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もしもしブックス

ミステリー/サスペンスと日本/海外文学を…

ミステリー/サスペンスと日本/海外文学を中心に、名作からちょっとマイナー作品まで。。 ”ユーズドセレクトブックストア” 「もしもしブックス」 moshimoshibooks.com

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コメントした本

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初めて読んだときはかなりの衝撃を受けました。しつこくて綿密な文章が、なぜか心地よく流れてゆくというアンバランスなのにバランスがとれているような「不思議な感触」を感じ取りました。 金井先生の作風や文学的背景などはここであっさりと簡単に語れるようなものではないのでスルーしますが、この短編集には、おそらくは「ポストモダン」という言葉でくくられるものの中で、日本においては「バイブル」「最高峰」といっても過言ではない程の作品がズラリと並んでいます。 「愛の生活」「森のメリュジーヌ」「兎」「アカシア騎士団」「プラトン的恋愛」など初期の代表作10作がもれなく入っており、初めて読むなら絶対コレ!といっても良い内容です。(個人的には「兎」が1番のお気に入りです。) この短編集を押さえた後に、初長篇の「岸辺のない海」や女流文学賞受賞作「タマや」、そして目白4部作、はたまた辛口のエッセイなどにも進んでみてはいかかでしょうか。 金井文学は、時と共に変化して行きますので、できれば順に軌跡をたどって読んだ方がより深く堪能出来るのではないかと思います。 今読んでもなお新鮮で、斬新にすら感じてしまう当時のポストモダンの息吹が詰まった傑作短編集だと思います。

5か月前

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「物語」としての文学。モーム独特のユーモアとストーリーの面白さがぎっしり! この「ジゴロとジゴレット」は、新訳の短編8編収録で、モーム独特の「女性」の描き方が印象深い作品、そして、簡単に言えば「話の面白い」作品が多く収録されています。 ユーモアがあり、読後に「ほんと人間って仕方がない生き物だけど、そこがまた愛らしいところか。。」などと、微笑むことができるような作品が多いと感じます。 モームは「世界文学100選」の解題で、「短編小説とは、大昔に狩猟者が夜さんざん飲み食いした後、仲間たちとの退屈しのぎ、時間つぶしを目的に、耳にした不思議な話を、洞窟の火のまわりで話して聞かせるのがはじまりだったのではないか」と語っています。 例えば、子供が寝る前に「ねえ、お父さん、面白いお話きかせてよ~」といった時に、「そうだなあ、じゃあ。。」といって話してあげられるような、そんな「物語」としての「面白さ」が、モームの短編にはあると思います。(もちろん大人向けですが) モーム愛好家の私としては、この1冊に終わらず、他の作品も、新訳での発売を期待してしまいます!何しろ新潮文庫は昔、全14巻の短編集を発行していたのですから!

5か月前

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サガネスクを存分に味わうには、やっぱり「ジョゼ」3部作。まずは第1作「一年ののち」!虚無の香り漂う初期の傑作。 ”われわれはまたもや孤独になる、それも同じことなのだ。そこに、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ”(ベルナール/第11章より引用) 大きな事件は起きず、ひたすらに登場人物の恋愛、嫉妬などの「感情のやりとり」が続くこの小説は、当時は賛否両論だったそうですが、これこそが、サガンの真骨頂だと私は考えています。 この男女たちの恋が、交わり、もつれて、その先には何があるのでしょう。透き通るように淡々と語られていく物語の中で、繊細な「感情のやりとり」を心のアンテナを最大限に張りつめて、よく味わいながら愉しむ小説だと思います。 この作品はジョゼを主人公とする3部作の第1作目。この世界観に惹かれたら第2作「すばらしい雲」、そして最終章の「失われた横顔」へと読み進めてはいかかでしょうか。 サガンの小説は短いものがほとんでなので、続けて長く読むことができ「サガネスク」を存分に味わえる貴重な三部作だと思います。

