文学

じゃ、また世界のどこかで。

じゃ、また世界のどこかで。 近藤大真

大好きなフォトグラファーの近藤大真さんが世界一周をしていた時の旅行記です。 もともと世界一周している最中にブログを日々更新されていたのですが、それがまとまって一冊の本になっていて、素敵な写真もたくさん掲載されています。 彼の書く文章が本当に読みやすくて面白くて好きなんです。私はブログを欠かさず読んでました笑 そして写真のセンスが本当にいい!世界に興味がなくたって!旅に興味がなくたって!フルカラーのこの本1400円なんて絶対破格だから!ぜひ買ってみてほしい!写真が好きな人、旅が好きな人はもちろん絶対好きだと思うけど、そうじゃない人も、きっと明日が明るくんじると思うから。ぜひ手にとって見てほしいです。

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ポロポロ

ポロポロ 田中小実昌

初年兵として中国戦線に赴いた体験を元に描いた連作集。「中国戦線では、敵兵を見ない、というのは有名なはなし」。敵兵の代わりに襲ってくるのは、飢えと感染症。行軍途中に倒れたり肛門から血を吹き出させたりしながら呆気なく死んでいく仲間達。たまに発砲すれば、その弾は敵兵ではなく身内のはずの者の命を奪う。そのうちに敗戦を迎え、病人がうじゃうじゃいるのに野戦病院は解散してしまう。後半では、自分の体験を物語ることへの疑念やためらいが吐露される。文体は淡々としてるけど、ぐらぐらと揺れ動く戦記です。

コロロギ岳から木星トロヤへ

コロロギ岳から木星トロヤへ 小川一水

過去と未来と通信できる宇宙生物のような蛇が、ちょっと良い仕事をする、みたいな話ですかね。21世紀の登場人物と設定は好きでしたが、23世紀の登場人物と設定はあんまり好きになれなかった。ただ、相変わらずの読みやすさです。

紅霞後宮物語 第八幕

紅霞後宮物語 第八幕 雪村花菜

これで第一部が終了だそうです。 小玉の大切なひとたちが何人も亡くなり、文林の周りがだいぶ整理された感がある終わり方でした。 最後の最後に亡くなる彼女のことは、辛いですね。いろんな人がいなくなっていった中でもとりわけ。

きんじよ

きんじよ いしいしんじ

京都に住んだことがあって同じぐらいの子どもがいる自分にとってはすごいリアルで生活の感じと日々の喜びを自分のことのように感じられて京都に帰りたくなった

おまじない

おまじない 西加奈子

私は西加奈子さんの本にのせることば、人、空気を感じさせる表情にとても魅了されます。 短編のような物語がたくさん載っていますが、彼女 独特の世界観があるようで、読むと時間を忘れてしまいます。大好きです。 この本以外でも 、魚の窓 という本がとても良いです

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ライト マイ ファイア

ライト マイ ファイア 伊東潤

「よど号」ハイジャック実行犯に公安がいた!その謎をめぐって過去と現在が交錯する設定の妙もさることながら現在から考えると無駄に熱い当時の雰囲気を追体験した。 数ある登場人物の中でもそこまで登場することもないが重要なカギを握る上昇志向の強い地方出身者で最終的に東京に飲み込まれ時代に取り残された石山が何故か印象深い。 同著者の「横浜1963」でも登場した打越、山元町と当時のハマの風景を思い浮かべる町小説としてもおもしろい。 おそらくフェリス女学院の場所が架空の雄志院大学のキャンパスなのだろう。そして震災復興建築のデザインを色濃く残すえんじ色が印象の打越橋を渡るときは前後に注意せねばと思った次第。表紙に教育大全共闘の旗。

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ケーキ王子の名推理

ケーキ王子の名推理 七月 隆文

章の区切りでスイーツの紹介がしてあって、売っている場所が書いてあるのが面白い! 買いに行きます!(笑)

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内部の真実

内部の真実 日影丈吉

1944年。日本の植民地であった台湾で一人の軍人が死んだ。陸軍曹長と一等兵の間で起きた、色恋沙汰の果ての決闘騒ぎ。その結果としての死で片付けられる単純な出来事のはずだった。が。ありがちな密室殺人もののように幕を開けるが、日影丈吉お得意の民間伝承、純文学ネタがあちこちで暴発。人間関係も物語も錯綜し、あれよあれよというまに、パパイヤの濃厚な香り漂う亜熱帯を我々もさまようことになります。日影作品、ここのところ一年に一冊のペースで再刊されており嬉しい限り。

