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まいむ

大学3年 宮部みゆきさんが好きです。

大学3年 宮部みゆきさんが好きです。

53

コメントした本

ワイルド・ソウル〈上〉

この本の全てが正しいと鵜呑みには出来ない。そう分かっていても、国家という存在に対する恐怖の芽を植え付けられた心境である。力強い文章、登場人物達の緻密な心理描写、そして下巻に続く先の読めないストーリー展開にまんまと洗脳されてしまいそうになった。 暗雲立ち込めるような上巻のラストに、物語の行く末が気になってしょうがない。

4日前

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新世界より(下)

強烈な余韻に、読後しばらくの間打ちのめされてしまいました!こんなに力のある物語に出会ったのは久しぶりです。 設定の細部にまで凝らされた真相に、息付く暇もなく驚かされるばかりで、結果主人公と一緒に何が正しかったのかを熟考させられました。 人の本質を、"化け鼠"を通して読者に訴えた貴志さんの、強いメッセージを感じる一冊です。

2か月前

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新世界より(上)

世界観に酔いしれる、という感覚を久しぶりに体感しました。ファンタジーとして架空の日本を舞台に描かれており、そこでは歴史の醜悪さは周到に隠蔽され、その影響で幼子のように純粋無垢に育った主人公たちの何気ない一言に、核兵器諸々含め現代社会への痛烈なアイロニーを感じました。 堅苦しい理屈を必要としない子どもの感性が、時に物事の真理を言い当てるのだと思います。

2か月前

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旅のラゴス

このお話は、全くの異世界なんかじゃなく、どこかで私たちの世界に繋がっているんだろう。滅びてしまった科学技術の発達した世界はきっと、地球の未来の可能性を示唆しているのだろうなと感じた。 さて、完璧なSFではあるのにどこか現実主義な登場人物たちと、ほどよく人間くさいラゴスの織り成す旅に、なんだか私までスカシウマに乗って世界を巡ってきたように感じる。重厚な世界観に囚われるこの感覚には、一種の麻薬作用があるのかもしれない。 「旅の目的はなんであってもよかったのかもしれない。たとえ死であってもだ。 人生と同じようにね。」

3か月前

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対岸の彼女

歳を重ねるごとに人と関わることを億劫に思う気持ち、とても良くわかります。過去に傷ついた経験が大なり小なりそれぞれあって、足枷になって、臆病になってしまう。そして、そんな世間の理想像とかけ離れた自分の姿に嫌悪感を抱いて、自分の殻に閉じこもってしまう。悪循環。そこから抜け出すためには、対岸の向こう側にいるような正反対のだれかに出会い、向き合い、繋がることが必要なのでは。 いや、例え意味の無いことだったとしても。 「また出会うために、前に進もう」

4か月前

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地下鉄に乗って

地下鉄に乗って、あてどもなくどこかへ行きたくなる話。郷愁の念や寂寥感で満ち溢れた、木枯らし吹く秋のようにもの寂しい世界を、まるで真次と一緒に歩いてきたように感じた。そしてその隣に、アムールが肩を組んで笑いかけてくる様子が目に浮かぶ。 人も時代も時が経つにつれて変わっていくものだけれど、決して変わることのない真実もあって、それは見つかりにくい場所に隠れていて、時に泣きたくなるほど切ないものだと感じた。

4か月前

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マスカレード・イブ

やっぱり主人公2人がとてもいい味を出している作品で、相変わらず引き込まれました。 同シリーズのホテルではあかされなかった過去や出会いが描かれていて、より彼らの矜持や信念が色を持って表現されたように感じた。 今作では暴かれなかった仮面が随所に散りばめられていたが、次作でこのシリーズの要ともいえるマスカレードがどのように活かされてくるかが楽しみです。

5か月前

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君の膵臓をたべたい

涙が溢れてくる。 時間は良くも悪くも平等に与えられて、思いがけない形で奪われていくんだなと感じました。 今を生きるってよく言いますが、それがほんとはどういう意味なのか、答えはなくて、誰にも分からない事なんじゃないか。 分からないけれど、過去の自分が選択して掴み取った今を、ただ自分なりに精一杯過ごしたいと思いました。

7か月前

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盲目的な恋と友情

この本の主人公とその友人に、同じ女だからこそ共感できる部分も、嫌悪してしまう面もあります。でもそれは、本人からしたらさして気にもとめない些細なことで、他人からするととても重大なことであったりもする。「友情」を描いた2部からは、一気に物語の色がかわりました!女って怖い!!

