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まこと

二児の父親

二児の父親。最近ようやく本を読む時間が作れるようになりました。

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コメントした本 ページ 2

スロウハイツの神様(下)

スロウハイツの下巻。 個人的には殺人事件を引き起こした(と言われた)小説家、チヨダコーキが休筆から立ち直った過程を描いた最終章が一番面白かった。伏線が全て回収され、この話は結局、赤羽環とチヨダコーキの物語だったんだなと気付かされた。 物語中の残酷さも最後には温かさに変わっていく、本当にいい話だった。 「いいことも悪いことも、ずっとは続かないんです。いつか、終わりが来て、それが来ない場合には、きっと形を変容していく。」 「あらゆる物語のテーマは結局は愛だよね」

4か月前

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シリア人の子として生まれ、裕福なアメリカ人と日本人の夫婦の養子として育てられたアイ。自身のルーツに悩み、幸福過ぎる環境を与えられたことを恥じたアイは世界中で命を落としていく人々に想いを馳せながら成長していく、という話。 とことんネガティブなアイはどん底まで突き落とされるが、最後には明るい希望が用意されている、非常に西加奈子さんらしい人間愛溢れる物語。『サラバ』ロスに陥った人にオススメ。 物語後半の 「自分に起こったことではなくても、それを慮って、一緒に苦しんでくれることは出来る。想像するという力だけで〜私の心は取り戻せる。」 という台詞が最も心に響いた。想像することの意味を考えさせられた。

4か月前

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うらなり

夏目漱石の『坊つちゃん』の中で、赤シャツの策略でマドンナと破談になり、延岡に飛ばされてしまった不遇の人、「うらなり」こと古賀先生。その後の人生を「うらなり」の視点から描いた小説。 「坊つちゃん」ではなく、「うらなり」の視点からという発想も面白いが、物語としても楽しく読めた。原作をきちんと踏まえているので、夏目漱石ファンも楽しめると思う。

4か月前

想像ラジオ

東日本大震災後の海沿いの町から、想像力を電波にした不思議なラジオが聴こえてくる。DJアークは大切な人にメッセージを届けようと想像ラジオを発信する。 作中の「亡くなった人の声に時間をかけて耳を傾けて悲しんで悼んで、同時に少しずつ前に進んでいくんじゃないか」という言葉が印象に残った。 震災で亡くなった人々はどういう思いでこの世を去って行ったのか、考えさせられる一冊だった。

4か月前

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怖い絵 泣く女篇

見るからに怖い絵から、そうでない絵まで。その作品の持つ怖い背景やメッセージを解説した本。 正直そこまで怖くないものもあるが、怖いもの見たさで楽しく読めた上、西洋史やキリスト教の勉強にもなった。 絵は漫然と眺めるものではなく、読み解くものなのだと気付かされた。 この本を読んだ後、実物を鑑賞できたら楽しいだろうなあ。

4か月前

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キライがスキに大へんしん! 野菜と栄養素キャラクター図鑑

野菜や栄養素をキャラクター化し、分かりやすく解説した本。 子どもが野菜を嫌がった時に大活躍! そして、読んでみると意外とためになる。 注文を付けるとするなら、白菜のキャラクターを入れて欲しかった・・・。

5か月前

悟浄出立

西遊記、三国志、史記などの中国古典を万城目学がアレンジ。 表題作は、仲間達の後をついて行くだけだった沙悟浄が、前へと歩き出す成長物語。 一見堅苦しい中国古典もこれならサクッと楽しめる。これを読んだ後なら、漢文も楽しく学べそう。

5か月前

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歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

『武士の家計簿』の著者が記したエッセイ。古文書を通じて歴史を読み解く、というのは歴史学者ならでは。 個人的に一番面白かったのは、著者の幼少時の話。美術全集に想像設計図があった高さ100メートルの出雲大社のミニチュアを自宅の庭に作るも、台風が来て壊れてしまう。実際の出雲大社も嵐の度に倒壊したことを、実体験として理解したそうだ。他にも竪穴式住居を作るなど、こんな子どもいるのかと思うとともに、こういう人が歴史学者になるんだな、と納得。 後半の戦国時代の話もちょっとした歴史小説を読んでいるようで楽しめた。

7か月前

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海賊とよばれた男 下

戦後、日本の石油業界が石油メジャーに飲み込まれようとする中、鐵三は日本のために、イギリスと対立し困窮するイランのために、石油タンカー日章丸をイランに向ける決断をする「白秋」。国岡商店が石油業界で確固たる地位を築いてから、鐵三の晩年までを描いた「玄冬」の二章。 日本にはこんなに立派な人物がいたのかという驚きと感動。「日本人が誇りと自信を持っているかぎり、今以上に素晴らしい国になっておる」というメッセージが胸に響いた。 もっと世の中のために生きよう、そしてガソリン入れるなら出光にしよう、と思った。

