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okamotojuso

「あるくかい」主宰

「あるくかい」主宰。『みんなの空想地図』、『ミシェル・セール 普遍学からアクター・ネットワークまで』、BDコレクション(『イビクス』『ひとりぼっち』『アランの戦争』)など、人文書、一般書、海外マンガなどちょこちょこ書籍編集。都市と書物と知識と移動と鉄道についてちょこちょこ考えています。

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コメントした本

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速読では見逃してしまう、書物の一節がもたらす幸福感。それは〈文章を読む〉ということが、〈生きる〉ということの一部になっていると、著者は述べています。 速読派、多読派は、ともすると彼らの自己目標の達成といった清々しさこそ味わうが、読書という時間の幸福を味わい損ねるのではないか、と著者は言います。 肝要なのは、〈本を読む〉という行為が〈生きる〉という動詞のほんの一部にすぎないというごくごく当たり前の事実に尽きます。〈食べること〉〈眠ること〉と同系列に、〈読むこと〉があり、それが〈生きる〉ということでもあるという疑いようのない事実がある。人はその事実、状態を味わっているのだけど、幸せとして味わっているはずです。 人間だからこそ味わう幸福とは、〈時間を感じる〉ということ。人間だからこそ、〈とき〉の何たるかを感じ、味わい、考えてみることができる。〈とき〉を人間が食らうのは、時間が惜しいという感情ばかりではないはずで、そこには確かな生としての時間が存在すると、著者は述べています。 書評家「狐」として名の知れた著者山村修氏が富裕な好事家、読書家であることは、むしろ、本書や『気晴らしの発見』『禁煙の愉しみ』からも確認できます。

2年前

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実際に出題された大学受験の世界史の問題、とりわけ悪問、難問、奇問を中心に採りあげ解説してくれる本で、受験世界史の講評となっているから、浪人生などには案外役に立つに違いない。見かけ倒しの赤本もどきではなく、立派な受験参考書・問題集にもなっている。 ぱらっと見た限りだが、上智大世界史に、難問が目立つように思った。 著者の名前が奇しくも(ペンネームならいさ知らず)早稲田上智化していると空目。

2年前

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主体と客体の関係など、古文の基本的な読み方が書かれていて、目からウロコが落ちた本。駿台の古文の参考書は概して良書が多い。

2年前

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鉄道に乗ることはそれ自体、表層の都市を往還することで、乗客は動く地図そのものになるということ。 1日に及ぶ長距離鉄道旅行のコンパートメントに限定された時空間の模様を描いた、パリとローマを巡る、鉄道小説、都市小説、意識小説、認識小説、知識小説(エントロピーの問題など)…と如何様にも読める傑作です。 日本の内田百閒を措いて、ここまで列車に乗り続ける鉄道小説は他に知らない。 本格的な二人称小説としても有名。 作品に登場するピラネージやパンニーニなどの先人たちは、主人公の単なる、文学、美術趣味にはとどまらぬ、重要な意味を構築するメタフィクションとなっています。 生涯の愛読書

2年前

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丁寧なお仕事。こういう仕事をされる若手研究者がいることが心強く嬉しい。文体、リズムが独特で、古川日出男を思わせた。

2年前

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絲山秋子の作品のなかで最も好きな作品だが、人との距離感覚を描くのが実に巧い作家。絲山秋子本人が認めているとおり、ミシェル・ビュトール『心変わり』の二人称小説に影響を受けて、書かれています。

2年前

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「将来のことを考えては今を生きていけない」という話を訊き、週末に居場所を持たない土曜出社して一日を過ごす男女のことを語る。 自死した哲学者の家族や友人を訊ねて、自殺の畏怖を確認する。 自分探しの掘り下げ方を就職活動生に探ったり、人が救いを求める啓蒙やスピリチュアルの言葉を、実用面から「限界哲学」と考えてみる。 こうした著者自身の、生きることに対する強い関心に貫かれた取材の内容選定にも「共感」することしきりだが、読んでいるこちらが共感させられてしまう「ノンフィクション・コラム」という、著者独特のスタイルに関心を持った。 本書収録の「「物語化」の力」というコラムで著者自身がこのスタイルを次のように証している。 「私の考えている「物語化」は、フィクションや理論のことではない。/私の「物語化」は一人ひとりの体験を物語のように組み立てるということだ。そうした作業だということと、フィクションではないということを示すために、私自身は「物語化」といっている。」 著者の考える「物語化」は意味深長だと思う。過去の自分と現在の自分をつなぎ、無意識を意識につなぐ「物語化」によって、人びとの体験を紡ぎ出す。さらに著者は、「物語化」はそれを感動的に紡ぎ出すためだと自覚的である。取材をし上原自身が深めていった感動を前景化することが「ノンフィクション・コラム」の肝だ。読者に上原自身の感動を追体験させることでしか、人びとの体験を客観的な対象に押し上げることができないと言わんばかりの、著者の自信の表れでもある。が、共感しなくては摑めない人びとの物語、ひいては、人びとを通じてはじめて見えてくる著者自身の物語と、さらに読者自身の物語があるということを、本書を通じて「感動的に」伝えていることがおそらく重要なことなのだと思う。

2年前

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中学の国語教科書で知った原典が、この本に収録された「クジャクヤママユ」であると知り、以来、ヘッセを読み耽る青春時代の皮切りとなった一冊。朝日出版社版が元本ということは後で知る。

2年前

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実行に移すには危なっかしい、法律に抵触しそうな裏情報も(下世話な情報も含め、明らかに違法と思しいものも結構)多々ありますが、有益か否かは別にして、現代社会の抜け道を考えつく人、発見する人の狡猾な心理や知恵、問題意識がほの見えてきて、興味深い読み物になっています。

2年前

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旅、移動、漂泊、あるくことにまつわる文学者、芸術家の作品を巡る、濃密な思索エッセイ。何度も読み返す座右の書のひとつ。

2年前

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自転車がどのように普及し、人びとの趣味となったり、スポーツとなっていくのかを追う19世紀英国の自転車文化史。

2年前

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日本のどこかにありそうでどこにもないのに、あまりにリアルな都市地図がすごい。 幼少時から手描きで始めた空想都市が、みるみるグーグルマップばりに精緻に構築されていく「中村市」を堪能できます。 どことなく郊外を思わせる空想都市が誕生したのは、著者の都市フィールドワークにひみつがあります。首都圏、京阪神のみならず、全国各地の地方都市をフィールドワークする方法もユニーク。 地図を描きながら、都市を読み、想像することの楽しみを味わわせてくれる、都市地図文化論としてオススメです!【マイ編集本】

2年前

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