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娼年

娼年 石田衣良

「あの人は変わってしまった」この言葉は本質を捉えられない思い違い。 井戸の深さ程の心の底にある欲望や、自身すら気が付かなかった深部が表に出たに過ぎない。 主人公リョウは退屈から逃れ、孤独から逃れ、秘めたるコンプレックスから逃れた。 女性の外部のネガティブ要素を、刺繍のように鮮やかな言葉で綺麗に紡ぐ石田衣良さん。 皆さんは自分の身体をどう表現しますか。

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だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語

だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語 西智弘

生き方と死に方は表裏一体で、生きて築いてきた関係性とか社会との関わり方とかが最期の選択肢を増やしたり減らしたりする。 本書には主体的に死に方を選びたい患者と周りに委ねたい患者が登場するが、どちらも主治医である著者に出会えたことで自分の生き方を貫けたように見えて少し羨ましい。 今の日本では、信頼できる医師や医療従事者を見つけなければ自分の死に方はなかなか実現できない。 改めて、死に方を考えることから、生き方を考えなければと思う。

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くまちゃん

くまちゃん 角田光代

明確な好きや愛してるでなくても人は付き合い生活を送っていくもの。毎章、一人称が入れ替わり、ふった人、ふられた人。

タタール人の砂漠

タタール人の砂漠 ブッツァーティ

戦略的価値ゼロ。辺境の砦に配属され人生を無為に過ごしていく青年軍人の物語。 何も起きない退屈な毎日。今より良い未来がいつか訪れるという夢想。残酷に過ぎていく歳月。 「茹でガエル」の理論を思い出す。人間の尊厳についても考えさせてくれる作品。 歳とってから読むときにまた違う味がありますね。

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呪術廻戦 7

呪術廻戦 7 芥見下々

京都姉妹校交流会。 花御強かった。 で、その後…。 なんか野球やってましたね。 一気にお笑い要素が出てきて、面白かったです。 メカ丸の扱い酷いけど、笑ってしまった(笑) あと、真依さん…「もしや天然の人では?」という疑問が私の中で生まれました。 狗巻先輩元気そうで良かった。 新たな敵も出現。 伏黒の過去が意外すぎて…。 真面目そうな人物とばかり思っていたよ。 宿儺と伏黒って、なんなんだろうな…。 この2人の関係、今後要注目だ。 あと、野薔薇ちゃん。 勝手に足手纏いキャラだと思っていてゴメン。 五条先生が率いてるんだから、強いチームに決まっている! 表紙の男、まだちゃんと登場してないのに表紙って事は、余程ヤバい奴なのかな…と。 気になる。

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アイム・トラベリング・アローン オスロ警察殺人捜査課特別班

アイム・トラベリング・アローン オスロ警察殺人捜査課特別班 サムエル・ビョルク

オスロで起こった少女連続殺人事件。 少女たちは人形の服を着せられ、首には「一人旅をしています」というタグが付けられ無惨に殺されていた。 犯人の異常性もさることながら、次の犠牲者を救うためこの事件を捜査する警察官たちもまた常識外れ。 双子の姉を死に追いやった男を捜査の最中に射殺してしまったミア、そしてその上司で数学マニアのムンク、転職1日目でこの特捜班に入れられたホワイトハッカーなど一癖も二癖あるメンバーたちが揃う。 シリーズ一作目ならではの少々挑戦的なトリックや犯人設定の無茶、都合の良い巡り合わせなども目立つが、おそらく掴みとしては上々では。 オスロのピンと張り詰めた空気が感じられるような怜悧な文章も好みなので次作もぜひ読んでみたい。

ちくま評伝シリーズレイチェル・カーソン: 『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者

ちくま評伝シリーズレイチェル・カーソン: 『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者 筑摩書房編集部

きっとレイチェルのファンになる。 このシリーズ、巻末エッセイから読むと楽しかった。 「レイチェル・カーソンに憧れを持つ人」からその魅力を語ってもらった上で、自分もレイチェルのことを知ろうとすることができる。 誰かにとっての推しプレゼンを受けてから読む評伝、読み手の情報浸透度が上がる気がします。

うつぼのひとりごと

うつぼのひとりごと 吉村萬壱

傷・水・ゴミ・色・肌・自然が印象的だった。 自然環境から自然世界という話はなるほどと思った。 ゴミと宝物の差。 色を持ち続けたいと思った。 傷を持つのも当たり前なのかもしれない。

黒伯爵は星を愛でる(4)

黒伯爵は星を愛でる(4) 音久無

レオンがはっきり言わないからエスターに伝わらないのに リチャード卿の来訪によりエスターはレオンの元から去る決心をしてしまう エスターの身分や性格を考えたら エスターからはいけないのに レベッカもゲイリーも周りにいる人たちはみんないい人

ドラッグストア拡大史

ドラッグストア拡大史 日野眞克

今、業態で一番勢いのあるドラッグストア。 その背景と強さの仕組みを知りたいと思い、書店で見かけた瞬間に即買い。 小さな薬局や薬店から始まり、チェーン化と消費者ニーズを巧みに捉えて、他業態を脅かす存在となるドラッグストアの躍進の歴史と展望がよく分かる。 同じドラッグストアといっても、企業別の強みや戦略の違いが明確に理解でき、これから街で見かける看板に興味が深まる。 筆者が提言するドラッグストア未来戦略の一つ「デジタルシフト」。 デジタルシフトというと、自動化が進み、現場が無機質なものになると思われがち。 デジタルシフトの目的は、お客さまの細分化した個別ニーズに低コストで対応することができ、"昔の個人商店のような人間的な接客に戻ることができる"こと。 なるほど!ドラッグストアはさらに地域に密着した店としてのポテンシャルを持ってる。

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