7か月前

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海賊とよばれた男 上

私欲を持たず、国のことを第一に考え、国岡商店社員を家族のように大切にする店主、国岡鐵三の物語(出光佐三がモデルとされている)。 上巻は終戦直後の壊滅的な状況の中、国岡商店を復興していく「朱夏」と、時は遡り、鐵三の学生時代から、国岡商店の旗揚げ、そして終戦までを描く「青春」の二章からなる。 国岡鐵三の生き方が非常に魅力的。 「黄金の奴隷たる勿れ」「店員たちは僕の息子だ」といった台詞に触れるたびにこうありたいと思える。 また、様々な妨害に遭いながらも、国を思い精力的に働く姿が認められ、会社が大きくなっていくのは読んでいて痛快。 文句なしに面白い!下巻が楽しみ。

8か月前

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スロウハイツの神様(上)

新進気鋭の脚本家、赤羽環と人気作家チヨダコーキを中心にクリエイター(とその卵)達が集まるアパート、スロウハイツ。若者達が切磋琢磨し合いながら楽しく過ごしている、といった話。 現代版トキワ荘のようで、読んでいて楽しい。また、読んでて「?」と思う謎を少しずつ小出しに明らかにしてく感じが引きつけられる。面白い!

4か月前

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知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先

主に2017年上半期までの世界的出来事を池上彰さんが解説。 現在問題になっているイスラエル米国大使館のエルサレムへの移転、そのどこが問題なのか、トランプ大統領はなぜ当選したのか等が、非常に分かりやすく腑に落ちた。 世界が分断されていく現状をどう解決すべきか考えていかなければ、と感じた。

4か月前

ホワイトラビット

妻を人質にされ、折尾という人物を連れてくるよう言われた兎田は、警察の力を借りて折尾を探すために、人質立て籠もり事件を起こす、というような内容。 「すでに起きている出来事も、時間がずれないと見えないわけだ」という作中の言葉が何を意味しているのか、考えながら読みつつも結局一本取られた。物語の後半で「あ、こういうことだったのか」と分かってスッキリする。 ただ、個人的には『レ・ミゼラブル』調の語り口はあまり好きになれなかった。

4か月前

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蜜蜂と遠雷

国際ピアノコンクールを題材とした小説。養蜂家の息子で世界中を転々としている天才少年、一度は表舞台から去った元天才少女、容姿・技術ともに優れスター性抜群の青年、普段はサラリーマンとして家庭を支える28歳の男性等、様々な参加者の視点で描かれる。 どのキャラクターも魅力的で読んでいるうちに、自然と彼らを応援しながら読んでしまった。また、ホフマン先生の推薦状の意味を考えながら読むのも楽しかった。自分自身は音楽は門外漢だが、楽しく読むことができた。

4か月前

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海の見える理髪店

短編集。 表題作は、大物俳優も通いつめていたという海辺の町の理髪店に髪を切りに行った「僕」は店主の昔語りを聞く、といった内容。 最後の3ページでこの話は全く別の話になる、この仕掛けによって良い話に仕上がってる。 まあでも直木賞ってほどでもないとは思う。

5か月前

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人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊

特化AI(囲碁など一つの分野に特化したAI)を超える汎用AI(様々な状況に応じて考えることができるAI)が登場すると、人類の9割が職を失う。だからこそ、ベーシックインカムが必要だ、といった内容。 人工知能が現在どれだけ進んでいて、今後どうなって行くかがわかりやすく書かれている。ベーシックインカムの必要性については論理的には分かるけど、どうも腑に落ちないところはあった。 AIだけでなく、産業や経済の勉強にもなった。

5か月前

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「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

非合理的な思想に縛られ、日露戦争の勝利に奢った日本人が起こした太平洋戦争。この国が二度と同じ道を歩まないために、司馬遼太郎は筆を執った、といった内容。 司馬遼太郎が坂本龍馬や、秋山真之といった合理的な考えを持った人物に焦点を当てた理由に納得。司馬さんの「読み手の人生をよりよくし、読んだ人間がつくる社会もよりよくしたい、という強い思い」をきちんと受け取って行かなければならないなと思った。 とりあえず近いうちに『花神』を読みたいな。

6か月前

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ケモノの城

マンションの一室で複数の人間を暴力によって支配し続けた、北九州連続監禁殺人事件をモチーフにした小説。事件の捜査員島本と、次第に事件に巻き込まれていく辰吾の視点から描かれる。 拷問のシーン、遺体を処理するシーン等怖い、とにかく怖い。それでも二つの物語がどう交錯するのか、気になって読んでしまった。ただやはり、こういう話に耐性がない人は読むべきではない。

7か月前

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不如帰

快活な海軍の若者武男と陸軍中将の娘浪子は幸せな新婚生活を送っていたが、浪子は結核にかかってしまう。それを知った千々石が二人の仲を引き裂くべく画策する。明治を代表する悲恋小説。 文語体で慣れるまでやや読みにくかったが、100年以上前に書かれたとは思えないほど話に入り込むことができた。やはり純愛、悲恋といったテーマは現代にも通じる。

8か月前

ラッシュライフ

画商に振り回される女性画家、泥棒、宗教に傾倒する青年、カウンセラーの女性、無職の中年男性という5人の物語。 「今日の私の一日が、別の人の次の一日に繋がる」 「何か特別な日に」 「バラバラがくっつく」 この物語の仕掛けを理解した上で読み返すと、様々な台詞がヒントになっていたことに気づく。一度目よりも二度目に読んだ方が楽しめる。

8か月前

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