新書

分析哲学講義

分析哲学講義 青山拓央

思考の方法について考えさせられた1冊。 著者曰く分析哲学は、考えることと同じ営みの一部でありテーマの制限もなく、言語や概念の分析を通じて世界を捉えるための思考の道具である。 そしてその方法の独自性は、「まず世界があってそれを言語が写し取るという直感ではなく、まず言語があってそこから世界が開かれるという直感」(p.14)に支えられている。 であるならば…と思考は広がる。

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート コリン・ジョイス

電車の中でニヤニヤが止まらなくなる一冊。 日本を絶賛しているわけではなく、様々な批判も含まれているが、全てに作者のユーモアに溢れた皮肉が散りばめられていてとても楽しい。 お気に入りは日本人がとても正直な国民だという主張。 どんな人でもウソはつくが、日本人は正直だ。 なぜならホンネとタテマエの違いを嬉々として説明する。 また中判にある海外新聞の東京特派員ならではの悩みが意外に突き刺さる。 とりあえず私も彼がオススメしてくれた東京”裏”スポットに行ってみたい。

生命に部分はない

生命に部分はない アンドリュー・キンブレル

「生命に部分はない」 大いに納得できるタイトルだと思う 前半は人間部品産業の現状、問題点をこれでもかというほどたっぷり 後半 効率主義、機械論を選択するようになった歴史的経緯から、私たちが生命を機械とみなすようになった理由を知る 最終章では 解決策として、効率主義を超える共感の原則、それに基づいた具体的な指針、施策も提示している 「私たちの生命観自体が、生命を機械とみなすようになったから」 認識を変える必要がある

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クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち

クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち 松崎一葉

「はじめに」を読んでゾッとした。 部下を潰す上司の下にいたら、会社に行くのが怖くなるだろう。重い気持ちになるので、途中で中断。 重いよ〜〜。 人間不信になってしまいそう。 社会人を20年ほどしているのに、いまだに会社の人付き合いがうまく出来ない。

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儒教とは何か 増補版

儒教とは何か 増補版 加地伸行

儒教。知っているようで知らない学問。 以前、冲方丁の光圀伝を読んだときに「儒式で弔う」ことについて光圀が語っていて、その場面は何度か出て来て、儒教って思想体系の一つだと思っていたけどどうやら違うらしい…と知って、いつかちゃんと知りたいなと思っていたら、出会えた本。 儒式の葬いからスタートする本書は、「儒教」には学問の側面と宗教の側面があることを指摘し、各時代ごとの発展から、生活にどれほど深く根ざしているかを考察していきます。 儒教の生まれた国、中国はもちろんのこと、中国の影響を大きく受けたアジア(とくに東北アジア、という言い方をしています)の国々では、儒教は深く根付いていて、現代の生活にも深く深く根付いています。そこから生まれる問題も、当然あるわけで。 仏教だと思っていた事柄が実は儒教から取り込んだものだったり…と驚きに溢れた本でした。 日本はたくさんの文化を融合し、アレンジしてきた独自のガラパゴス文化を持つ不思議の国です。その根本に思想であり宗教である儒教があるということ、もう少し理解しておくと、歴史や学問や、いろんなことへの理解がしやすくなる面がありそうです。 初版は古いようですが、増補版なので、ちっとも古く感じません。

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イギリス現代史

イギリス現代史 長谷川貴彦

1940年代より現在まで国家としてのイギリスの歩みをたどる。 イギリスで起きたことは日本でも起こるなんてことを何かで聞いた読んだ?ことがあったけど「1987年総選挙は保守党が勝利して、サッチャーは三期目の政権を担うことになった。しかし、この選挙までに保守党の支持は、南東部などの田園都市のなかでも、最も豊かなイングランドの地域に限定されるようになっていった。総選挙のあと、サッチャーは「社会などというものは存在しない」という有名な台詞を『女性自身』誌で述べ、自助を解く個人主義的原理を鮮明にして、教育、医療、行政に関する改革を進めていった。 教育における改革では、1988年の教育改革法は、イギリス帝国の植民地政策を批判するような「自虐史観の偏向教育」を「是正」するために、ナショナル・カリキュラムで全国の授業内容を画一化、全国共通学力テストを実施して学校別の評価を公表し序列化するという新保守主義と新自由主義の色彩を色濃くあわせもっていた。」P141 3 サッチャーの退場 既視感・・・・

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建築有情

建築有情 長谷川尭

昭和の懐かしい建築を振り返るエッセイ的なもの。 もっと新しい文庫本もあるが、昭和52年版の文庫本の活字の雰囲気が良くて、あえて購入した。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合雅司

本書にあるように将来起こり得ることは、様々な統計などの数値で予測できる、処方箋もある。 なのになぜ、現実にはそれらの対策が採用されないのか? 目先の利益や既得権を守る者や声の大きな批判者たちに振り回される愚かさについて考えさせられる。

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通勤電車でよむ詩集

通勤電車でよむ詩集 小池昌代

まさしく通勤途中に読んでいました。 人混みの中で周りをシャットアウト出来る本で、 しかもこんなに色々な詩を見れて楽しかった。 お気に入りの詩も見つけられました。、

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応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 呉座勇一

興福寺の別当経覚と、門跡寺院、大乗院の門主尋尊、この二人の残した日記を中心として話が進められていくので、「応仁の乱」というよりは「応仁の乱時代の大和国」的な側面が強いかな。 とはいえ、個人的に室町時代大好きなので、垂涎のバラエティ作品だった。観応の擾乱とか、嘉吉の変、後南朝、明応の政変とか、この時代は一般知名度低いけど、面白い事件がたくさんあるのでもっと知られてほしいところ。 以下、面白かったことメモ。 ・鎌倉期より大和国は守護が置かれていない。興福寺がその代わりを果たしていた。 ・当時の京都、武家屋敷は屋敷の周囲の道路を掘り下げて濠とし、周囲の市街地込みで要塞化していた。市街戦なのに長期化した理由の1つ。 ・この頃から足軽が登場し始める。 ・「名を籠める」興福寺縁の寺院が一丸となって敵対者を呪詛を送る宗教的制裁(なんかスゲー)

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