笑うハーレキン

笑うハーレキン 道尾 秀介

全てを失いホームレスの家具職人として暮らす東口の前に、ある日突然見ず知らずの若い女性が「弟子にしてください」と押しかけてくる。 それから東口の周りでいろんなことが起こり始める。 一気に読んだ。 世の中いいことばかりではないけれど、それをどんな風に乗り越え歩んで行くかは個々の人間次第だ。 辛い人生の中にわずかな光を見出していく物語。

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江南春

江南春 青木正兒

著者自身により雑文集と規定されているが、実際は濃密な文章の集積。表題作は大正11年の中国旅行記。この人はほいほい一人で街中も野山も歩きまわり、鉄道用の鉄橋まで歩いて渡ってしまう。風景描写に陶然とする。『支那戯曲小説中の豊臣秀吉』は、秀吉の死をどれだけ明の人々が喜んだか我々に教えてくれる。もはや人ですらなく「長さ約数千丈、蛇形にして魚鱗あり」な妖怪として描かれる秀吉。『醜の芸術味』では、支那近代芸術が狙っているのは「美」ではなく「真」だと畳み掛け、「醜の芸術味を絶叫」する。ページごとの情報量が尋常ではない。

舞台

舞台 西加奈子

自意識が過剰でいつも自分を監視するように生きる葉太。読むこちらも苦しくなるけど、葉太みたいな人には楽になって欲しいと思う一方、彼みたいなひとがいるから、世界は最悪じゃないのかと。誰言われたわけではなく、自分の気持ちで景色が変わる、という西さんの言葉が良かった。2018.7

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天平の女帝 孝謙称徳: 皇王の遺し文

天平の女帝 孝謙称徳: 皇王の遺し文 玉岡かおる

よくある、人生をなぞるような物語ではなく、女帝が亡くなったあとに、女帝の近臣和気広虫の目線で女帝が描かれて行きます。 奈良の時代の最後の女帝は、とかく不思議の人でした。それまでの女帝とちがって中継ぎではない天皇(すめらみこと)で、二度皇位に就き、仏弟子であり…あんまりいい話を読んだ覚えがないのは、この時代の男皇子が歴史の表舞台から後味悪く消えてゆくからでしょうか。まだ藤原氏の権力基盤が万全ではなく、不比等の四人の子たちの家がそれぞれ覇権を争っていた時代でもあるからでしょうか。 物語を通して、女帝がどのように生きたのか、一つずつ謎をとくように紐解かれていくのですが、これを読んで、女帝の印象が変わって気がします。

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 フランツ・カフカ

希望と絶望の端にいるゲーテとカフカ ふたりの名言がエピソードと共に綴られています。 元気で明るい言葉は涙が出ます。前向きな言葉は勇気をくれます。 繊細でもろい言葉は背中を押してくれます。後ろ向きな言葉は不安を煽ります。 私達の感情は厄介で、常に揺れ動いています。 いつ?どこで?どんな気持ちで? ゲーテとカフカの言葉をそっと思い出し、心の拠り所にするのも良しです。

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スイス時計の謎

スイス時計の謎 有栖川有栖

ネットでみたおすすめ短編集に入ってたので読んだ。 興味を引くのは仕掛けのみ。 ストーリーや登場人物にはまるで魅力を感じない。 有栖川有栖は初読だけど、全部こんな感じ? 一つ前に読んだのが満願だったのがよくなかったか。

凡人として生きるということ

凡人として生きるということ 押井守

アニメ監督さんの著書です。まず思ったのが著者が凡人じゃないってことでした。笑 様々な常識について、押井さんが述べてるんですけど、本質を見極めたことが書かれたと思います。多くの人に読んでほしい一冊です。

桃紅百年

桃紅百年 篠田桃紅

篠田桃紅さんのエッセイのまとめの本です。もちろん、篠田さんの考え方が少しわかったのも良かったけど、本の装丁やカバーのデザインが本当に素敵で、本自体がアート作品のようです。

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