会の次のテーマが「会話」で、何か会話が特徴的な本はと探していたらこの本を思い出し、発表の準備で再読。画家の女性の主人公が昔付き合っていたらしい音楽プロデューサーの男と色々な外車に乗って色々喋りながら色々な場所へ行くという車の小説。互いに「外車が好き」という共通点があるということでが小説のキーではないかと。相性が悪そうな二人が何故乗ってる車や互いの性格などをペラペラ喋りながらあちこちに行くのか?それは互いの外車好きさ加減を確認したかったからなのではと。会話は軽いが、その会話の軽さから人生のコクの深さが味わえる小説ではないかと僕は思います。

9か月前