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9784309028361

コメント

世界の片隅で、そっと息をして、誰にも迷惑をかけず、自分だけのささやかな喜びのタネを胸に抱えてひっそり暮らすひと。
確かに存在するのに、自分から手を上げたり声をあげようとはしない、自分だけの王国を大切に守るひと。
そんなひとを描くのが小川洋子さんはうまい。

読者

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小川洋子の本

密やかな結晶 新装版

密やかな結晶 新装版

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

この人が薦めるのだから面白いはずと捜した本が見つからず…の時に有名な作家さんなのにそもそも読んだことが無いなと思い、何か一作と背表紙の情報だけで手に取ってみた作品。正直なところここまですごい作家さんだとは思っていなかった。舞台となる架空の島では次々とモノが消滅していく…この消滅の仕方が物理的に無くなるのではなくて人々の記憶から抜け落ちていく、というもので記憶から抜けてしまったものを人々が消滅させる…というか消滅させられる。例えばある花が「消滅」すると人々はそれが何かわからなくなってしまい、その花は物として存在するのだが人には意味をなさなくなるため破却しなければならない。このならないというところもポイントでまとめて燃やしたり川に流したりするわけだがそれを怠ると秘密警察の取り締まり対象になってしまう。記憶をずっと保持できる人もいるのだがそういう人たちは秘密警察に連行されて…という物語。こんな分かりにくい設定〜自分の説明が下手なだけではないと思う!〜の荒唐無稽な物語をこんなに自然に読ませるというのは只者ではない気がする。イデア論とか実存主義とかそういう哲学的な深い背景があるような気もするがそれが鼻につく感じもなく物語世界に引き込まれててしまった。マッカーシーとかオースターとか欧米の作家のデストピアものとは一線を画す静かな物語。素晴らしかったです。不学を反省し、他の作品も読んでみたいと思いました。

4か月前

甘い罠―8つの短篇小説集

甘い罠―8つの短篇小説集

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amaretto

趣味は積読

小川洋子さんと、桐野夏生さんと、高樹のぶ子さんの話が特に気に入った。 恋愛ものの罠ばかりかと勘違いしていた。 男を老人が恐怖に包む罠もあれば、書道家を過去の因縁で陥れる罠もあれば、男女の渦巻く罠もあれば、囀るような心清らかな作家が出てくる話もある。 ジャンルの違う料理を1度に食べたような、不思議な気持ちです。

8か月前

洋子さんの本棚

洋子さんの本棚

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snowparade

漫画多めです。小説も読みます

本を語ってる…かのように見えて、その実、彼女達の深い考えが幾たびも語られる…そんな「目から鱗」な作品でした。 取っ掛かりは小説や映画なのですが、そこに出てくるキャラクターの奥に潜む感情面をあますことなくすくい上げて、それを今度は自分達や周りの人達といった「一般化」して日常に落とし込む…わたしはそこまで深く本を読めてるだろうかと、急に恥ずかしくなってきます。子供の頃や学生の頃に読んだ本で衝撃を受けたものを、大人になった今再び「何故衝撃を受けたのか?」を紐解き直すという作業の凄さに驚きました。 それもこれも、2人の洞察力・読解力の高さによるものなのですが。 この本の中で紹介されてる作品も、いつかは全て読み尽くしてみたいですね…!

1年前