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まこと

二児の父親

二児の父親。最近ようやく本を読む時間が作れるようになりました。

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コメントした本 ページ 2

仮面山荘殺人事件

三ヶ月前に婚約者の朋美を事故で亡くした高之は、仮面館という別荘に招かれる。高之や朋美の親族達が別荘で過ごしていると、突然強盗の二人組が押し入り、彼らは軟禁されてしまう。そんな中、朋美の従姉妹、雪絵が殺される。朋美は本当に事故で亡くなったのか。雪絵は誰に殺されたのか。そして彼らは逃げ出すことができるのか・・・という話。 犯人は正直予想がついた。しかし、ラストでタイトルの意味が分かるところはさすがに分からなかった。してやられた。

4か月前

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重力ピエロ

遺伝子の分析を行う会社で働く泉水には、春という弟と、素晴らしい父がいた。彼らが住む街で起きる連続放火事件と、街に描かれるグラフィティアート。泉水は春の勧めでこうした事件の解決に乗り出す。 事件の真相は比較的わかりやすく、複線回収の爽快感はやや弱め。でも、「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という台詞を始めとした、物語の根底にある明るい人生観は、読んでいて良いなあと思える。 「世の中の悲劇は、一般人の勘違いと政治家の自信から起きるんだ」「人間と動物の違いは、物事に意味を求めるかどうかだね」など、素敵な台詞が多い。

4か月前

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光二郎分解日記 西郷さんの犬

上野公園・西郷隆盛の銅像が盗まれた。元理科教師で、道具や家電の分解・修理が趣味の祖父・光二郎と、その孫で現在浪人中のかける君。光二郎が振り込め詐欺に遭ったことをきっかけに、二人が事件を解決していく。 「推理小説」としてトリックを楽しむ、というより心に栄養を与え温かい気持ちになるための本。家族の絆や老人の人生が再生していくというテーマは、光二郎の「分解・修理」にピッタリ。また、人の手助けをするためにも、「暇人は必要」という話もなかなか面白い。

5か月前

反省させると犯罪者になります

悪いことをした時、教科書通りの「反省」や「謝罪」をさせることは、本人の感情を抑圧することになり、結果的に悔い改めるどころか犯罪者にしてしまう。だからこそ、負の感情も含めてありのままを受け入れることが大切、といった内容。 本心を話した後初めて自分の過ちに気づく、ありのままの感情を出せることが大切、といったことには納得。 ただ、子育てや教育の場で、そんなにうまくいくものかな、とも思う。ダメなものはダメ、という類の説教をしてしまう自分は犯罪者予備軍なのだろうか。

5か月前

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芸人迷子

「どんな人気者がいようと舞台では一番ウケる」をモットーに活動してきたコンビ・ハリガネロック。ネタ担当のユウキロックが、コンビの方向性に迷い、苦しみ、後悔を重ね、解散をするまでの思いを綴った回顧録。 華々しい世界の裏でもがき苦しむ人がいること、また一度成功を掴みかけても芸の世界を生き抜くことがいかに難しいかを考えさせられた。 「死んでいるように生きたくないから解散したのだ」 という言葉は言い訳でも負け惜しみでもない、心からの言葉だと思う。どう生きるべきなのかを考えるきっかけにもなった。

6か月前

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ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観

伝道師であり言語学者でもある筆者が、アマゾンの原住民「ピダハン」に布教するため、彼らの村で生活をする中で様々なことを知る。全ての言語が普遍的な文法で説明できるという「普遍文法」を覆す、ピダハンの文化に基づいた独特な言語。直接体験したことしか信じず、創世神話を持たないピダハンは神の救いを必要としないこと。それでも日々に悩むことなく幸せに暮らすピダパン。彼らに感化され、筆者は無神論者になっていく。 自分が正しいと思っていたことが、絶対的とは限らないということ。文化や民族に優劣をつけることなどできないということに気づかされた。 「ピダハンは深遠なる真実を望まない。-ーピダハンにとって真実とは、魚を獲ること、カヌーを漕ぐこと、子どもたちと笑い合うこと、兄弟を愛すること、マラリアで死ぬことだ」

