文芸

チュベローズで待ってる AGE22

チュベローズで待ってる AGE22 加藤シゲアキ

12/13読了 週刊SPA!で連載されていたものに大幅な加筆修正を加えたという第1部は、約10ページ毎にタイトルが付いてるので、読みはじめやすいと思う。今日はここまで、って区切りをつけられる。(暇もないぐらい読みきってしまったけど) 私は、彼の小説を「ちゃんと読めた」のはこれが初めてで、正直読みきれていないピンクとグレーはこれから先もページを開かずにいると思う。ごめんなさい。 ジャニーズの、アイドルの、NEWSの、加藤シゲアキ。 そういうのを抜きにしてとりあえず手に取って、最初の9ページだけでも立ち読みしてほしい。ただホストになるだけなのか…きっと続きが気になります。

鷲は舞い降りた

鷲は舞い降りた ジャック・ヒギンズ

文句なしに面白い!とはこの小説のことだろう。 第二次世界大戦中のドイツ軍落下傘部隊による英国本土でのチャーチル誘拐、という暴挙とも言える作戦に、 作戦を指揮するドイツ軍将校も落下傘部隊の歴戦の勇士も諦観の域で死に場所を求めるかのように、士気高く遂行していく。 抗いきれない立場であろうとも、自分の意思に信念を持って行動することこそが人間の最も優れた価値であることを極上に面白い娯楽小説の形で明朗に伝える。 なんといっても魅力あふれる登場人物の面々。男も女も皆とにかくヒロイックで、自分の思っていることを闊達にシニカルに語る。そして例え獄中であっても決して信念を曲げない。 また航空機、船艇、小火器などの武装から服装や酒、タバコの銘柄までディテールにこだわることでリアリティを演出することに一役買っているが、描写がくどくどしくないのでスピード感に影響させない(もはや馴染みのない機種名や銘柄が登場しても、Google画像検索が楽しみを後押ししてくれる)。 なかでもカバーアートにも描かれているダグラスDC-3がなんといっても印象的。 夢中で読んで「あ!面白かった!」と声に出るほど感嘆した。

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その日のまえに

その日のまえに 重松清

「死」と関連する連作集という感じでしたので。悲しい話が続くのかと思っていたのですが。登場人物は、以外に逞しかったりします。悲しみは、激しいばかりでなく、静かに深いものでもありました。それは、残された人々にも当てはまり。「死」と正面から関わった人の人生にも深く染み込んでいくものでした。 ただ悲しい話だけではない事に、ウルウルと涙が滲んできてしまいました。

あるかしら書店

あるかしら書店 ヨシタケ・シンスケ

読み出して三秒でハマりました! 今年一番の楽しい本でした。 笑いながら、じんわりしながら本が好きでよかったとしみじみ思える時間が過ごせました。みんなに読んで欲しいです。

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坂の途中の家

坂の途中の家 角田光代

母親と娘の問題は、表立って議論しにくいことが問題の根深さを表している。夫や夫の家族、自分の親、女友達。自分を取り巻く全ての関係には、明らかにはされない主従性がつきまとうもので、それが日常的に、無意識に、自分自身を貶め、自信を失わせるものになっていく。しかもたちの悪いことに、その主従関係は、「愛」という名の下に築かれる。その「愛」から逃げるのか、相手を縛らない「愛」を新しく構築するのか。家族の息苦しさの原因を、真正面から丹念に描いた一冊。

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会津執権の栄誉

会津執権の栄誉 佐藤巖太郎

会津を支配して400年の芦名家。しかし遂には嫡流が絶え他家から養子を貰わざるをえなくなり勢力に陰りが出ている。養子を佐竹か伊達のどちらから貰うかで前者を選択したことから伊達家の脅威に晒されることに。という状況の中で動揺しつつもなんとか家を継続させようと足掻く芦名家の家臣達を主人公にした連作の短編集。最終話だけは芦名家を滅ぼした後小田原の秀吉に呼びつけられる伊達政宗を描いたもの。各々の作品も全体の構成も見事。滅亡する側を中心にしてはいるものの暗ったさもなく読後感も良かった。