9か月前

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博士の愛した数式

すべてを語らない文章と、ただ真実として存在する数学とか絶妙に合わさっていると思う。数学って美しいね。

約1年前

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落下する夕方

どこか不安定な登場人物たちを一歩離れた場所から俯瞰して、付かず離れず見守っている、そんなストーリーでした。15ヵ月かけて失恋する主人公は、華子という魅惑的な女性と時を過ごすのですが、誰からも執着される華子が、私には誰よりも孤独に思えます。彼女が唯一心を許したのは、決して許されない相手だったのでしょう。彼女が逃げていたのは、生きることからだったのでしょうか。 結局みんな、一人では生きていけない。相互に依存しあって、執着を愛だと錯覚する。気付かないふりをしながら、緩やかに堕ちていく。

2か月前

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新世界より(中)

とにかく設定がお見事です。未来の人間社会だけでなく、付属設定のように考えていた八丁標の外の生態系に、そんな秘密があるなんて。バケネズミの動向からも目が離せません。 魅力的な登場人物、世界観、そして章末ごとに仄めかされる伏線、そのどれもがこの先どう予想を越えていくか、想像するだけでわくわくします!

2か月前

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マチネの終わりに

恋に生きることとは、歳を重ねるごとに至難の業になるのでしょう。過去は今の自分を形成して、全てを投げ出すには、あまりにも多くのものを背負いすぎてしまっている。でも、それが悪いことでは決してない。幸せのかたちは、ひとつではない。一番欲しかったものを諦めることで、多くの安寧とした幸福を得ることが出来ることもきっとある。 作中には「過去は変えられる」という表現が多用されているが、これは心象的な面を指している。変わらない事実と移ろいゆく心情と、どんな形になっても変わらない"愛"。というよりも、"愛"はどんなに形を変えても、自分を形成する過去のどこかで、静かに日の目を見るのを待っているのかもしれない。 大人の恋愛本と謳われた、納得の1冊でした。

2か月前

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忘れられた巨人

この本のタイトルが、こんな真相を秘めていたなんて。一貫して記憶という不確かなものを導線に、現代社会に通じる問題を絡めてあって、それでも、暗雲立ち込めるストーリーのなか夫婦の揺るぎない愛が優しく光を照らしてくれているような…哀愁漂う一冊でした。 読んでみて、結末も読者一人ひとりの記憶や価値観に委ねられているのだろうなと思います。 個人的にはアクセルのベアトリスへの「お姫様」呼びがとても好きでした!

3か月前

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さよならドビュッシー

なんて哀しい旋律なのだろう。 熱く滾るような躍動感溢れるストーリーで、登場人物たちがもつ音楽に対する想いが緻密に描かれていた。そのなかで一貫して流れる物悲しいノクターン。真相がとても切なくて、驚きよりも深い悲しみ、絶望よりも微かな希望をもって明かされたように感じる。 悪足掻き、してみたくなる1冊です。

4か月前

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教団X

文学と化学の魅力を1冊に詰め込んだ作品。宗教的な概念に関心が薄くても、宇宙原理について無知であっても、ただただわくわくすることが出来ると思う。知識があるとなおよし!読了後、世界を見る自分が肉体からずれて感じるかもしれない、もしかしたらこの本自体が一種の洗脳なのかもしれない、そんな力を感じた。

5か月前

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豆の上で眠る

湊かなえさんらしい、物語の謎が解明されても本当の意味で解決することはない結末。 人生は往々にしてそんなものだろうと吐き捨てるもよし、作者の最後の投げかけに対して自分なりの答えを模索するのもまた一興なお話でした。 個人的に苦手な湊さんの本を、思わず手に取ってしまうほど魅力的な帯の謳い文句に脱帽です!

7か月前

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マスカレード・ホテル

一気読み必須の徹夜本です。 立場が変わるだけで善と悪は姿を変えて、善だと信じていたものが偽りであることもある。この本ではホテルが舞台でしたが、今の世間を投影しているようでした。 誰もが仮面を被り生きている。その仮面の下が何者であるかは分からない、わかる必要も無い、それがホテルマンの正義であるなら、警察はその仮面を破ることが正義である。主人公たちのそれぞれの矜持がぶつかり合って、終盤に近づくにつれて相容れない両者が無意識に寄り添うような行動を取る。それは果たして仮面だったのでしょうか。 月並みですが、主人公たちの今後をもっと知りたいと思うほど、物語にのめり込んでしまう1冊でした!

9か月前

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葉桜の季節に君を想うということ

知らず知らずのうちに持っている固定概念を見事に打ち砕かれました! 人の一生は短いといいますが、思ったよりもずっと長い。悠然と佇む桜の木に喩えられたラストシーンがとても心に響きます。数十年後にもう一度読み返して、葉桜を仰ぎたいと思う1冊でした。

9か月前

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