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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意!

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意!

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コメントした本 ページ 2

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介護はされる人もする人も万人それぞれだと改めて思う。 それまでの友好的な関係や気遣いのできる兄姉たち親族による介護はとても「きれいな介護」で、読んでいて安心できた。 ただ、著者を始め周りの介護者たちの工夫や奮闘に比べて、介護の中心にいるお父様の姿がぼんやりして印象が薄いような、ちょっと物足りない気がした。

8か月前

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10年前、700万ドルの現金強奪事件が発生し、犯人4人のうち2人は射殺、1人は重傷、1人は逃亡、巻き込まれた身元不明の女性1人が車ごと焼死。 本書の主人公は重傷を負った男、オーディ・パーマー。 700万ドルは逃亡したオーディの兄カールが持って逃げたと言われ、オーディは囚人たちから度重なる嫌がらせや暴力を受けるが、苦情を申し立てることも弱音を吐くこともなかった彼がよりによって釈放の前日に脱獄をする…。 読者が本書を次ページへ読み進める推進力はなにより「なぜオーディは釈放の日を待てなかったのか」という疑問を解きたいという気持ちだろう。 その疑問を出発点に、やがてバラバラの点と点だったできごとが線で繋がり、ラストでその線が美しく儚い模様を描き出す。 その構成が見事で、事件の全貌が見えた頃にはすっかり術中にハマり一気読みが完了。 本書は2015年英国推理作家協会賞 ゴールドダガー賞受賞作である。

8か月前

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「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ、第4弾。 第1作目で76歳だった主人公の草(そう)さんや彼女の周りの人々も、シリーズが進むにつれ身体の不調がでたり環境が変化したり。 それはあまりに静かに進行するので忘れがちだけれど、シリーズとともに私たち読者の現実世界の時間も過ぎているということを意識せずにはいられない。 さて、今回のお草さんの遭遇する事件は、近所の商店街のリフォーム工事を巡るさまざまな人間模様。 数店舗が並ぶ小さな商店街にも歴史があり、謎がある。 小商いとはいえ、いや小商いだからこそ人が人と関わる喜びと怖さは大きな店舗のそれよりも濃いのかもしれない。 親子の確執や積年の恨みや長年の執着、どんな人にも心がある以上、捨てるに捨てられない荷物がある。 そしてこの物語は人が変わらないでいることの難しさと、それでも変わっていこうとする勇気を描く。

9か月前

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脳梗塞で倒れ、一命はとりとめたもののさまざまな機能障害を発症、その後も後遺症に悩まされつつ厳しいリハビリに耐え、現在もライターとして活躍している筆者が描く病前病中病後のリアル。 本書を読んでいると、病気をしたことがまったく取り返しのつかない不幸なことだとは思えない。 むしろ人生は短く、その時々に起こった出来事を「いいこと」「悪いこと」に簡単に仕分けしてしまうのはもったいないことなんだと気づかされる。 闘病記録だと思って本書を読んでいたけれど、そうじゃない。 これは一人の人間が脳梗塞をきっかけに自分の身体について考え、生き方について考えた結果、「脳が変化すれば身体が変化し、そして考え方が変わり、やがて人との関係が変わり、生き方が変わっていく」ということを記録した貴重な本だったのだ。

9か月前

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1〜4まで読了して。 美術館でテロ事件に遭遇し最愛の母を亡くした少年テオ。 彼はそこで瀕死の老人のと出会い、その指示で瓦礫と粉塵に包まれた現場からある名画を持ち去ってしまう。 名画とともに変転する彼の運命。 母を死に導いたことに対する罪悪感と、善を希求しながら悪へ悪へと魅かれる自分の生き方に自己嫌悪を感じながら、やがて彼は愛する友と絵画を巡る破滅的な事件へと巻き込まれ…。 あとがきによると、本書は「十年間で五、六冊出るかどうかの稀にみる傑作」(スティーヴン・キングのレビュー)「オリヴァー・ツイストの再来」などと絶賛され、2014年にはピュリッツァー賞を受賞している。 なにしろ文章がとても意味深で、何度も読み返したり意味を反芻したりで時間がかかってしまったが、それだけの奥深さがあり、読み応えは十分だった。 自分はどうしてこんな自分なんだろう?という人間の根源的な問いが何度も繰り返され、その問いと主人公がたどり着いた答えを私は今も考え続けている。

