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コメント

同じアジアに住んでいるのに、私は何も知らないしこんな体験もしたこともないし、実に平和に生きていると思い知らされた。グロテスクな描写は読み進めるのが恐ろしくなる。子どもは純粋で非力で、守らねばならないし私は子どもでいてはいけない。

本当に起きている内容なのだろうか。

そう思うほど、そう思いたくなるほど、信じがたい内容が綴られている。

自分の子供を売ったお金でテレビを買う両親。
8歳の子供を性器として商売道具とする大人、そしてそれを買って欲望を満たす日本人・欧米人。

何が正しいのか、可愛そうだから悪なのか、長期的にみれば悪でも目の前の善を救うことは善悪どちらなのか。
その問いに正解はない。

本の中で、自分の子供を救うためにタイで臓器移植をする日本人の母が出てくる。
自分の子供は助かるけど、そのために生きているタイの子供は死ぬ。
生きている人を殺して死ぬ人を救うことは、死ぬ人をそのままにして生きている人をそのままにすることの、どちらが正しいのか。

とにかく心が揺さぶられる。

読者

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文芸

アックスマンのジャズ

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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意…

禁酒法の発行間近の1919年4月。 暴力や人種間の争いが蔓延するニューオリンズの街に、斧を持った殺人鬼アックスマンが現れ、「ジャズを聴いていない者を殺す」という予告を新聞社に送りつけ、住民たちを恐怖に陥れる。 ホラー映画のあらすじではない、なんとこれ、実在の事件だと言う。 この事件を題材に作者は魅力的なキャラクターを創造。 黒人女性との結婚をひた隠して生きる刑事、その師匠でマフィアに通じて刑事の職を失った男、探偵志望の混血の若い娘、それぞれが独自の方向から犯人を追い詰める。 これにルイ・アームストロングを思わせるルイス・アームストロングというコルネット吹きが幼馴染アイダの協力者として登場し、ストーリーの合間に魅力的な演奏を繰り広げる。 盛りだくさんの要素を盛り込んで、混乱するかと思いきやストーリーはスマートに大胆に進行し、読み易い。 ただし異なる人種が入り乱れ無法地帯と課すニューオリンズの街は活気と猥雑さに満ちて、まさにジャズそのもの。 この街こそがこの作品の主人公なのかもしれない。 英国推理作家協会の最優秀新人賞受賞作。

約8時間前

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エヴリシング・フロウズ

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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意…

主人公のヒロシ、その友人のヤザワ、フジワラ、そして野末、大土居…中学3年生の彼らの荒波に飲み込まれそうな激動の一年間を描く。 時には面倒くさい母親の恋愛問題や別れた父親の死、友を襲ういじめや暴力、そして親からの虐待。 無力で非力な自分に失望しつつ、自分ができることを精一杯考え、やろうとするヒロシの姿は、損とか得とか考えずに身体と心を動かすことができたその頃の自分を思い起こさせる。 本作品に限らず、著者の作品に登場する人物たちは優しく、自分の生きる小さな世界で誠実に毎日を積み重ねている人だけに備わる「確かさ」を持っている。 比べて近頃、いい年をした大人がテレビで、SNSで、果ては国会で嘘ばかり言っている。 なんだか現実の方がフィクションみたいだ。

約8時間前

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