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コメント

現代ではもはやトレンド以上のものとなっている『多様性』とか、『平等』って誰のための言葉なんだろう?
そう問われているような感覚になる。

僕は恐らく「レールから外れずに生きてきた人間」なので、登場人物たちの抱える悩みに対して共感であったり、同情は全く感じない。
でも一方で、飲み会でプライベートや過去の恋愛をガツガツ聞いてきて、はぐらかすといかにも「コイツつまんねぇな」って顔をする人達に同じく嫌悪感を抱くのは事実で。

マジョリティ=正義、圧倒的なマイノリティ=異常者と捉えられる世界で、マジョリティに属しているように振る舞うことは生きる上ではもちろん必要。
でもその中で、内なるマイノリティな部分、核となる部分を誰かと共有出来ないと、いつか崩れてしまう。

その他のコメント

朝井リョウさんの新作をようやく読むことが出来た。Twitterでの試し読みで心掴まれ、購入を決めた。

今までも、正しいものなんて何もないと思っていた。自身、社会のレールから外れたこともあるし、マジョリティの押し付けには常々辟易していた。みんなが各々、自分らしく過ごせればいいと本気で思っていた。

でも、生き延びるには、そんな理想論だけじゃやっていけないことに改めて気付かされた。
マイノリティであることを開き直って開示しては、心無い人でなくたって無自覚の境界線を引いてくるし、隠し通してマジョリティのふりをしては、自分の心が抑圧されていく。
「多様性」って、結局は個々人の想像の範疇に収まるものしか許容されないんでしょう、と、登場人物に刃を突き立てられている気持ちになった。

今の自分では解釈・消化不良なので、また時間を置いて読み直したい本だ。

読者

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