5か月前

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「様々な人々の些細な行為が紡がれていゆく」オフビートなストーリー展開が秀逸。 「この小説は何を言いたいか」と言われたら「こうですね」と即答できないところがとても「乙」です。地下鉄での偶然の出会いから始まり、ちょっと変わった「スタバ女」と「主人公」が、微妙なスタンスを保ちながら、そして、公園という存在を交えながら、話は進んでいきます。 リスザルの世話という名目で宇田川夫妻の留守宅に毎晩通う「主人公」、日比谷公園で気球みたいなモノを上げようとしている「おじさん」、息子の部屋をホテル代わりにしてくつろぐ「母親」、脈略もなく突然写真展に行こうとさそう「スタバ女」、結婚すると決まっているのにそれを言わない「ひかる」、わかっているんだかそれともわかっていないんだかという「近藤さん」、などなど。。 「スタバ女」を中心としながらも、主人公をとりまく人々の些細ではあるけど、「ちょっと心の奥に何かがある行動」が、いくつも紡がれて物語を形作っていき、読者には、ストーリー以上の漠然とした何らかのイメージが伝わってきます。「いわゆるミニシアター系の映画」を観た時の感じ(←伝わりますか?)と近いです。 「この小説は何を言いたいか」と言われたら「こうですね」と即答できないところがとても「乙」です。作者初期の「パレード」と並ぶ傑作中編小説だと思います。

5か月前

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クリスティーが自らのベスト10にも選出した、ロマンスサスペンスの傑作! まず最初に、この「終わりなき夜に生まれつく」には、ポアロやミス・マープル、はたまたトミー&タペンスも出てきません。 クリスティーといえば、それらの「シリーズもの」のイメージが強いのですが、私の中ではむしろ「それ以外の、特にロマンスもの」にこそクリスティの偉大な作家たる所以が垣間見えると思っています。 特に「愛の小説シリーズ(「春にして君を離れ」などを含む)」やこの「終わりなき夜に生まれつく」は、実はクリスティが一番書きたかった小説なのではないか、と感じてしまうほど印象深い作品なのです。 主人公の「マイケル」は、<ジプシーが丘>と呼ばれる呪われた土地で、富豪の娘「エリー」と出会いま、恋に落ち、結婚します。マイケルの友人で、「天才建築家」のサントニックスに依頼して理想の新居を建てる。 しかし、「この土地から出ていけ」と警告する怪しい占い師に怯えるエリー。莫大な遺産を引き継いだエリーを取り巻く親戚の人々。やや異常なまでに親密なエリーの世話係グレタを嫌がるマイケル。。。と新婚生活は少し不安定。 果たして呪われたジプシーが丘で始まった二人の新婚生活はどのような結末を迎えるのか!? (いわゆる「衝撃の結末」が待っています!) 自分が本当に欲しいものが何なのか、または自分にとっての幸せってどういうことなのか、全然わかってないことって多いんですよね。 愛の小説シリーズにも必ずといっていいほど物事の本質を見極めているような、優れた考え方の登場人物が1人出てきます。この作品ではマイケルの友人であり建築家の「サントニックス」がそのポジションと思われます。 彼の考えは「正解」であり、彼のいうようにできれば一番良いのですが、実際はできないことが多い。エゴや欲、色々なものがその人の周りには渦巻いており、そのようにはできない。。 単純にトリックだけでも楽しめますが。そのような「マイケル」と「サントニックス」の対比にも着目すると、また一つ面白いのかもしれません。人は自分にとって何が1番大切かをわかっていないことが多い。。。 ジプシーが丘という美しくも、呪われている場所で、エリーと出会ったマイケルの本当に求めているものは何なのでしょうか? 衝撃の結末とともにお楽しみください!

