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まこと

二児の父親

二児の父親。最近ようやく本を読む時間が作れるようになりました。

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コメントした本 ページ 2

星の子

生まれた頃から病気ばかりだった少女「ちひろ」の症状は、「金星のめぐみ」という水のおかげで劇的に回復する。これを機に両親は怪しい宗教にのめり込み、姉はそんな家族から距離を置くようになっていく、という話。 宗教に疑念を持ち始めた「ちひろ」がどう折り合いをつけていくのか、気になってページをめくるも、そこは解決しないまま終わる。この宗教自体、一体何なのかわからない。 「ちひろ」が奇異の目で見られながらも信頼できる友達ができていくところ、両親が不審者扱いされたところから「ちひろ」が両親を客観視する場面など、話は面白い。だが、釈然としない部分も多い。ぜひとも続きを書いて欲しいと思った一冊。

3か月前

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ダイナー

闇サイトのバイトで失敗したことをきっかけに、オオバカナコはある店に売られてしまう。そこは殺し屋達が集うダイナー。死と隣り合わせの状況で、オオバカナコはウエイトレスとして働く、という話。 残酷さとこの世の理不尽の中に描かれる、わずかばかりの愛情が絶妙な味を出している。 また、印象的だったのは店主ボンベロが作る料理の描写。これまで本を読んでいて、これほど食欲が刺激されたことは記憶にない。

4か月前

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こちらあみ子

人間関係の機微がわからないちょっと変わった少女、あみ子。彼女の純粋すぎる心と行動は、時に周囲を苛立たせ、傷つけ、変化させてしまう。 一番印象に残ったのは、赤ちゃんが亡くなり悲しんでいる母を元気づけるため、金魚の墓の隣に木の札で作った「弟の墓」を嬉々として母に見せる場面。一途な思いが相手の心を壊していくのは読んでいて辛い。自分の心までもがナイフでえぐられるような気持ちになった。 また、巻末の町田康さんの解説が的確で面白かった。

4か月前

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聖の青春

「東の羽生と西の村山」。そう評された天才棋士村山聖。その純粋さゆえ皆に愛され、難病と闘いながらも名人になるという夢に挑戦し続けた生涯を描く。 聖が勝ち続けていく様を読んでいて嬉しくなる一方で、彼の夢を阻むように立ちはだかる病魔が何とも切なかった。とはいえ、常に死を意識し続けたからこそ、彼は命を賭けて将棋を指せたのかもしれない。それでも彼が健康で、今も生き続けていたら思わずにいられない、非常に魅力的な人物だった。

4か月前

山怪 山人が語る不思議な話

狐火や謎の音など、山で起こった不思議な話を集めた本。 これらの話自体はあくまで山人達の体験談なので、教訓やオチといったものがあるわけではないので、話として面白いかと言われると微妙なところ。ただ、山人の語りを聞く者が少なくなった現代において、「このままでは(こうした語りが)間違いなく消えてしまう」という危機感や使命感を持って筆者が書いたということや、「語りとは人間にとって大切な知的行為なのだ」という筆者の考えには強く共感した。

5か月前

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青い鳥

村内先生は吃音でうまくしゃべれない。でも、ひとりぼっちの生徒に寄り添い、たいせつなことを伝え、彼らの心を救う。 「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない」 「「たいせつ」は、すごく、たいせつ」 「本気で言ったことは、本気で、聞かないと、だめなんだ」 「先生は、うまくしゃべれません。ーでも、一生懸命しゃべります。ほんとうに、たいせつなことだけ、しゃべりますから」 村内先生の言葉は、読んでいる自分にも強く響いた。饒舌でなくても、「ほんとうにたいせつなこと」を伝えることが大切なんだと気付かされた。

5か月前

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成功者K

芥川賞受賞後、成功者となったKの生活をリアルに描く。 成功者Kは、羽田圭介本人がモデルなのだろうが、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。またどのKが真実なのか読んでいて分からなくなっていく面白さがある。 Kイコール羽田圭介かどうかはわからないが、成功者となったKの心情と、その生活(とりわけ性生活)をここまで開けっ広げに書ける羽田圭介という人は本当に凄いと思った。

5か月前

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スロウハイツの神様(下)

スロウハイツの下巻。 個人的には殺人事件を引き起こした(と言われた)小説家、チヨダコーキが休筆から立ち直った過程を描いた最終章が一番面白かった。伏線が全て回収され、この話は結局、赤羽環とチヨダコーキの物語だったんだなと気付かされた。 物語中の残酷さも最後には温かさに変わっていく、本当にいい話だった。 「いいことも悪いことも、ずっとは続かないんです。いつか、終わりが来て、それが来ない場合には、きっと形を変容していく。」 「あらゆる物語のテーマは結局は愛だよね」

5か月前

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シリア人の子として生まれ、裕福なアメリカ人と日本人の夫婦の養子として育てられたアイ。自身のルーツに悩み、幸福過ぎる環境を与えられたことを恥じたアイは世界中で命を落としていく人々に想いを馳せながら成長していく、という話。 とことんネガティブなアイはどん底まで突き落とされるが、最後には明るい希望が用意されている、非常に西加奈子さんらしい人間愛溢れる物語。『サラバ』ロスに陥った人にオススメ。 物語後半の 「自分に起こったことではなくても、それを慮って、一緒に苦しんでくれることは出来る。想像するという力だけで〜私の心は取り戻せる。」 という台詞が最も心に響いた。想像することの意味を考えさせられた。

