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とても読みたい |
コメントした本
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エロ本を取り巻く人びとの義理と人情。 南伸坊、赤瀬川原平らの文体はモチーフからの距離の取り方がすごく上手い。近すぎず離れすぎず、対象の面白さが表出している。 大学出のインテリはすぐエロをエロティシズムに持っていって反権力だ、表現の自由だ、となっちゃう。 エロ本でバタイユはダメ、なんて部分はハッとさせられる。とかくエロに思想を持ち込むクセは良くないなあ。 |
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あ行から始まるビジネスにまつわるエッセイが並ぶ。 思うに、中島らもの文章とひさうち氏のイラストの相性は抜群で、変なことを真顔で言うスタイルがハマっている。 |
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アングラ文化を掴むならこの本。安心の平沢剛・四方田犬彦。 若松、足立など監督の紹介や年表、各関係者への丁寧なインタビュー、関係雑誌等々でムーブメントを把握する。 |
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三島由紀夫の同性愛的嗜好は、その幼年時における家父長的存在であった祖母からの影響による女性嫌悪或いは女性恐怖によるものではないかと思えてくる。 そして彼の若い、英雄的な死への願望は人生の早い時期に登場していた。人生を死に求めている姿勢は現在でも共感される価値観か。 |
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ボキャ貧の私には読むのが辛かった、しかしそこがいい |
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亀倉雄策や和田誠やらデザイン界のビックネームが出てきて驚くのはまだ早い。それに引き続いて60年代アングラを一直線に貫いてる。 三島やら寺山修司、天井桟敷に唐十郎と状況劇場、果てはNYポップアートにウォーホル。 彼の生きてきた空間が直に自分自身の関心と紐付いていたこと、そしてそれをたまたま手に取ったこの本で知れたことは、横尾的に言えば運命的な出会いだったのだろうか。 |
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各都市の赤線地区において、戦前の遊廓・私娼街がどのような変遷を経て戦後の赤線を形成したのかを示す。 戦中の慰安施設として存続したものが、敗戦後は進駐軍のために再編されており、売春制度が持つ政治的側面も垣間見えて興味深い。 引用されている資料・文献も面白そうなものがいくつかあったので、それも読んでみようと思う。 |
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存在の不確かさ不安定さは |
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考えた |
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アートシアター新宿文化の葛井欣士郎へのインタビュー。 アートシアター新宿文化と蠍座を中心として60年代アングラ文化で何が起こっていたのか、時系列に沿ってしっかりと内容が語られている良い本だった。 |
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スーダラ節、来たるべき蜂起 |
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シッダルタとは? |
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自分は中島らも・みうらじゅんが好きだけど、野坂昭如はその先駆者みたいだなあと思った。 ただ、野坂は本物の文科系で弱者なもんだから彼の青春体験は読むのがつらいつらい。 教練の軍人に、近視を来年まで治しておけ!と言われて怖くて怖くて、星だか波だかを必死に見ていたというエピソードはなんだか部活動を思い出して変な汗が出ました。 |
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旧貴族の令嬢でビジネスも成功し金も地位もある中年の女が主人公で、これが若い学生に惚れ込む。 若く可能性があり選択肢の広い男をなんとかして惹きつけようとする女の心理描写にとても共感をおぼえた。 甘い恋愛ではなく、いかに「自然」な関係かどうか。自分自身の異性関係とぴったりと一致し、読みながら苦笑いしてしまった。 |
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登ることしかできない「純粋階段」、肝心の出入口の塞がった「無用門」。 存在意義を失ったモノたちは赤瀬川に芸術性を見出され超芸術トマソン(無用の長物)へと変わっていく。 |