人文

おいしいもので できている

おいしいもので できている 稲田俊輔

語彙が豊富な人が、大好きな食べ物のことを語るとこんなに面白く奥深いんだ、ということを教えてくれる、食べ物エッセイの名著。 元々大好きなエリックサウス創設者というところとも繋がって、一気に親近感も増した。 美味しい物好きの熱を、うざくない暑すぎないレベルに絶妙に溶かすのらりくらりとした(?)語り口はセンスを感じる。 特に好きだったり共感覚えたのは、「サンドイッチの薄さ」「ホワイトアスパラガスの所在」「幕の内大作戦」「ポテトサラダの味」。魅力を言葉で伝えづらいけど、でも確実に薦めたい作品。

2040年の未来予測

2040年の未来予測 成毛眞

仕事で未来を考えることに。 遠いようで近い未来。 我が国における少子高齢化問題は重い。 テクノロジー頼みを明るいとみるか暗いとみるか 未来に向けた心構えがあるだけでも大事!

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宗教図像学入門

宗教図像学入門 中村圭志

キリスト教や仏教、イスラーム、ヒンドゥーやシク教、儒教道教に至るまで、古今の宗教的シンボルを読み解いていく一冊。 宗教的視覚表現を、非信仰者の立場から相対化した文化カタログ。図版が多いので見ていて楽しい。

世界の不思議な街の空から

世界の不思議な街の空から パイ・インターナショナル

月並みですが、人工の極みのような都市、自然の造った町など、さまざまですが、世界にはいろいろな都市があるんだなあ、と思い知らされます。日本の都市は、やはり耐震関係もあって、奇をてらうことが難しいからか、ほとんど載ってないのがざんねんでもありますが。 そして表紙からして驚いたのですが、バルセロナがこんな町だったとは!

ジャパンバイシクルルート

ジャパンバイシクルルート 

どこもかしこも走りたい、垂涎のバイシクルロード10選。北は北海道から南は九州まで、山も海も両方もすべてまるっと取り揃えました的なラインナップで、サイクルツーリズムの可能性に期待しかない今、まさに必携の書と勝手に認定。

マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル

マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル 今井 しょうこ/植田 真

考古学にもいろいろあるが、その学問、研究の多くは発掘調査に携わる人たちの成果に拠っている、と実際にやってみて感じる。あの厳しい肉体労働をこんなに楽しげに、分かりやすく、発掘現場をくまなく、マンガで紹介されたら、遺跡発掘してみたいという人、増えるんじゃないかなー。

笑いの哲学

笑いの哲学 木村覚

2021/11/25 読了 【効能】 「笑い」の持つ意味や働きなどについて深く考えさせられる。「ユーモア」の必要性が理解できる。日本の社会情勢について考えさせられる。 【副作用】 「今、笑うべきなのか」「何がおかしいのか」などと考えてしまい、笑いがひきつるようになる。

東京に生きた縄文人

東京に生きた縄文人 東京都江戸東京博物館/東京都埋蔵文化財センター

いいですねー、東京だって縄文遺跡はたくさんあるんですからね。都埋文に行けば分かります。江戸東京博物館にも行かなきゃ。で、この本は多摩ニュータウンのビーナスをカバーに、東京の遺跡、遺物が盛り沢山。ワクワクしますねー。遺物の出土状況写真もふんだんに掲載して、文章も素人に判りやすい。待ってました!と独り言です。

ニュータイプの時代

ニュータイプの時代 山口周

今こそオールドタイプのパラダイムを捨て、ニュータイプに変わらなければ、豊かで自分らしい人生が送れない。 新しいチャレンジに背中を押してくれる書だ。 もい一度じっくり読み返したいと思う。 2021.12.26読了

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時間

時間 エヴァ・ホフマン/早川敦子監訳

進みゆく時間、老いゆく身体、限られた心拍数、制限されているからこそ人生は充足的になる。この1冊を通して、老いず死なずの先にある退屈を私はもう既に知った。 喪失を悼む人生こそ豊かでいれる証拠だ。 何もしないでただ考えるだけの時間が無駄とは思わなくなったきっかけ。