10か月前

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英国情報局MI5の役立たずスパイの溜まり場、別名「泥沼の家」がある誘拐事件に巻き込まれる。 誘拐されたのはパキスタン人の男性で、英国人の誘拐犯たちは48時間以内に彼を斬首し、それをネット上で公開すると宣言。 これが実行されると、当然ながら先進国とイスラム急進派との間で血で血を洗うテロ合戦に発展しかねない。 この事件を利用して古巣に戻りたいと考える「泥沼の家」の元アル中やコミュ障のネット中毒、昇進試験で大失敗した主人公リヴァーらスパイたちの暗躍。 またMI5本部のNo.2レディ・ダイとリヴァーの喰えない上司ラムとの丁々発止の駆け引き。 スパイものにありがちなすべての出来事に裏の裏がある意外性と、私刑まで2日間というスリル満点の展開がたまらない。 今どんな境遇にいようとも、スパイの誇りと人質の命を諦めない彼らを読者は応援してしまうだろう。

10か月前

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日本における自殺希少地域は、全国自治体上位10位中9つが「島」で、唯一の標準的コミュニティである「町」が徳島県海部町。 筆者はこの町で自殺予防因子を探索、最終的に以下の5つの特性を予防因子と考えた。 ①多様性を重視する。 ②人物本位主義を貫く。 ③自己効力感を持ち、政治参加にも意欲的。 ④援助希求への抵抗が小さい。 ⑤人間関係が固定せず、ゆるやかにつながっている。 ここ20年間、若者の自殺率が世界トップだというこの国で、私たちは何ができるのか考えるヒントをもらえた。

12か月前

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心に痛みを抱え込んでしまうのは未熟さ故か純粋さ故か。 その痛みを和らげる方法も、悲しみを忘れるための手段も持たない少女の、自分の周囲すべてを傷つける孤独な戦い。 読んでいるだけでつらい。 ジニが自問自答を繰り返すループから抜け出し、外の世界に目を向け始めることを心から願いながら読んだ。 我慢強く、定点で静かに見守る大人が一人でもいる幸運。 他人を傷つけた記憶は、これからも決して忘れてはいけないけれど。

約1年前

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テイラー・スウィフトも、富士屋ホテル三代目も、羽生結弦選手も、マシュー・ボーンの「SWAN LAKE」も、マッドマックスも、数々のフェミ曲も…。 なにもかもを喰らい、味わい、咀嚼して。 好き!という気持ちが最強。

約1年前

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ある私立女子校の文学サークルの定例会ーそこでは伝統に従って闇鍋が開催されている。 そして同時に行われるのは、部員6人による自作小説の朗読。 しかし異様な空気が漂うのは、会場が暗闇に包まれているからだけではない。 それは今回の小説のテーマが、一週間前に飛び降り自殺を図ったとされる前会長の白石いつみの事件だから。 次々に部員たちが読み上げる作品、そこで彼女たちは各々いつみを殺した犯人として、別の部員の名を挙げ糾弾するのだが…。 二転三転するいつみという少女の実像と一見美しく華麗なこの文学サークルの本当の姿は、ラストですべて明らかになる。 あー美しい少女たちはみな残酷である。

約1年前

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「小説職人」という言葉がぴったり! どの作品も予想を超えたヒネリの効いたオチ。 あー楽しかった!

8か月前

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「貧乏人は自己管理能力が低い」というもっともらしい言葉を述べる人がいるので、検証のために読んだ。 わかったのは、ある人が貧乏であるということは、その人の自己管理能力が低いという薄っぺらで個別的な理由ではなく、将来に希望を抱けない環境にいる人は計画的に生きるということができず、その結果、自己管理能力も衰えてしまうということ。 つまり「貧乏」を解決するためには、人が希望を抱くことのできる明日、来週、来月、来年を提示できる社会が必要だということ。 そうして初めて人は将来のために自分を律して計画すること貯蓄することを行うことが可能になる。 原因と結果は容易に反転し、個々人の性格や環境などに責任を帰することは簡単で、わかりやすい結論に飛びつく人には飛びつく理由があるのだと考えさせられた。

9か月前

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なぜ人は一つの道しか選ぶことができないんだろう。 なぜ私たちの時間は一方向にしか進まないのだろう。 アイルランドからアメリカに移住したエイリッシュ。 会話をするのにも気後れし故郷が恋しく仕事にもつまづいていた彼女が、やがて勉強し、恋を知り、少しずつ新天地に自分の足場を固め始める。 ところがそんな彼女に最愛の姉が亡くなったという知らせが。 仕事もなく、夢もなく、恋をする相手もいないまま離れた故郷だったが、都会から戻った彼女には仕事や縁のなかった求婚者が現れ、なによりも姉を亡くし一人きりになった母親を見捨てる勇気が出ない。 さて、主人公はどちらの国を選ぶのか…。 人生の分かれ道は、選択せず都合の良いところだけをつまみ食いすることはできない。 私たちは選んだ道を、晴れの日も雨の日も風の日も歩き続けなければならない。 ならばその道で見える景色を楽しみ、道程を満喫しよう、道連れを心から愛そう。 そう思う。 映画も素晴らしい。