6か月前

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バイトやめる学校

お金のためにバイトをするのではなく、給料は少なくても自分の好きなこと(もしくはそこまで嫌じゃないこと)をやりながら生きていくことを推奨している本。 資本主義や固定概念に縛られない自由な発想が面白い。利益は少なくても良いから、徹底的にこだわった品を安く提供する。都市に集中するのではなくローカル向けの情報を発信する等、読んでいてなるほどなぁと思えた。

6か月前

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笑う月

「夢」をモチーフに語られる17編の話。エッセー風の話からショートショート風の話まで。 不条理を感じるものが多く、正直安部公房の感性というのは自分にはまだ理解できない。それでもまあ面白いと思えたのは、漂流生活の中で誰が犠牲になるかを決める、「自己犠牲」という話。生き残ることよりも、犠牲になることを争うというのが新鮮だった。とはいえ、この話もなぜこの結末を持ってきたのかよく分からない。

6か月前

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妻に捧げた1778話

小説家の眉村卓さんは、癌になった妻に読ませるために、1日1話の話を書くことにする。そうした生活を始めてから妻が亡くなるまでの話。 一番印象に残ったのは、妻が亡くなる直前と亡くなった後の話。現実引きうつしは避け、作り話に徹してきた眉村さんの本心が表れており、心に響くものがあった。 また、 「西日への帰途の彼方に妻は亡し」 という俳句にも実感がこもっていた。

7か月前

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希望の国のエクソダス

「この国には何でもあります。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」 不登校になった全国の中学生達はインターネットで繋がり、ネットビジネスで成功を収め、巨大な勢力へと成長していく。日本に絶望し、日本社会からの脱出を目指した彼らは、北海道に理想の都市を作りあげる・・・という話。 現代日本への危機感や緩やかな絶望感というものを、的確に表現している点は面白かったし勉強になった。ただ、この中学生達の組織がどうやって動いているのかが今いち判然としないため、ピンと来ない感じを受けた。また、日本経済に関する話は説明っぽくて正直読みにくかった。

7か月前

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ラットマン

アマチュアバンドsundownerのメンバー、姫川亮は自分を裏切った恋人のひかりに対して抑えがたい殺意を抱いていた。彼らがスタジオで練習中、別室で作業をしていたひかりが不可解な事故死を遂げる。姫川は犯行がばれないように画策するが・・・という話。 「人間が何かを知覚する仮定で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象」を象徴するラットマン。そのタイトル通り、読んでいる中で文脈に引っ張られ、完全に騙された。 自分は作品に鮮やかに欺かれ、裏切られることを期待して推理小説を読んでいるので、そういう自分の欲求を見事に満たしてくれた。

4か月前

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終わった人

元エリート銀行員の田代壮介は63歳で定年退職し、「終わった人」となった。エリートゆえのプライドから、悠々自適な老後を過ごすことを潔しとしない壮介を、山あり谷ありの展開が待ち受ける。 能力も意欲も自負もあるのに、社会から必要とされなくなってしまった男の生活と憤りがリアルに描かれており、自分の老後もこういうものなのだろうか、と想像しながら読んだ。 たとえ散り際をわきまえていなくても、他人に必要とされ生き甲斐を持って生きている時は輝いている、でも人生そんなに甘くはないんだろうな、と考えさせられた。 文句なしに面白かった。

5か月前

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フィッシュストーリー

伊坂幸太郎の短編集。 表題作「フィッシュストーリー」は、人並みの正義感を持った青年、ハイジャックに遭遇する女性、解散間近のバンド、ネットワークの専門家への取材、といった四本の話がビシッと繋がるという、まさに伊坂幸太郎の真骨頂といった話。爽快な読後感を感じることができる。 また、「ポテチ」という話には、「黒沢」をはじめ伊坂作品では常連のキャラクターが登場するため、何冊か伊坂作品を読んでいる人には一層楽しめる。

