アート

マルセル・デュシャン全著作

マルセル・デュシャン全著作 マルセル・デュシャン

2018年11月30日、東京国立博物館でデュシャンと日本美術というよくわかんない展覧会を観た。もちろん、大ガラスを観にね。この全著作は全て理解なんて無理。近くにいてもらい、思い出したらページをめくる。そんな本です。

岡上淑子全作品

岡上淑子全作品 岡上淑子

違和感があって、違和感がない。 海に突き立てられた鋏、切り落とされた胴体から伸びる獣の角、リンゴを持つ巨大な女の手を見る群衆…。それらはこの世ならざる者でありながら、空虚さはなく作品として確かに存在している。 コラージュの美しさは、パーツを切り取り組み合わせていくという、一種拘束されたルールの上で解放され成り立っていることにあるのかもしれない。

アファンの森の物語

アファンの森の物語 C・Wニコル

長野の黒姫にあるアファンの森。ニコルさんが、日本の森のためにどれだけ情熱を注いで守り、育ててくれていたのかが分かる。人の手で壊された森は再生ができる、同じく人の手を使って。彼の活動に感謝の気持ちを持たずにはいられない。 私たちは目の前の利益を求めすぎている。投資も、森も、最初から利益を求めてはいけないのだ。 森での生活描写から、クマやウサギやフクロウなどが姿をあらわす。新の豊かさとは、こーゆー生活ではないだろうか。いつか訪れてみたい、アファンの森へ。 27章、ひとつ、一つが短くてとても読みやすかった。 2019.01.25

Los Angeles/San Francisco

Los Angeles/San Francisco 奥山由之

観る側も?撮る側の視点がだんだんと変わっていく様子が分かるようで、不思議。自分の視点も同じように変わってるのかな。これは良い状態なのでしょうか。でも奥山さんが観ている光とブルーの色合いは変わらずに好きであります。

くらべる世界

くらべる世界 山出高士

東日本と西日本、昭和と平成、安いものと高いもの、いろいろなモノを比べてきたこのシリーズも四作目に突入。遂に日本を飛び出して、今回は世界編である。 日本の雪だるまは雪玉二つだが、欧米のそれは三つ。出す手が4種類あるフランスのジャンケン、サクサク砕けるアメリカのショートケーキ、横に弾くロシアの算盤などなど、流石に世界レベルにまで対象を広げると、違いの振れ幅も大きくなりインパクトは抜群だ。 最新作の「くらべる日本 東西南北」も出ているみたいなので、続けて読んでみる予定。

グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-

グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮- 海野弘

女性の肉体的美しさと精神世界との2面性を描いたクリムト。 「黄金時代」の平面的・装飾的美しさに惹かれます。 初期のアカデミックな作品や並行的に描いた風景画、後期の多彩な色彩の肖像画など異なる作風も良いですね。 男をほとんど描ない(シューベルトの肖像画等は例外、基本的には後ろ姿のみ)のも共感できます。 個人的には表紙にもなっている「水蛇」シリーズが一番官能的かつ幻想的な感じで好きです。

デュシャンは語る

デュシャンは語る マルセル・デュシャン

こちらは対談なので、もっと気軽に読める。で、デュシャンが何を考えていたのか、何をしたくなかったのか。カバーの後ろにはさも革新的芸術家!みたいな解説があるけれど、結局、自由な高等遊民芸術家。そしてその思索は知的でクール。

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デザインのデザイン

デザインのデザイン 原研哉

★★★★★ 欲望のエデュケーション。大切な観点だ。 ・マーケットの要望に応えつつもユーザの美意識に密やかに働きかけ、エデュケーショナルな影響力を生むような、そういうデザインを目指したい。 ・センスの悪い国で精密なマーケティングをやればセンスの悪い商品がつくられ、その国ではよく売れる。→商品の流通がグローバルにならなければこれで問題ない。→センスの悪い国にセンスのいい国の商品が入ってきた場合、センスの悪い国の人々は入ってきた商品に触発されて目覚め、よそから来た商品に欲望を抱く。しかしこの逆は起こらない。 ※ここでいうセンスの良さ→それを持たない商品と比較した場合に、一方が啓発性を持ち他を駆逐していく力。

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ルネサンスの世渡り術

ルネサンスの世渡り術 壺屋めり

金銭への執着が激しかったティツィアーノ。ルール違反のプレゼンで競合の画家を出し抜いたティントレット。コピー商品でデューラーの訴えを逆手に取ったライモンディ。レオナルド・ダ・ヴィンチが就活時に書いた過剰なエントリーシート。 ルネサンスの芸術界を彩った有名画家たちが、いかにしてパトロンからの注文を取り付け、同業者たちと戦って来たのか。豊富な事例とイラストで楽しめる知られざる美術史の世界。 当時の絵画や彫刻は、アーティストの芸術心の発露から生まれるものではなく、発注者である王侯貴族や、教会、富裕な商人たちなどのパトロンからの依頼があって初めて作られた。 つまり、芸術というよりは、広告、デザインの方が概念的には近いという筆者の指摘がわかりやすい。 本書では、発注を勝ち取り、より高い給金を求め、丁々発止のやり取りを繰り返す、ルネサンスの巨匠たちの姿が紹介されていて面白い。 イラストや地図、具体的な作品の画像も併せて紹介されているので、わかりやすいね。

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