9か月前

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大部屋女優や斬られ役、犯人役ばかりの端役男優たち、彼らの老後を救うべくラーメン屋でひと財産を稼いだ富夫は伊豆半島の先端にもと俳優たちばかりの老人ホームを作る。 彼らが静かな老後を過ごしてくれれば…と願った富夫だったが、一筋縄ではいかない彼らはそれぞれ「家出」や「かなり遅咲きの結婚」や「競馬」などトラブルを起こしては富夫を驚かせる。 たくさんの過去と人間関係を築いて生きてきた人々、ましてや彼らは芸能人としてさまざまな濃い感情体験を積み重ねた人々だから。 死ぬまで人は悩み、惑い、笑い、泣く。 人生で同じような体験を重ね、複雑な気持ちを理解し合える仲間とそれができる幸せをしみじみとかみしめる作品。

9か月前

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長い物語が終わってしまった。 どんな終わり方をするんだろうと想像していた形を当然のごとく超えて、でも陽大がさまざまな人の思いを受け入れようと変わっていく姿にホッとして本を閉じる。 どの登場人物も等しく大切に扱われる作者の姿勢が相変わらずで、これもまた大切な作品になる。

10か月前

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身売り直前のホテルに就任した新社長の立て直し策。それは、従業員の従業員による総選挙!? 人はなかなか自分のやりたい仕事をやれるとは限らないし、意志の力でやりたい仕事につくという人もそれほど多くはない。 けれど一方で、自分が「やりたい」と思っている仕事が、必ずしも自分にあっているとは限らないということもある。 自分の目で客観的に自分を眺めたり観察することが難しい以上、やはりここは「鏡」が必要になる。 そしてその鏡は他者なんだろうと思う。

11か月前

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賃貸アパートって面白いなあ。 同じ部屋、同じ間取りの中で、時代順に、まったく縁もゆかりもない人が「暮らし」を営んでいる。 そこに交わりはないけれど、どの人にも等しく大切なひとときがそこに確かにあった。 そういうことを実感する作品。

約1年前

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本書は、イスラエル在住のユダヤ系作家の著者が、息子であると同時に父親でもあった大切な7年間に経験した事件やエピソードを描くエッセイ集である。 著者はどんなひどい出来事の中にもユーモアのタネを見つけ出せる種類の人らしく、全編を通じてその独特のユーモアが、起こった事件の悲惨さや残酷さ、痛みを和らげるクッションの役割を果たしている。 運転中に家族で爆撃に見舞われた時にも、体調不良で緊急ダイエットを迫られた時にも、9・11後に乗った飛行機をダブルブッキングで降ろされそうになった時にも、15時間ものフライトを経てたどり着いた朗読会にほんのわずかな聴衆しか座っていないことを発見した時にも。 ほとんどのエピソードで、戦争や殺し合い、テロ、憎しみについて語られているにもかかわらず、彼のユーモアには、悲惨な目にあった後のちょっとやけっぱちな笑いと、つらい思いをした者だからこその優しさに満ちていて、私は読んでいる途中で、何度も何度も、笑いながらふと気づくと泣いているのだ。

約1年前

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三重県桑名市を舞台に、9人の小学生JAZZバンド「KUHANA」(桑名と「九華」をかけている)と彼女たちを応援する地元の人々の物語。 映画化されるため公式HPで登場人物の姿を確認しつつ読める。 地方を舞台にした作品というのはどこか物悲しさが漂うものが多いが、「その手は桑名の焼き蛤」の桑名市であってもまた景気の悪さのあおりを食って人々の暮らしは厳しいようだ。 けれどこの作品、子どもたちが主役だからか、どこまでも明るくて、前向きで、パワフル。 そう、欲しいのは元気だ、楽しいという気持ちなんだ。 巻末には著者によるスペシャルエッセイ「監督、三重を行く」があり、観光気分も味わえる。

約1年前

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傷心を抱えて祖父の住む漁港のある町にたどり着いたエミリ。 投げやりになった彼女の心を癒すのは、祖父が地元の食材を使って手作りする毎日の食事。 この、食材を調理する、出来上がった料理を食べる、その描写がたまらない。 読んでいると頭の中にその光景が浮かび、お皿にのせた料理の香りまで想像できてお腹がリアルに空いてくる。 ストーリーはよくある設定なのに、祖父と孫娘が互いに甘え過ぎないのがいい。 まず食べて、笑って、人に依存しない自律した人間として生きることが大切なんだ。 あー毎日の食事はやっぱり一食一食丁寧に作ろう、と改めて感じた。

約1年前

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