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小学生を相手に、日々働いています

小学生を相手に、日々働いています。 できるだけ食わず嫌いのない読書を目指してます。 速読も精読も好き。 神保町は聖地。

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コメントした本

プリズンの満月

実在した森田石蔵という元刑務官の話や、彼が作ったという年表をもとにして書かれた小説。完全にフィクション。 ドラマのような感動や、物語の起伏はない。むしろ時間軸場所軸が前触れなく変わるから、吉村昭に慣れない人には読みづらい印象。 それでもやはり、あとがきにも書かれていたけど「共苦」の感情を作品の基底においてあるところが、日本人たる自分の心を揺さぶる。 戦争責任なんて、個人はおろか、国単位で考えてももしかしたら存在しないんじゃないかと思った。

2か月前

くたばれPTA

昭和40年代に書かれたショートショート。 かなりダークだったりブラックユーモア溢れてたりしていて、今こんな文章を書く人はいないなぁと思った。 男女を明確に意識していて、昨今のジェンダーレスな感じを嘲笑うかのようなところは嫌いじゃなかった。

4か月前

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ドキュメント御嶽山大噴火 --生還した登山者たちの証言を中心に救助現場からの報告と研究者による分析を交え緊急出版!--

サバイバーズ・ギルトのことや、生還した方の体験談、救助の様子などが細かく記された一冊。 ネットでもある程度読むことはできるけど、時系列にまとまっていたり色々な専門家の私見があったりする意味で読み応えがあった。

4か月前

落日燃ゆ

第二次世界大戦後、唯一の文官として処刑された広田弘毅の話。 A級戦犯がどのように処刑されていったのかが、淡々とした口調で語られていく。 所々に城山の私見も入っているけど、フィクションにさせない描写力が素晴らしい。 自ら計らわない生き方は賛否両論あるし、個人的には好きではないかな。それでも読後感は悪くなく、壮大な絵を見たかのような感じが残った。

4か月前

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月夜の魚

吉村昭氏には珍しい短編集。 11編のうち、「蛍籠」「弱兵」「干潟」の3つは私小説、それ以外はフィクションとのこと。 「弱兵」が彼らしい描写が多くて好きなのと、「月夜の魚」「指輪」はダーク吉村が垣間見れて面白かった。 なんだかぬるっとした作品が多かったです。寒い日の朝方に読むといい。

5か月前

コンビニ人間

コンビニでバイトしたことがあるからか、主人公の語る価値観がじわじわ体に染み入る感じがたまらなかった。 分かるわー、いるわー、の連続。 そんなものの見方をしたことがなかったから、新しい視点をもらえたレアな本でした。 みんな普通じゃないのを必死で隠しながら生きてるんだな、という読了。

5か月前

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画題で読み解く日本の絵画

画題を解説してくれている本。独学で学んだものがあったり、あーこれね!と思い出させてくれるものもあったりして、購入したいと思いました。 実際の絵がもっと参照されていると、なお良かった。

8か月前

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

石井光太さんのルポは、見つけたら必ず読んじゃう。これはずっと読みたかったやつ。 仕事柄色々な親を見るけど、一貫して言えることは生物学的な愛情は必ずあるということ。 そこに生活力や育児能力が複雑に絡み合うから、子供の問題行動は親に起因するところも少なくないということ。 虐待も同じように考えるべきで、多面的に見ないと全体像が見えないという点が共感できた。 まぁでも普通はここまでにならないわな…まさに鬼畜…と思える話ばかり。詳細な描写には背筋が寒くなった。我が子に手をあげるなんて、やっぱり信じられない。

10か月前

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子どもは「この場所」で襲われる

関係者から講演を聞いて、内容を忘れないうちに読んだ1冊。 「犯罪機会論」と「犯罪原因論」を考え分けることが、少しできるようになった気がする。 犯罪とは無縁ではないことを自覚して、地域を歩いてみようと思わせられた。時々強引なところもあったかな…

10か月前

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塩狩峠

あらすじにある事件がどこで起こるのかと思いながら読み進め、もう終わりだよ…?終わっちゃうよ…?と不安になりかけるところで、サラッとした描写。 その部分だけで小説に出来そうなものなのに、その淡白さが逆に衝撃的。 時代背景だけでは説明できない、登場人物の真摯な生き方が丁寧に描かれているところが名作たる所以かな。 主人公は一応信夫ということになるんだろうけど、菊やふじ子の心情の描写があったりして、あまり最近にはない描かれ方でした。

11か月前

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マンガでわかる「日本絵画」のテーマ: 画題がわかれば美術展がもっともっと愉しくなる!

