新刊

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷 恩田陸

産休中に読んだ一冊。 課題曲を聴きながらじっくりと読み進めた。 この世界には素晴らしいことが沢山溢れているよ、楽しみね。と、お腹の子に語りかけた思い出。 読了後、すぐ産まれました。

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ウチらは悪くないのです。

ウチらは悪くないのです。 阿川せんり

反「とりあえず青春」。 だらだらと大学生活を過ごし、いつもスタバでダベってる「あさくら」と「うえぴ」。 そんな彼女らの元に訪れる変化とは。 独特な文体と全編にちりばめられたお茶目ユーモアのため分かりにくかったが、なかなか良いこと言ってくれる作品だった。あさくらとうえぴ、ええやん。自分の欲求のために素直に生きて楽しむ尊さよ。 日々を摘んで生きたいね。

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若様とロマン

若様とロマン 畠中恵

2019/5/21読了 江戸の頃からまだ変わらない部分と、明治という新しい時代に最適化するために、劇的に変化した部分と。 未だに良妻賢母的な昭和の価値観を一部引きずりながら、社会的にも活躍することを求められる女性の生き方って、昔から変わらないんだなぁ。沙羅さんの意思の強さを少し見習いたい。

本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR

本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR 奥田和広

何事も「目的」から入ることの重要性を感じるこの頃。チームビルディング、組織論関連の本が多く出ていることからも、今、組織で働いている人が何に悩み、何に不安を抱いているのか、がよく分かる。 大切なのは、本を読んだ後、何を考え、現状をどう分析し、どう動くのか。 自身の意識を自分自身の意思で変えることはできても 他者の意識を自分自身の意思で変えることはできない。 仕組みの重要性に改めて気づかされた一冊。

星の子

星の子 今村夏子

この作品は似たような境遇の人からすると心に突き刺さるのではないかと思う。 主人公のこれから先の事を考えずにはいられない。 親は大切な子どもから大切な信仰へと変わりながらも、子どもから離れられない。 何かにすがらないと生きていけない。 そんな家庭で育つ人間はどんな未来が待っているのだろう。 何か衝撃のラストを期待して読んでいる自分がいた。そして、そういう展開を期待し、救いを求めながら読む自分がいた。 物語の最後は本当は現実の苦しむ家族の姿か?それとも絆と覚悟の家族の姿か。星に何を思ったのだろうか。3人の心は分からなかった。 ただ、星に願いをしている家族の姿を想像すると、様々な家庭の姿があること思った。誰もが少なからず、何かに救いを求める。それが、自分であったり、他人であったり。家族であったり。

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ジャック・オブ・スペード

ジャック・オブ・スペード ジョイス・キャロル・オーツ

優れたサスペンスの書き手であり毎年ノーベル賞候補とも呼ばれている作者の比較的長い作品があったので手に取ってみた。主人公は作者と同じくサスペンス作家。それなりに売れっ子で割と上品な作風が特徴なののだが実は家族にも出版社にも内緒で別名でハードで下品なサスペンスも出している、という設定。それがある日、地元の老婦人から盗作で訴えられてしまう。訴訟そのものは根拠もなくまた、資産家の末裔である老婦人がなかば趣味のように訴訟を起こしている人物であることからあっさりと片がつくのだがそれをきっかけに作者の上品で地元の名士という顔の下から狂気が芽生えてきて…という話。なんとなくいけ好かない奴だなという出だしから主人公の嫌な部分がどんどん露わになってきたかと思うと最後は一気に狂気が噴き出して、という流れが怖い。実力者だけに読み応えのある作品でした。

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売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ

売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ 高木瑞穂

小説ではないので、淡々と読んでいける。 学生時代にささやかれていた 都市伝説みたいなのがここにあった。 しかし、人間味がとても描かれていて 売るのも、売られるのも 選ぶのも、選ばれるのも 全て人なんだな。

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白昼夢の森の少女

白昼夢の森の少女 恒川光太郎

人智の及ばない「何か」達が出てくる奇譚集。 実話怪談から幻想中編まで様々な雰囲気の作品があり、全部まとめて感想を言うのは難しい。 ので、今回は各話の不思議要素を大雑把に並べよう。 夏の満月の夜に、山を越えていく古入道。 一夜にして街と人を取り込んだ蔦と、取り込まれた人達。 時代と場所を行き来し、乗った人を永遠の旅に連れて行く銀の船。 こんな言葉に興味を持ったら、読んでみるのもいいですよ。一話が短いので読みやすいです。

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13・67

13・67 陳浩基

とても良くできている。著者あとがきにあるように、個々の章としては本格派、本全体としては社会派の作品。 最後まで読んだときの鳥肌たるや…!