5か月前

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星の子

生まれた頃から病気ばかりだった少女「ちひろ」の症状は、「金星のめぐみ」という水のおかげで劇的に回復する。これを機に両親は怪しい宗教にのめり込み、姉はそんな家族から距離を置くようになっていく、という話。 宗教に疑念を持ち始めた「ちひろ」がどう折り合いをつけていくのか、気になってページをめくるも、そこは解決しないまま終わる。この宗教自体、一体何なのかわからない。 「ちひろ」が奇異の目で見られながらも信頼できる友達ができていくところ、両親が不審者扱いされたところから「ちひろ」が両親を客観視する場面など、話は面白い。だが、釈然としない部分も多い。ぜひとも続きを書いて欲しいと思った一冊。

5か月前

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ダイナー

闇サイトのバイトで失敗したことをきっかけに、オオバカナコはある店に売られてしまう。そこは殺し屋達が集うダイナー。死と隣り合わせの状況で、オオバカナコはウエイトレスとして働く、という話。 残酷さとこの世の理不尽の中に描かれる、わずかばかりの愛情が絶妙な味を出している。 また、印象的だったのは店主ボンベロが作る料理の描写。これまで本を読んでいて、これほど食欲が刺激されたことは記憶にない。

6か月前

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こちらあみ子

人間関係の機微がわからないちょっと変わった少女、あみ子。彼女の純粋すぎる心と行動は、時に周囲を苛立たせ、傷つけ、変化させてしまう。 一番印象に残ったのは、赤ちゃんが亡くなり悲しんでいる母を元気づけるため、金魚の墓の隣に木の札で作った「弟の墓」を嬉々として母に見せる場面。一途な思いが相手の心を壊していくのは読んでいて辛い。自分の心までもがナイフでえぐられるような気持ちになった。 また、巻末の町田康さんの解説が的確で面白かった。

6か月前

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聖の青春

「東の羽生と西の村山」。そう評された天才棋士村山聖。その純粋さゆえ皆に愛され、難病と闘いながらも名人になるという夢に挑戦し続けた生涯を描く。 聖が勝ち続けていく様を読んでいて嬉しくなる一方で、彼の夢を阻むように立ちはだかる病魔が何とも切なかった。とはいえ、常に死を意識し続けたからこそ、彼は命を賭けて将棋を指せたのかもしれない。それでも彼が健康で、今も生き続けていたら思わずにいられない、非常に魅力的な人物だった。

6か月前

山怪 山人が語る不思議な話

狐火や謎の音など、山で起こった不思議な話を集めた本。 これらの話自体はあくまで山人達の体験談なので、教訓やオチといったものがあるわけではないので、話として面白いかと言われると微妙なところ。ただ、山人の語りを聞く者が少なくなった現代において、「このままでは(こうした語りが)間違いなく消えてしまう」という危機感や使命感を持って筆者が書いたということや、「語りとは人間にとって大切な知的行為なのだ」という筆者の考えには強く共感した。

7か月前

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青い鳥

村内先生は吃音でうまくしゃべれない。でも、ひとりぼっちの生徒に寄り添い、たいせつなことを伝え、彼らの心を救う。 「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない」 「「たいせつ」は、すごく、たいせつ」 「本気で言ったことは、本気で、聞かないと、だめなんだ」 「先生は、うまくしゃべれません。ーでも、一生懸命しゃべります。ほんとうに、たいせつなことだけ、しゃべりますから」 村内先生の言葉は、読んでいる自分にも強く響いた。饒舌でなくても、「ほんとうにたいせつなこと」を伝えることが大切なんだと気付かされた。

7か月前

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成功者K

芥川賞受賞後、成功者となったKの生活をリアルに描く。 成功者Kは、羽田圭介本人がモデルなのだろうが、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。またどのKが真実なのか読んでいて分からなくなっていく面白さがある。 Kイコール羽田圭介かどうかはわからないが、成功者となったKの心情と、その生活(とりわけ性生活)をここまで開けっ広げに書ける羽田圭介という人は本当に凄いと思った。

7か月前

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