5か月前

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ムーミンではない、トーベ・ヤンソンの傑作長編小説。 どうしてもムーミンの作家というイメージが強い「トーベ・ヤンソン」ですが、その後10作程度の作品を残しています。この「誠実な詐欺師」は1982年に発表されました。温和な芸術家のアンナ・アエメリンと無愛想で数字しか信用しないカトリ・クリング、素朴で純真なカトリの弟マッツ。そしてその飼い犬。 話は、生活に追われたカトリが、余裕があるアンナのお金を目当てにその懐に入りこもうとすることから始まっていきます。 「犬と狼と兎をめぐる物語」(文庫解説より) カトリは、儀礼的な振る舞いを全くしません。お世辞も言わなければ、世間話にも付き合いません。自分に対してあくまでも「誠実」に振舞います。頭の良いカトリは、するどく物事をこなし、矛盾を指摘し、利益を生み出します。 そのため、村の人々に一定の信頼は得てはいますが、小さな村社会では、その振る舞いは当然「奇異なもの」として扱われます。しかし、そんな彼女の目的は弟のマッツに大好きなボートを与えてあげること。。 アンナの素朴でマイペースな生活は、カトリの出現によって変化していきます。今まで当然のようにしてきたことが、それが自分の本心からくるものなのか、確信が持てなくなります。 カトリの異常なまでの自分に対する「誠実さ」の前で、自身の振る舞いや言動が嘘っぽく感じられてきてしまいます。カトリの「誠実さ」による支配、それに対する「仕返し」と言っては言い過ぎかもしれませんが、バランスを崩したアンナの気持ちは、「犬」へと向かい、、。 北欧らしい正直さと寂しさ。「理性を持った人間」として、または「動物としての人間」のあり方について考えさせられます。ムーミンではないけれど、これもまた間違いなくトーベ・ヤンソンの世界なのでしょう。

5か月前

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「コーヒーと恋愛」。なんという素敵なタイトルなんでしょう。どちらも「ほろ苦い」という共通点はあるものの、この2つの言葉を組み合わせるだけで、どうしてこんなに素敵な響きになるのでしょうか!? 悔しい!私が「コーヒーと恋愛」って良い響きだよね?なんて思いついてみたかった(笑) このあたりの言葉の選び方に獅子文六先生のハイセンスぶりが良く表れていると思います。なにしろペンネーム「獅子文六」の由来も、覚えやすい響きの”ししじゅうろく”をベースに、”文豪より上をゆく”ということで”文六”とした、という。。。エスプリ効きすぎです! そしてその字面も「獅子文六」という大変美しい日本語となっている(主観です)。。。さすが、としか言えません。 そんな獅子先生の代表作の一つ「コーヒーと恋愛」。コーヒーを淹れる腕が極上で、憎めないキャラの主人公「モエ子」と演劇を志す彼、「ベンちゃん」のドタバタ恋模様が、コーヒーマニアの人々とのかかわりの中で「ほろ苦く」そして「微笑ましく」描かれていきます。 私のことが好きなの?それとも私の淹れるコーヒーが好きなの!? 古き良き昭和の香りを感じつつ、コーヒーの薀蓄も楽しみながら、個性の強い登場人物たちに親近感を覚えながら、モエ子の恋の行方は果たしてどうなるの!?とドキドキしつつ、読んでみてはいかかでしょうか?! ただし!読んでいると確実にコーヒーを飲みたくなりますので、それは充分覚悟の上、読み始めてください(笑)

5か月前

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高級住宅地に住む女子大生と下町の叔父の家に下宿する貧しい青年の恋の行方は? 今や「文豪」の域に達したフィリップ・ロスの処女作。 「貧富の差」がある恋の話、と聞くと少し古めかしい気もしますが、今風に「格差婚」は成り立つのか!?という方がピンと来るのかもしれません。時代は変わりましたが、この問題は今も依然として存在していると思います。 さらにこの小説ではアメリカ在住の「ユダヤ人」家族という立ち位置も合わせて描かれています。 ”なぜ愛し合っているのに、こうなってしまうの!?” アメリカ在住のユダヤ系の主人公の青年、とアメリカの、眩しいまでに裕福なパティムキン家で育ったヒロインのブレンダ。情熱的に恋に落ちるのですが、その行方にはある問題が待ち受けており、、現実が、せつない程に意地悪く2人の恋に影を落とすのです。。 私が出ていって、すべて余計なもの取っ払ってやりたいわ!と思わず腕まくりしたくなるほどの、切なく、瑞々しい永遠の青春小説。