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幸福な水夫

幸福な水夫 木村友祐

0116 2019/05/21読了 東北の家族の話。 東北弁が良い。 「幸福な水夫」 標準については無意識に私も思っていたことかも。標準はその土地によって違うはずなのにね。震災を経てから読むと重みが増す。持ち込んでしまったよなあ。 「突風」も家族の話。 物語だから、とは言えない世界。こんな世界が来ないようにしたい。 責任は今の人たちだけじゃないし、時代・土地の価値観だからだけではすまない。 戦争も震災もまだ終わってないこと。

日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義 デービッド・アトキンソン

『日本人の勝算』 -高齢化×人口減少が同時に起きている問題提起から、衰退しない為に注力すべき点が分かり易く示されている一冊でした。 中小企業として優秀な人・資本が分かれている現状から統合し所得の向上やリカレント教育の必要性について理解が深まりました。

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彼女は頭が悪いから

彼女は頭が悪いから 姫野カオルコ

読みたいけど、読めなくて、ページをめくるのに時間がかかった。読み終わっても腹立たしさの方が大きくもあるけど、あなたは悪くないよって、言ってくれる人がいて良かった。他にもそう思ってる人はたくさんいることを被害者にも知ってほしい。

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人喰い

人喰い カール・ホフマン/古屋 美登里

カニバリズムの話とかほんとに嫌なんだけどなぜか手が出てしまう…ということで手に取った本作。アメリカの大富豪ロックフェラーの御曹司がパプアニューギニアで行方不明になった、という有名な話に魅せられた筆者が一体何があったのか、を追求した作品。タイトルもそうだけど冒頭の数章でエンジン故障した舟で漂流していることに耐えられなくなった御曹司が助けを求めて陸地まで泳ぎ着いたもののそこで原住民たちに殺され食べられてしまった、という作者の説が示される。本作では当時オランダの植民地であったことから宣教師や植民地の役人たちの残した文書の当たるとともに現地に赴き現地人たちと生活を共にしながら、何故、彼らが白人を殺して食べるに至ったか、ということを追求していく内容。少々記述がくどいところがあるものの説得力はじゅうぶん。植民地行政が上手くいってると思わせたいオランダの意向もあって公式には溺死とされている事件だけどもこれ以外には考えられないという説が提示されている。迫力もあってかなり読み応えのある作品。面白かった。

敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント

敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント イルセ・サン

敏感な人。五感や、自他の心の動きを過度に察知する人。 内向的な人。興味関心が他人より自己に向きやすいひと。 こういうタイプの人間に対して呼びかけるようにして、学術的な内容がものすごく平易に書かれた本。 自分がこういう人に該当するのか探る心理テストつき。 あー内向的でいいんだあ。 あー敏感でいいんだあ。 しゃあないねんなあ。 って思えて、 生きるつらさをほんのちょっとだけ、自分発見の歓びに変えることができました。

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クロストーク

クロストーク コニー・ウィリス

読みやすくてとても楽しめた。丁寧に描かれるブリデイとCBとのやり取りに何度もキュンとした。楽しいとは言いつつもこの分厚いSFラノベ大作を読むにはなかなか根気が必要ではあった。けれどもけれども、 ここまで読んだ甲斐があったーー!! と感激する最高の終わりに大満足。久々に素晴らしい読書体験が出来ました。 メイヴのこれから先の物語も書いてほしいなぁぁ

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脳はなにげに不公平

脳はなにげに不公平 池谷裕二

「へぇ、そうなんだ」と思うと共に、これまでなんとなくそれが当たり前だと思っていたことに対し、「必ずしもそうじゃないんだよ」と優しく教えてくれるような本に感じた。 周りの人や環境を知ることは、自分を知るということに繋がっているのだと思う。

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