新書

未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること

未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること 近藤大介

「未来の年表」の中国版。 遠からず日本以上の少子高齢化社会に突入する中国。長く続けて来たひとりっ子政策からの転換は、流石になかなか上手くはいかないらしい。 とはいえ、あちらは何せトップダウンでドンドン朝令暮改しちゃう国だから、いざという時の変えてしまうチカラは凄そう。そのベクトルが間違ってると、文化大革命や「大躍進」政策みたいな大惨事になるわけだけど、あれほどの間違いはもうしない気がする。 中国の次に来ると言われている、あらたな覇権国家はインドらしいのだけれど(生産者人口的に)、果たしてどうなるか?

江戸しぐさの終焉

江戸しぐさの終焉 原田実

昭和末期に”創作”されたマナー集「江戸しぐさ」の真相に迫った「江戸しぐさの正体」から二年後に書かれた続編。 前作の内容もある程度踏まえているので、単巻で読んでも問題はないかと。 ネットでもさんざん叩かれ、「江戸しぐさの正体」の刊行も決定打となり、人並みにリテラシーがある人々からは完全にトンデモと認識された感のある「江戸しぐさ」だが、今やその最大の普及者が文科省になっていることに衝撃を覚える。 親学思想と結びついた「江戸しぐさ」は、都合の良い道徳観を流布させるための道具として存続し、現在も機能しているわけで、このあたりなんとも暗澹たる気持ちにさせられる。EM菌とか、水からの伝言とか、この手のデマは、善意に絡めていくところがたちが悪いよね。

夢の叶え方を知っていますか?

夢の叶え方を知っていますか? 森博嗣

夢とは?という定義から入る。「夢」の意味が広すぎるのだ。まず、何についてどう書くか、を明確にしてから、話が進んで行く。 「夢」を叶える途上の友人、「夢」を叶えて、さらにその先を目指している友人を思うと、「ああ、そうだよな。そういうことだよな」と得心する。 「夢」の意味は広すぎる。漠々として掴むどころがなく、そもそもどうやって捕まえるのか(捕まえるものではないけれど)難しい。 ただ、「夢」のその先を目指している人たちは格好いいと感じる。 そんなことをツラツラ考えながら読んだ。

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南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け

南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け 林屋辰三郎

その昔、祖父母の家が吉野にあって南北朝のことを習った時に「昔のこととはいえ一日あれば京都から吉野まで来られるだろうにこんなすぐのところに逃げただけの南朝になんであんなに手こずったのかな」と思ってからずっと興味があって。名著と言われている本作が復刊されていたので読んでみました。少々古く、また新書にありがちな軽さはあるものの南北朝対立に至る変遷を特定人物を中心に語っていくことで対立と紛争長期化の原因を分かりやすく解説してくれていてなかなか良かった。

甲子園という病

甲子園という病 氏原英明

高校野球批判かと思いきや、そうではなく、優しい眼差しで高校野球を見つめ、良い方向に導きたいという著者の願いが伝わる一冊だった。 高校野球の、甲子園の、悪い部分を指摘しつつも、そんな中、正しいやり方や理にかなった指導や考えの元で成功した例が挙げられており、野球人口の減少なども昨今は話題になるが、けして未来は暗くはなく、やり方次第で高校野球を含むスポーツの未来は明るいと感じさせてくれた。

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新・日本の階級社会

新・日本の階級社会 橋本健二

戦後、日本社会の階級構造は、 資本家階級 新中間階級(ホワイトカラー) 旧中間階級(農漁業、中小自営) 労働者階級(ブルーカラー) と、4つの階級に分かれていたが、新自由主義の拡大、就職超氷河期時代、リーマーショック後の世界では新たに、 アンダークラス(非正規雇用) と呼ばれる、階級が形成されており、 その人口は年々増え続けており、900万人を超える。 格差社会は、各階層全てに、自己責任論の名の下にある程度受け入れられており、階層の固定化も進んでいる。 と言った、暗澹たる実情を細かな統計データを元に読み解いていく一冊。 後半には具体的な対応策も(累進課税の促進、相続税の引き上げ、ベーシックインカム等)記されているのけど、いかんせん現在の自民党一強時代では、それも難しそう。 目先の損得だけに囚われて、階級格差の拡大を放置することは、中長期的には国力を衰退させると思うのだけど、結局、50年、100年先の未来には人間なかなか興味が持てないのかもしれない。