アランの幸福論 エッセンシャル版

アランの幸福論 エッセンシャル版 アラン

2021.12.17 世界三大幸福論の一つを読了。 自分は他人の庭の青さにやられてしまいやすい性格なので、改めて幸せに生きるエッセンスを学べた。 結局、幸せは自分の外側に求める物じゃなくて、自分の内側に決める物だということだろう。 希望を抱く前に始めるべきであり、段階が進んでから希望が出てくるものだ→まずはやってみろ。 悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの。 感情に説得されるな、騙されるな。感情のままに支配されるな。

「暮し」のファシズム

「暮し」のファシズム 大塚英志

0257 2021/12/11読了 ミニマリストとか田舎の人とのつながりとか、最近よく聞くが、翼賛体制に似ているとは…。 それを聞くと、ミニマリスト目指さなくていいかもとも思ってしまう。 政治家たち、コロナの世の中と戦時中を結びつけるし…。有事かもしれないけど、戦時中にはなりたくない…。 コロナが「生活」や「日常」になりつつある…。 太宰治やサザエさんも改めて読みたくなった。

ガケ書房の頃 完全版

ガケ書房の頃 完全版 山下賢二

個性的な少年時代からガケ書房の経営、ホホホ座までとこれからのこと すべてを通してかっこいい生き方だなーと思います ガケ書房行ってみたかった! 私たちは自分の町に本屋がいるかどうかの国民投票をしているという一文にハッとしました

中先代の乱

中先代の乱 鈴木由美

恐らく来年の大河ドラマを意識して出されたのだと思われる作品。鎌倉幕府が崩壊した時に実質的に権力を握っていた執権の北条一族は一族郎党の殆どが鎌倉で自害して果てたのだけれど討幕後の後醍醐天皇の政治に不満を持つ武士たちの反乱が相次ぎ最終的には討幕の中心的存在だった足利氏が後醍醐天皇を追いやって新たに幕府を立てた、という歴史の流れがあるけれども本作で取り上げられているのはその反乱が北条一族の残党が中心であるものが多かった、という話。中先代の乱、は教科書にも載っていて最後の執権の遺児が信州で蜂起して鎮圧された、みたいなさらっとした記述だったように記憶している。往時もうっすら疑問だったのだが、なぜほぼ一族郎党が自刃して果てた中でどうやって鎌倉から逃れなぜ信州で蜂起したのか、また鎮圧された後にどうなったのか、というような点が明確にされていて興味深い。作者も中学時代にその辺りに疑問を感じたらしく結果的にこのような作品を書くに至ったその経緯も面白い。メインストリームの歴史ではないけれどもこういう言わば歴史の細部を掘り下げて行くとまだまだ面白いストーリーがあるのでは、と思った。非常に面白かった。

荘園

荘園 伊藤俊一

墾田永年私財法から応仁の乱まで。750年にわたる荘園の歴史を教えてくれる一冊。 土地や税制の側面から日本史を考え直すという視点を与えてくれていて、なかなかに新鮮。 守護と地頭、国司と郡司。複雑極まりない土地制度の変遷史を分かりやすく解説してくれている。

1は赤い。そして世界は緑と青でできている

1は赤い。そして世界は緑と青でできている 望月菜南子

0255 2021/11/16読了 共感覚の人の本。 科学的なことではなく、あくまで個人がどう見えてるか、感じてきたかについて書かれている。 科学的な面からみたい場合は、本の中に出てくる本を読むといいかも。 共感覚の人の中には自分が共感覚だと気付かない人もいるらしい。それが当たり前だから、そうなるよなあ。 どんなふうに見えているか詳しく書いてあるが、読んでも想像でしかできないし、想像しても難しい…。不思議だ…。 薬で共感覚を体験しようとした人たちもいたとか。結局幻覚でしかないんだけども。 でも、体験してみたい、後天的に共感覚になりたいというのは少し共感できるかも。 自分は色が見えるとかはないけれど、後半にあった空間認知は何となくわかるかも。 今度はそういう本も読んでみたい。

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