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大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が... 続き

コメント

翻訳ものが好きなこともあって知らない作家さんだったのだが友達が薦めてくれたので手にとってみました。ジャンル分けするとすればSFになるのかな。舞台はなんらかの災害によって鎖国状態になっている日本。100歳を超えた老人が頑健で死なず若い人たちは直立歩行もままならないくらい弱っている。外来語やインターネットは禁止され首都東京は壊滅状態。日本国内の移動すらままならないそういう未来。読み進んでいくうちに災害とは原子力発電所の大事故で鎖国状態になっているのは放射能を恐れた諸外国からなかば鎖国状態に追い込まれているのだとわかる。そんな東京近郊で暮らす元作家の老人とその曾孫を中心とした物語。ファナティックな原子力反対にはげんなりするけどもこういう怖いやり方があるんだなと思った。また欧米の同じジャンル...滅亡ものとでも言おうか、がだいたいマッドマックスや北斗の拳的な暴力的な世界になるのに比べて我が国のそれは静謐な感じになるのも興味深い。かなり楽しく読みました。

その他のコメント

言葉が制限される世界を表現する多和田葉子の言葉の豊かさ。

読んで半年経つのに、リアルに思い浮かべるイメージがある。3.11をドイツで体験したからこそ書けた作品。これぞ文学の力!

読者

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多和田葉子の本

暗黒グリム童話集

暗黒グリム童話集

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リトル

小説も漫画も絵本も読みます 読む…

童話といいながら さすがに子供には読ませられない内容でした 暗黒って言ってますもんねぇ

約1年前

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百年の散歩

百年の散歩

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Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター

偉人の名を冠したさまざまな通りを歩きながら、目に入るものを観察し、人々の会話に耳を傾け、「奇異茶店」で休み、物語を妄想し、物語を折りたたまれた時間/空間の層にまぎれ込んで、ベルリンという都市の百年を彷徨う私。「あの人」を待ちながら。

1年前

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