チュベローズで待ってる AGE32

チュベローズで待ってる AGE32 加藤シゲアキ

12/15読了 チュベローズで待ってる AGE22 第1部から続いて、第2部。描き下ろしだからページ数多かったんだと最後まで読んで気付きました。 色々気になるところもあったし、展開が読めなくて、でもそれを考える暇が勿体無くてページを捲っていたら読み終わってた。もう少しゆっくり読めば良かった…なので、これから2回目をゆっくり落ち着いて読もうと思います。 これから読む方には、主要登場人物の相関図を見ないことをおすすめします。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷 恩田陸

国際ピアノコンクールを題材とした小説。養蜂家の息子で世界中を転々としている天才少年、一度は表舞台から去った元天才少女、容姿・技術ともに優れスター性抜群の青年、普段はサラリーマンとして家庭を支える28歳の男性等、様々な参加者の視点で描かれる。 どのキャラクターも魅力的で読んでいるうちに、自然と彼らを応援しながら読んでしまった。また、ホフマン先生の推薦状の意味を考えながら読むのも楽しかった。自分自身は音楽は門外漢だが、楽しく読むことができた。

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ランチ酒

ランチ酒 原田ひ香

今読んだのは間違いだったなあと感じた日曜のお昼時。 美味しいご飯に美味しいお酒。 最高じゃないか。

山古志村のマリと三匹の子犬

山古志村のマリと三匹の子犬 桑原真二

この一件が…新潟県から初(日本の中のみですが)となる…愛護動物との同伴避難可能にした地震だったのですね…。 「私の記憶では、この書籍の舞台と同じ地震で家族3人が乗った車が転落して、息子さんのみと言う不幸に隠れてた(当時2歳の為(ため)現在は15歳…御母様(故人(犠牲者)の為)が同級生だったので記憶に鮮明に残ってます)のですが…こう言う光明も呼んだ震災だったので…ねぇ〜…。 もうすぐ過ぎますが、東日本大震災から6年9ヶ月(ヶ月単独換算では81ヶ月)の日だったので…東日本大震災では、粗野としてリリースされたケンネルズ(犬猫)の骸(むくろ‥死骸)をフォトブックで読んでると…悲しいですね…。 この絵本の主人公のマリーと仔犬達も還天(人で言う他界)済みかも痴(し)れません(既にマリーに関しては確認されてます)が…マリーも嘆いてると想いますので…去年の九州中北部(熊本大分)大地震や今年の九州北部(福岡と大分は2年続き)の大雨とか諸々の震災が増え始めてますので…なんとかねぇ〜…と考えさせられる内容の絵本でした。 地域はおろか、国内外問いませんので…続編となる絵本が…出版されて欲しいですね…」と一考させられる絵本と也(なり)ました。

今夜、きみは火星にもどる

今夜、きみは火星にもどる 小嶋陽太郎

公園に男が頭だけ出して埋まっている話を書く人の作品なので、火星人の話はすんなり受け入れられた。佐伯さんは火星人なんだよな…。火星人である佐伯さんの結末はとても悲しいというか寂しいものがあった。主人公と佐伯さんもかわいいけど、周りの人達もかわいい。

その日の後刻に

その日の後刻に グレイス・ペイリー

アメリカの文学シーンではカリスマ的な人気を持つという彼女、以前雑誌MONKEYの短編特集で読んだ時にはあまりピンと来なかったのだけど…村上春樹訳ということと表紙が好きなホッパーの絵だったので手にとってみた。短編とエッセイ、それにインタビューで構成されている。この人の短編は表現が荒削りな感じで会話が中心、何か事件があるわけではなく何事かが示唆されるような感じのもの。一人称でストーリーを語るのではなく相手に物語を聞かせる形のものが散見されるところが特徴かな…改めて読んでもやはり自分にはしっくり来なかった。インタビューでストーリーテラーとストーリーヒアラーということを語っていたがそれが一番興味深かった。

夜と霧 新版

夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル

何年ものの課題図書でしょう、『夜と霧』が読めました。読めたことに感動する。何年も絶滅収容所で生き延びる(労働力を極限を超えて搾取されながら)ことが可能だったことに驚き、その稀なる奇跡に驚く。フランクルが「死ではないほう」を選ぶ運命はドラマティックですらあり、そうでなければサバイバーではなかった、死んだ「より多くの」人々の背。重い。心理分析も生々しく興味深いです

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