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ayako

幼児教室の先生やってます

幼児教室の先生やってます。幸せを感じるものは、本と猫とおいしいごはんです。

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コメントした本

往復書簡 初恋と不倫

引き込まれて1日で一気読み。手紙のやり取りをしている2人はどういう関係なのか、何が起きているのか、ぐいぐいと引っ張られて気がつくととんでもない場所に連れて行かれていたようなそんな気分。「初恋」の方が特に良かった。

2年前

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猫に時間の流れる

猫にまつわる2つの話。人間の投影や解釈の彼方にいる、猫の<分からなさ>がよく描かれている。ゆるりとした近所づきあいもいい雰囲気で、息をしているみたいな文体が心地よい。

2年前

すべての見えない光

短い章の連なりから構成されていて、切り取られた様々な場所、時間、人がパズルのピースのように組み合わさっていき、最後まで読み進めるとそこに時代の変遷と人の一生という壮大な物語が現れる。 タイトルの「すべての見えない光」という言葉が、盲目の少女やラジオの電波のことだけでなく、戦時下という状況の中で「見えない光」の存在をどれだけ信じて生きることができるかを描いたこの物語をうまく象徴しているように思う。

2年前

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寺田寅彦 科学者とあたま

日常の何気ない風景に心動かされ、知的好奇心をくすぐられ、思いのままに綴った文章はのびのびとして読んでいてこちらも楽しくなる。 かと思えば、「団栗」で描かれた亡き妻と過ごした哀しく美しい日々の情景は、まっすぐに読む人の胸を打つ。 当時の科学的な時事ネタは時代を感じることができ、また「蓄音機」や「物売りの声」では今はもう失われてしまった当時の「音」が文章から聴こえてくるようである。 エッセイごとにそれが書かれた時の年齢が記されているのもいい。

約3年前

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あひる

決して直接的には描かれないけれど、行間に垣間見えるざわざわ感。「もしかして…」の先は底なし沼のように怖くもあり、いや自分の勘違いかもしれない、とも思えたりする。『こちらあみ子』もおすすめ。

約3年前

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あげくの果てのカノン 2

偏執的なまでの「変わらない」主人公の恋心と、身も心も「変わり続ける」恋の相手という対比がより物語を面白くしている2巻。今後の展開も期待。

約3年前

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浅草紅団・浅草祭

浅草という場所が今とはまるで違っていた頃の話。社会の陰で生きる若者たちの雑踏が、威勢のよい独特の語り口で描かれる。読んでいると、妖しい路地裏に迷い込み、その幻惑的な音や空気に包まれてしまう。

約3年前

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影

こんなにも完成された「文庫版のためのあとがき」があるとは。鳥羽茂とは何者なのか、どこから来て、どこへ行ったのか。森を飛ぶ蝶のように浮かんでは消える彼の軌跡が、数十年の時を隔てて私たちを惹きつける。そして最後に辿り着いた場所で、過去と現在は奇跡的な邂逅を遂げる。

3年前

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あげくの果てのカノン(1)

叶わぬ恋に身をやつす少女の密やかな日常。その一方で、世界は謎の生物からの侵食により壊れていく。そして、想い続けた相手は… 道を外れた恋の暴走と、終末的な世界観が見事にシンクロし、先の見えない展開に引き込まれる。

3年前

絶叫委員会

電車の中でふと聞こえた他人の会話、駅の伝言板に書かれた謎の一言、知人が放った迷言などなど。 「お?」と世界がぐらつくような違和感をもたらす言葉たち。 単純に、笑える。でもそれだけじゃない面白さがある。

3年前

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スウィングしなけりゃ意味がない

ナチ体制下のドイツに実在した『スウィング・ユーゲント』と呼ばれる若者たちをめぐる物語。ナチへの反骨やジャズへの情熱を貫いた話、かと思いきや、享楽的な若者たちが酒と音楽と恋愛に明け暮れる話で、良い意味で期待を裏切られた。 彼らはどこまでもノンポリで、次第に戦争の影は濃くなり悲惨な状況に巻き込まれていくが、彼らの姿勢は変わらない。かっこいい音楽を流して踊れればそれでいい。今の若者文化とそう変わらない感覚。でもそんな当たり前の欲望すら叶わない社会や時代だったということを改めて感じさせられる。

2年前

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ロング・グッドバイ

哀しい話だった。みんなどこか狂っているけれど、それが何によってもたらされたものなのか、明言するのは難しい。戦争、権力、金、恋愛、その奔流はあまりにも巨大で抗うことなど殆ど出来ないように見える。その中で自分の徳義を貫くマーロウの、そのスタイルが読者を惹きつけ、危険を掻い潜り真相を暴き立てていく彼に完全に同化してしまう。だからこそ、ラストシーンの会話は胸に来るものがあって、これほどまでに哀しい「さよなら」があるのかと思った。 村上春樹の解説にある、『グレート・ギャッツビー』との比較も面白かった。

2年前

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真夏の死―自選短編集

色々な時期に色々な趣向で書かれた短篇が集められており、しかも三島本人による解説が付されているという贅沢な一冊。やや技巧的に過ぎるきらいはあるけれど、短い話の中でぐっと引き込む力はやっぱりすごい。

2年前

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愛と欲望の雑談

『断片的なものの社会学』の岸政彦さんの名前が目に止まり読んでみた。人と関わることがどうしてこれほど難しい社会になってしまったのかを、ざっくばらんに語り合う。まさにコーヒー片手に読むのにちょうどよい一冊。肩の力がふっと抜ける。

約3年前

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バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉

5つの短編と村上春樹のエッセイが収められた一冊。どの作品も、悲哀や絶望の中に、はっとするような美しさや微かな救いのようなものがある。各話ごとに短い解説があり、その作品が書かれた背景や村上春樹の個人的な思い入れが窺い知れて面白い。

約3年前

これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集

社会への辛辣な批判も警句も、若者へ向けた人生における助言も、ふざけたような語り口の奥に愛や真心が垣間見える。日常の小さな幸せにちゃんと気付くこと。自分を支えてくれる友人や教師の存在を忘れないこと。大学の卒業式にこんな言葉をもらったら一生の宝物になるだろうな。

約3年前

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旅をする木

私たちが電車に揺られあくせくと仕事をしているこの瞬間にも、世界のどこかで1匹の狼が雪原を歩き、巨大なクジラが海面を跳ね大きな飛沫をあげている。そうした広がりを自分の心の中に持つということは、ひとつの豊かさだと思う。巻末の池澤夏樹の解説は必読。

3年前

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ガケ書房の頃

Standで知り、読んでよかったと心から思った本。飾らない文章で、山下さんの個人史がガケ書房を中心に語られる。本と出会い読むことの悦びを知る人には、深い共感を得られるはず。

3年前

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謝るなら、いつでもおいで

被害者の兄の言葉が、深く胸に刺さった。 誰よりも家族を想い、だからこそ人前で苦しむことも、感情を露わにすることもできなかった兄。それでも何年も何年も悩み、考え続けた今、彼が思うこと。それは人間にとっての希望かもしれない。 この本を読んでよかった。

3年前

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断片的なものの社会学

ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』へのポストで、この本の併読をオススメするコメントがあったため即購入。アメリカと日本で状況は違えど、社会の片隅で営まれる日常の「断片」に各々の作者が見出したものーそれらはみな無意味で、その無意味な断片の連なりが放つ奇跡のようなきらめきーは不思議なほど一致している。 街中を歩く無数の人々、あるいは家々に灯る無数の明かりを見るとき、そこに無数の人生が現前しているというその事実に、眩暈がする。

3年前

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