6か月前

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うらなり

夏目漱石の『坊つちゃん』の中で、赤シャツの策略でマドンナと破談になり、延岡に飛ばされてしまった不遇の人、「うらなり」こと古賀先生。その後の人生を「うらなり」の視点から描いた小説。 「坊つちゃん」ではなく、「うらなり」の視点からという発想も面白いが、物語としても楽しく読めた。原作をきちんと踏まえているので、夏目漱石ファンも楽しめると思う。

6か月前

芸人迷子

「どんな人気者がいようと舞台では一番ウケる」をモットーに活動してきたコンビ・ハリガネロック。ネタ担当のユウキロックが、コンビの方向性に迷い、苦しみ、後悔を重ね、解散をするまでの思いを綴った回顧録。 華々しい世界の裏でもがき苦しむ人がいること、また一度成功を掴みかけても芸の世界を生き抜くことがいかに難しいかを考えさせられた。 「死んでいるように生きたくないから解散したのだ」 という言葉は言い訳でも負け惜しみでもない、心からの言葉だと思う。どう生きるべきなのかを考えるきっかけにもなった。

4か月前

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ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観

伝道師であり言語学者でもある筆者が、アマゾンの原住民「ピダハン」に布教するため、彼らの村で生活をする中で様々なことを知る。全ての言語が普遍的な文法で説明できるという「普遍文法」を覆す、ピダハンの文化に基づいた独特な言語。直接体験したことしか信じず、創世神話を持たないピダハンは神の救いを必要としないこと。それでも日々に悩むことなく幸せに暮らすピダパン。彼らに感化され、筆者は無神論者になっていく。 自分が正しいと思っていたことが、絶対的とは限らないということ。文化や民族に優劣をつけることなどできないということに気づかされた。 「ピダハンは深遠なる真実を望まない。-ーピダハンにとって真実とは、魚を獲ること、カヌーを漕ぐこと、子どもたちと笑い合うこと、兄弟を愛すること、マラリアで死ぬことだ」

4か月前

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バイトやめる学校

お金のためにバイトをするのではなく、給料は少なくても自分の好きなこと(もしくはそこまで嫌じゃないこと)をやりながら生きていくことを推奨している本。 資本主義や固定概念に縛られない自由な発想が面白い。利益は少なくても良いから、徹底的にこだわった品を安く提供する。都市に集中するのではなくローカル向けの情報を発信する等、読んでいてなるほどなぁと思えた。

4か月前

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笑う月

「夢」をモチーフに語られる17編の話。エッセー風の話からショートショート風の話まで。 不条理を感じるものが多く、正直安部公房の感性というのは自分にはまだ理解できない。それでもまあ面白いと思えたのは、漂流生活の中で誰が犠牲になるかを決める、「自己犠牲」という話。生き残ることよりも、犠牲になることを争うというのが新鮮だった。とはいえ、この話もなぜこの結末を持ってきたのかよく分からない。

4か月前

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妻に捧げた1778話

小説家の眉村卓さんは、癌になった妻に読ませるために、1日1話の話を書くことにする。そうした生活を始めてから妻が亡くなるまでの話。 一番印象に残ったのは、妻が亡くなる直前と亡くなった後の話。現実引きうつしは避け、作り話に徹してきた眉村さんの本心が表れており、心に響くものがあった。 また、 「西日への帰途の彼方に妻は亡し」 という俳句にも実感がこもっていた。

5か月前

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希望の国のエクソダス

「この国には何でもあります。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」 不登校になった全国の中学生達はインターネットで繋がり、ネットビジネスで成功を収め、巨大な勢力へと成長していく。日本に絶望し、日本社会からの脱出を目指した彼らは、北海道に理想の都市を作りあげる・・・という話。 現代日本への危機感や緩やかな絶望感というものを、的確に表現している点は面白かったし勉強になった。ただ、この中学生達の組織がどうやって動いているのかが今いち判然としないため、ピンと来ない感じを受けた。また、日本経済に関する話は説明っぽくて正直読みにくかった。

5か月前

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応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱

「名前を聞いたことはあっても、どんなものだったか思い出せない応仁の乱を、わかりやすく解説した本」と某番組でカズレーザーが絶賛していた本。 細川・山名の対立、将軍の後継者問題、斯波氏の家督争い等が絡んでごたごたした内乱、ということまではわかったものの、如何せん華がない。丁寧に書かれているので、わかると言えばわかるが、ドラマチックさに欠ける上、戦国時代のように華々しい英雄が登場するわけでもないので、読み終わってもやはり印象には残らない。

5か月前

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スロウハイツの神様(上)

新進気鋭の脚本家、赤羽環と人気作家チヨダコーキを中心にクリエイター(とその卵)達が集まるアパート、スロウハイツ。若者達が切磋琢磨し合いながら楽しく過ごしている、といった話。 現代版トキワ荘のようで、読んでいて楽しい。また、読んでて「?」と思う謎を少しずつ小出しに明らかにしてく感じが引きつけられる。面白い!

5か月前

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知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先

主に2017年上半期までの世界的出来事を池上彰さんが解説。 現在問題になっているイスラエル米国大使館のエルサレムへの移転、そのどこが問題なのか、トランプ大統領はなぜ当選したのか等が、非常に分かりやすく腑に落ちた。 世界が分断されていく現状をどう解決すべきか考えていかなければ、と感じた。

6か月前

ホワイトラビット

妻を人質にされ、折尾という人物を連れてくるよう言われた兎田は、警察の力を借りて折尾を探すために、人質立て籠もり事件を起こす、というような内容。 「すでに起きている出来事も、時間がずれないと見えないわけだ」という作中の言葉が何を意味しているのか、考えながら読みつつも結局一本取られた。物語の後半で「あ、こういうことだったのか」と分かってスッキリする。 ただ、個人的には『レ・ミゼラブル』調の語り口はあまり好きになれなかった。

6か月前

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