5か月前

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生粋のお嬢様の貧乏暮しはこんなにも高貴だった。「現実離れした世界」に住む著者が「極上に美しい言葉」で語る現実批評エッセイ。 文豪・森鴎外の実娘としても有名ですが、その話とは全く別に一人の作家として見ても、申し分無く優れた作品を書かれていたことは間違いありません。とにかく美しい日本語で書かれる文章に脱帽。一つ一つの言葉に相当なこだわりがヒシヒシと感じられます。 もっとすごいのは、「森茉莉」という人そのもので、地球上においても文化遺産級の「稀な」お人柄だと思います(良い意味で)。生粋のお嬢様育ちから一転、貧乏暮しを強いられる著者は、その環境の中でも、頑なに高貴でありつづけ、空想や妄想もそれに加わり、完全に日常生活から脱却したレベルでの生活を営んでいます。 この作品に収録された文章は、57-64歳くらいに書かれたもののようですが、まるで夢見る少女(!)のような感覚を失わず、お茶目でユーモアがあり、「精神的には」高貴な世界に暮らしている(実は貧乏暮し)。そんな森茉莉先生が、愛くるしくてたまりません。 ここまでのこだわりを持って私も生きてゆきたいと強く感じたのを思い出します。実用性や合理性が第一の現代にはなかなか見られなくなってしまった大切な何か、がここにあるような気がします。

5か月前

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19歳の女性テレーズと美しい人妻キャロルの、せつなく哀しい恋愛物語。 「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」「リプリー」などで有名なサスペンス女王ハイスミスのレズビアン恋愛小説(1951年発表)。 19歳の女性テレーズと美しい人妻キャロル。退屈で型にはまった社会に適合できず、「特別な存在」「美」に憧れるテレーズ。一方、レズビアンであるにも関わらず、夫を持つキャロルは、目下離婚の協議中。そんな2人がある日出会い、次第に二人の距離は縮まって行き、ついにその恋を成就すべく、自動車で旅行に出かけます。 果たして、その旅行中に何が起きるのか、そしてそれはこの二人をどんな運命へと導くのか。。確かにハイスミスのいつものサスペンスではないのですが、ある種の緊張感とスリルが味わえる恋愛小説、そう「恋愛サスペンス」!?(←今、ジャンル作りました)といった趣の作品です。

5か月前

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愛すべき「ちょっと変な人たち」が引き起こす、「ちょっと変な大騒動」集! ニューヨーカー誌でのコラムや愛犬に関するエッセイ、さらには味なイラストでも有名なジェイムズ・サーバー。これだけ聞くとなんて器用な人なんだろうと思いがちですが、実際は少し違うようで。。 自身のダメっぷりうをネタにしたと思われる「なんでも壊す男」などを読むと、とても不器用な様子が伝わってきますし、イラストもほのぼのとした魅力的なタッチですが、確かに「すごい画力」というよりは「ヘタウマ」系です。 優れた作家、優れたイラストレーターであったことは確実ですが、まさにイラストのような雰囲気の「味のあるお人柄」だったのだと思われます。 本短編集には、そんな愛くるしい作者が、周りに集まってくる「ヘンな人」たちの大騒動を題材にして書いた、笑わずには読めない傑作短編がズラリと並んでいます。 たまに添えられているイラストがまたなんとも素敵なんです。 例えば「ウィルマ伯母さんの損得勘定」は、ケチなのに数字にめっぽう弱いウィルマ伯母さんが、数字にめっぽう強い雑貨屋の店主ハンスさんと、「お釣り」をめぐって激しいバトル(笑)を引き起こす話! 思わず3度くらい吹き出しました。 しかし、ただ面白いというのではなく、そこには必ず人間の「どうしようもないけど、なんかかわいらしい」というような部分が滲み出ていて、ちょっと心が温かくなります。それがジェイムズサーバーという作家の最大の魅力だと感じます。 また、時折ページの片側に、話の一場面を描いたイラストが入っていますが、それがまた素敵。そしてこのタッチどこかで見たような。。と感じたのですが、解説に書いてありました、「ジョンレノンが描くイラストにそっくり!」と。 どうやらジョンレノンもサーバーのファンだったらしく、影響を受けたと生前語っていたそうです。話の面白さ+素敵なイラスト、1冊で2度楽しめる傑作短編集だと思います。