日本絵画を勉強し始めてから5年くらいになるけれど、やっとこさこの本の内容くらいなら理解できるようになった。 とても分かりやすいし、この絵を見たい!というのもあって、キャッチーに見えるけれど良書だと思った。

4か月前

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履歴書代わりに

敬愛する吉村昭。 彼のエッセイを読めすぎて、もはや既視感しかないけど、それでもやっぱり好き。 終盤に載っていた青春〜の話は、淡々としていてそれでいて氏の死生観が表れているところが素晴らしかった。

4か月前

津波の霊たちーー3・11 死と生の物語

字が小さい。とにかくぎっしり詰まった本。 唐突に別の内容が始まったり、タイトルと中身が合っていなかったりして、非常に読みづらかった。 ただ、内容は一読の価値あり。 大川小のくだりはメディアが公開している以上の情報はなかったけど、様々な人の証言は当時の凄惨さを思い出させてくれた。

4か月前

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みそ汁はおかずです

ずっと気になってて、三度の立ち読みで満足できずついに買ってしまった〜 瀬尾幸子さんの料理本は、敷居の高くない感じが好き。 みそ汁は立派なおかず。←私もそう思う。 しいたけよく使うとこだけ好きじゃない。

5か月前

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ヒア・カムズ・ザ・サン

登場人物や設定は同じなのに、ストーリー展開が違うだけで、こんなにも父親像が変わって見えることに驚かされた作品。 それに、2つ目を2つ目に持ってきたところがまたいい。逆だったらこんなにも心に残らなかったと思う。 「親は立派な人であるべきだっていうのは、子供の幻想」だから「諦めろ」のくだりは、皆が一度は通る道なのかもしれないなぁなんて読後感。

5か月前

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本が好き、悪口言うのはもっと好き

タイトルが好みで珍しく装丁買い。この人のことは何も知らないで、先入感なしで読み始めた。 専門は中国文学みたいで、比較的自分の好きな分野に近しい人。 杜甫と李白の話なんかはもっとたくさん教えてもらいたかった。 本人もあとがきで言っているけど、長く書いたものをギュッとした感じで、密度の濃い文体。読むのが少し疲れた…

8か月前

羊と鋼の森

幼い頃にピアノを調律してもらったことをふと思い出した。 描かれている世界観は決して広くないし、登場人物の色合いも濃くないのに、不思議と物語に奥行きがある。映画向きだなぁと思ったら映画になっていると知り納得。 丹念に取材をしたであろう作者の丁寧さが窺い知れた。嫋やかな文体だけど、どこか懐かしくて個人的には好き。

10か月前

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旅のラゴス

初筒井康隆。 もう一度最初から読みたいと思った本は久しぶりだ。 物語の始まりでは何者なのかよく分からなかったラゴスに、自分がどんどん同化していく感じがたまらなく良かった。一人称が「おれ」なのもとても良い。 短編集のようにストーリーが区切られていたり、筒井康隆らしさなのかSF要素が過去現在未来の狭間でうまく描かれているのも、面白かった。最後、氷の女王に会えていたらいいなーと思わされた。

11か月前

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暗幕のゲルニカ

序盤の地下鉄から上がってきた瞬間がこのお話の最大の山場だと思ってる。それくらい、そこ読んだときの衝撃がすごかった。 あとは原田マハらしく、膨大な情報量をきれいにまとめてくれた感じ。 終わり方がもやもやっとしたけれど、好みが分かれるところかな。

12か月前

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