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 河合雅司

将来がただただ、不安になってきた。 個人で出来ることは、防衛だけである。 回避するには、国の政策が大切だろう。 人口減少は、動物学的にみても致し方ないのかもしれない。しかし、人間は考える葦である。子供達が夢を語れる未来が訪れてほしい。 誰か賢い人、頼む!凡人はそう祈るしかない。ほんと、他力本願で申し訳ない。

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アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために 岸見一郎

表題の通りであることは間違いありません。『嫌われる勇気』以前に出た入門書の位置付けだと解釈しました。 内容は非常に明快で予備知識なしでも難なく読むことが出来ます。学問ということでとっつきにくいと感じる方もいらっしゃるでしょうが、一読の価値がある一冊であることに間違いありません。

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「やりがいのある仕事」という幻想

「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣

仕事。職業。または、それにまつわるアレコレ。 なんだか、違うんじゃないだろうか? 何かズレてきてはいないか? ふつふつと明言出来ずにいた様々な事がらが、この本の中に言語化されて在った。あぁ、おぉ。読みこぼすのがもったいなくて読み返し読み返し、読み終えるのに時間がずいぶんとかかったのだった。これから、今、かつて、仕事にたずさわり、仕事との向き合い方について少なからず思い悩んだ方、ぜひ、心構えとしてまず一読されたしと願う。

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字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 太田直子

字幕屋さんの裏話。 映画で具体的に紹介してくれるので、苦労話を笑いながら読めました。 文章において、助詞とか気にしないで勢いで書いている私には耳の痛い話もチラホラ。反省です。 技術の進歩はあれど、異国文化のニュアンスをうまく伝えるのはやはり翻訳家さんの技量だと思います。 映画は字幕派です。厳しい制約の中で時間と戦いながら、字幕を作っている皆様に感謝。

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炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 夏井睦

炭水化物はそもそも人類にとって必須栄養素ではなかった。でも、食料の確保などの点から穀物はとても都合の良い食材だった。農業が発展し、自然と社会を分けた時点でさまざまな弊害もでてきた。 単に痩せることだけなら、糖質制限で痩せることはできます。しかし、食とは何か?を問いただした時に、健康や美容を目的に食べることをすれば、それは不自然なものにもなりかねない。 人は食べるために働き、食べるためにさまざまな場所に移り住んだ。食べる=生きるだとしたら、生きることを豊かにしないと食べることも豊かにはならない。そこには愛というスパイスが必要なのかもさはれない。

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続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」

続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 山井教雄

2018/8/21読了 イスラエルとパレスチナの問題をはじめ、中東や中央アジアなどの内戦や難民などの話題については、ニュースで見かけてもすごい遠い国の話だし、ぼんやりと世の中に宗教と民族がなければ、世界って平和なんだろうなーとしか思ってなかったんだけど、この本を読んで、そんな単純なことではないと思い知らされた。日本はもっと学生時代から現代史に時間をかけて学ぶべきだわ。

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昭和の怪物 七つの謎

昭和の怪物 七つの謎 保阪正康

東條英機も石原莞爾も吉田茂も充分に怪物だが、一番謎めいているように思えた瀬島龍三が、その謎多き怪しげな存在感故に、この中では一番怪物に思えた。 また、理由はどうあれ東條のような人間に国を任せたことは、本当に悲劇であり笑えない喜劇であると感じた。 二度とあってはならない。

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