5か月前

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大真面目だけど大爆笑!あるシチュエーションにおける「言葉」について、歌人である作者が、完璧に選び抜いた「言葉」で語るエッセイ集。 もう穂村先生の言葉に関する感覚、センスの良さはある一線を完全に超えていると思います。レジェンドの域です。しかも、それを面白くアウトプットできるその器用さには頭が下がります。 さすが歌人!と言いたいところですが、歌人だからこうというわけではなく、それとは違った確固たる「穂村ワールド」(独立国)が存在しています。 「そんなこと考えるかい!しかし!ぶふふ」と読む人もいれば、「うわ、私以外にこう考える人いたんだ!」と運命を感じてしまう人もいるでしょう。 穂村先生の文章には全く隙がなく、完全に選び抜かれた言葉たちが美しく並んで、行進してゆきます。その表情は超真顔です。でもその行進を見ている人たちは、なぜか笑ってしまう。そんなマジックを起こせる作家は珍しいと思います。 「妊娠してなかったらなんでも買ってやる」(『致命的発言』より引用。) ここまで言葉にこだわりをもっている人が、言葉について語っているのですから、面白くない訳はありません。真面目に穂村先生の言葉に対する解釈を楽しむも良し、単純に「アハハ」と笑って読むもまた良しでしょう! まあ、絶対笑ってしまうと思いますけどネ。。。

5か月前

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主人公は、、野菜と果物!時には「ちょっぴりエッチ」に、時には「切なく」、時には「思わずクスリと笑ってしまう」マジカルショートショート集! 『100万回生きたねこ』の絵本や数多くのエッセイでも有名な佐野洋子先生ですが、この「食べちゃいたい」はエッセイも絵本でもなく、、、なんといったら良いか悩むところですが、文庫の解説の言葉を借りれば「ショートショート集」です。 擬人化した野菜や果物が様々な場面で、時にはちょっぴりエロチックに、そうかと思ったら今度は少し切なく、、はたまたクスリと笑ってしまうような、色々な小話が39話収録されています。 数話読み進むと、すっかり果物と野菜で頭の中がいっぱいになり、マジカルな世界に旅立ってしまいます!また、ページの片側に、佐野先生の味わい深い挿画がふんだんに描かれており、その点でも楽しませていただけます。 といっても、うまく伝わらないかと思います(←レビュアーとして諦めるのはどうなの!?)、、ので、1節引用を。。 ”姉ちゃんがマスクメロンだってこと、妹の私がどんなにコンプレックスに思っているのか知ってるつもりなのかしら。うちの人って無神経。私のこと、安物だから好きなのかしら。どうせ私はつるつるのプリンスメロンよ。” (「メロン」より引用) 姉:マスクメロン、妹:プリンスメロン です。姉は今頃、ベニスのホテルで義兄にスプーンですくって食べてもらっている(笑)ことに嫉妬している妹!最高です! 文学というより半分アートなショートショート集、(単行本のキャプションでは「エロチック・コント集」と表現されていました。)とてもジューシーな(笑)作品だと思います^_^

5か月前

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