文学

知の休日―退屈な時間をどう遊ぶか

知の休日―退屈な時間をどう遊ぶか 五木寛之

「忙しいということは、大事なものをうしなうことなのかもしれない。退屈することは、その反対ではあるまいか」(p.198) 著者は退屈をポジティブに捉え、退屈をーふだん適当に見すごしている生活のディテールのなかにおもしろいことを見つけてー遊ぶことを提案する。 世界でただ一人の自己と向き合うことが、体や心がどのように他人と違うのか見極めることが、自分だけの遊び方を探す方法である、と。 目次を眺めると「○○と遊ぶ」という章が並んでいる。本と遊ぶ、アートと遊ぶ、車と遊ぶ、などは想像がつくが、体と遊ぶ、声と遊ぶ、靴と遊ぶ、夢と遊ぶ、なんて思ったことがなかった、しまいには、何とでも遊ぶ(!)、なんて章まである。 さらには、ちゃんと体を洗う、断食してみる、読めるけれども書けない漢字を10個リストアップして書けるようにする、生まれ年になにがありどんな人がいたかを調べる、などなど。 次の休日はなにをして過ごそうか、妄想が広がる一冊です。

特命

特命 麻生幾

小説やドラマで描かれる外事とか公安とか闇の世界はどこまで現実に近いのだろう。 背筋が寒くなる。 面白いかったのですが、登場人物が多くて、これは誰だっけというのが時々あって、ちょっと難しかった。

教団X

教団X 中村文則

そこまでしつこく性描写を多く描く必要があるのかしらんと疑問。 結構いい内容なのに、 ちょっと苦手

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女子と鉄道

女子と鉄道 酒井順子

最近は多くなって来たけど、女性の鉄道愛好家としてはかなり早い頃から知られていた酒井順子さんのエッセイ集。 10年以上前の内容なのでネタ的な古さは否めないものの、同じ鉄道好きでも男性と女性とでは随分視点が違うなと楽しめる一冊。

下町ロケット2 ガウディ計画

下町ロケット2 ガウディ計画 池井戸潤

今頃読んでみたのだ。いや見事なまでの水戸黄門パターン。真面目に地道に頑張る主人公が悪役に酷い目に合わされるも最後はどんでん返しで成功する、といういつものパターン。今回の舞台は前作のロケットの 部品から医療機器の開発にシフト。お医者さんのドロドロした世界なんかも丹念に書かれてて怖い。時代劇と違って感情移入しやすい設定も人気の理由なんだろうな。確かに面白かった。

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星を創る者たち

星を創る者たち 谷甲州

造語なのか、専門用語なのかが頻出する。 調べると知識になるが、リズムが悪い。 内容は悪くないのだが、泥臭さを狙いすぎた感は否めない。

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教場

教場 長岡弘樹

警察学校で学ぶ警察官の卵たちに起こるさまざまな事件。 って警察内部で、傷害だの薬物だの脅迫だの殺人未遂だのの事件が次々起こること自体がまず「大丈夫なの?」と心配になる短編集。 警察という一種の「ムラ」の、その時々の訓練内容や独特の風習は興味深く読めたのだけれど、どの陰惨な事件も同期の友と思っていた者同士の間で起こるので、人間不信はより深まる。 狭いところに大人数で押し込められ、思考と行動を規制され、命令され、ふるいにかけられるとこんなことが起こります…そんなことを伝えてくれる作品かも。

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クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件 米澤穂信

シリーズ3作目 文化祭当日の話 古典部の文集「氷菓」が 手違いでたくさん届いてしまい 文化祭で少しでも多く売るために四苦八苦する古典部面々 いろんな方法をトライしながら 事件も解決していくといういつもながらの探偵ぶりで面白かったです

源平の風

源平の風 斉藤洋

児童文学だが、大人が読むにも十分耐え得る。一気に読んでしまった。 主人公は若いきつねであり、はじめは動物的であまり感情や考えがはっきりしないところがリアル。 自然と読者が想像で補えるような書き方は見事。 歴史の予備知識はなくても支障なく読める。 全巻読みたい。

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幻想運河

幻想運河 有栖川有栖

「幻想運河」というタイトルの通り(?)、ドラッグとアムステルダムを流れる川が主な主軸。流れる川が蜘蛛の巣のよう、というのは面白いと思った。

火星に住むつもりかい?

火星に住むつもりかい? 伊坂幸太郎

とてつもなく残酷で暗く救いようの無い事をさらりと書く天才、伊坂さん。 それにしても読み始めてしばらくは何とも気が重く、珍しく読み終えるまでに何日かかかった。 途中からはノンストップでラストまで。 『人間』という生物の醜く嫌らしい残酷さから温かく希望ある強さまで満載なのは伊坂本らしさを楽しむにもぴったり。 物語の秀逸さは勿論のこと。 鳥肌が立つ静かな怖さの残る一冊。

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青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ 桜庭一樹

女子校×文学好きなら郷愁に襲われながらワクワクと楽しめる一冊。桜庭一樹は底知れぬほど本を読んでる作家だなあ。本と本を愛する読者への愛が感じられる。不覚にも最後のババア集合シーンに涙が…

プロ野球が殺される

プロ野球が殺される 海老沢泰久

タイトルは刺激的だが、中身は居酒屋でのオヤジ同士の愚痴みたいなもの。 昔を懐かしんで「喝っ!」入れられても、今から見るとピンぼけで。時代の流れは恐ろしい。 フェクションは好きな本書く人なんだけどね。

散歩する侵略者

散歩する侵略者 前川知大

ジャンルはSFかな。自分がそれを奪われたらどういう感覚になるのだろうかと想像が膨らむ。またはすべての人からアレが無くなったら、とか。この話を読んで、人の繋がりについても考える人もいるかもしれない。 元は演劇で、映画化もされてる。舞台だとどういう感じだったのだろうか。興味が湧いてきた。

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