9784872339062

大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。-『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞... 続き

コメント

森見節とはなんだろう。
紹介されて読み進めると、その意味が分かりました。まるで音楽のように文章のリズムがよく、文量に合わずあっという間に読み進めていけます。
主人公の思考回路や小津のキャラクターがとても面白く、各話ごとに楽しめます。
薔薇色のキャンパスライフかはともかく、最終的に主人公が幸せそうで何より。

その他のコメント

薔薇色で有意義なキャンパスライフを送れずいじけるいっぽうの数年を過ごした全ての人に読んでほしい。

この本を読んでいると自分が学部生だった頃を思い出して虚しくなる。しかも、なんだか自分もこういったことをやっていたような気がするから腹立たしい。

そこで、『あぁ、じつに、生き方に工夫が足りなかった。私はなんてまっすぐだったのであろう。』(p.30)などとほわほわ考え、「もし、あの時違う選択をしていたら」、「もし、もう少しだけ運が向いていたら」などと過去を振り返る。

そうは言っても、 『寺山修司はかつて、書を捨てて街へ出やがれと言ったと聞く。しかし街に出て何をしろというのだ、この私に。』(P.220)と思い直すと、結局自分に伝説の至宝「薔薇色のキャンパスライフ」を手に入れる事は出来なかったに決まっていると再びいじけてしまう。

つまり、この物語体験とは、どんな選択をしていたとしても結局代わり映えのしない数年間だっただろうし、自分は自分でしかなかったのだ、という過去・現在・近未来にかけての自己同一性について洞察する極めてE.エリクソン的ライフサイクル体験ができるSF小説なのかもしれない。

その他
『赤ちゃんがおしゃぶりをしゃぶるように箱庭の権力をしゃぶり続け、』(P.47)

『負けてたまるか。
人恋しさに負けてたまるか。』(P.54)

読者

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森見登美彦の本

夜行

夜行

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付喪神

基本、何でも読みます

2019/12/11 読了 終着駅は何処だ〜? という感じで読み進めましたが、最終章に来て此処か〜! ということで納得。 久しぶりの森見登美彦。楽しく一気読みでした。さて、この世の外にはどんな世界が広がっているのだろう。

約21時間前

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太陽の塔(1)

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Takuya Yamamoto

島根県/双子/福祉職→総務課 本…

アイコンで出てこないのが残念だけど、装丁が素敵。好きな人に振り向いてもらえないもどかしさを感じたことのある人は心が締め付けられ、もどかしさを乗り越えた人は懐かしさとあの頃の自分の頑張りを讃えたくなるようなそんな漫画。

約1か月前

有頂天家族 二代目の帰朝

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KAZ

ミステリー、SFが好きです

冒頭の「面白く生きるほかに何もすべきことはない」。この言葉通り京都の街は大騒ぎ。 シリーズ二作目も楽しく読了。 矢三郎と海星のやり取りでホッコリ。 次作も楽しみです!

約1か月前

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