D6630da9 772e 49b5 b568 1d687963fbe0

lAube

本と映画と旅が好き。

本と映画と旅が好き。

36

コメントした本

51t0pnfik3l

建築に対して「生きる」という形容詞が使われるのは珍しい。信仰の場として古くから人の暮らしと関わってきた山岳における建築、特に山小屋の建築の歴史を紹介した本。 筆者は、山小屋の建物を「近代以降のもの」ではなく、「近世以前から育まれてきたもの」として捉える。近代登山(山登りを純粋の楽しむレジャーとしての登山)の普及に伴って整備された山小屋のなかには、それまで信仰や生業のために利用されてきた建物を前身としたものが多く含まれるそうだ。 近代の前後で断絶しがちな一般的な建築の見方から離れることで、見えてくるものはいろいろありそうだなと思った。

約2か月前

41wn5bz4iyl

「GINZA SIX」の計画の背景には何があったのか。銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会事務局長を務める著者が、会議の設立と、地区計画の改正の経緯を書いた本。 きっとどの地域にでもあるそれぞれの「らしさ」というものを、どのように認識・共有するか。「らしい」ものを安易に主導するのでなく、「らしくない」ものを弾くことによって結果的に「らしい」ものができる、という考え方は面白いなと思った。 -- memo ■小林一三(1873-1957):日露戦争後に大阪に出て、鉄道を起点とした都市開発、流通事業を一体的に進め、六甲山麓の高級住宅地、温泉、遊園地、野球場、学校法人関西学院等の高等教育機関の沿線誘致など、日本最初の田園都市構想実現と共に、それらを電鉄に連動させ相乗効果を上げる私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げた。 ■芦原義信(1918-2003):建築家。ソニービル、東京芸術劇場などの作品で知られる。また『街並みの美学』で(戦後日本では)いち早く都市景観の重要性を述べた。 ■蓑原敬(1933-):住宅局、都市局で政策立案に従事。茨城県の住宅課長、都市計画課長として現場を経験。1985年住宅局住宅建設課長で退官。1989年㈱蓑原計画事務所を設立、主宰。2004年、都市計画と住宅政策を結びつけた業績により都市計画学会石川賞を受賞。 ■西村幸夫(1952-):専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画など。主な著書に『西村幸夫 風景論ノート』『都市保全計画』『西村幸夫 都市論ノート』『環境保全と景観創造』『町並みまちづくり物語』『歴史を生かしたまちづくり』など。

2か月前

3bfa8377 8b42 41b2 b274 6714ef37d8ae174636fc 64b0 4154 8e1f 24126c9a62f7A8b2322f 4699 430e 8ad9 825f73982c0f
31bh6waug6l

キーワードは、小さな矢印、黒と白、雑木林的、白の濃淡。 建築家・小嶋一浩は、世界のさまざまな場所でその都度違う体験をする中で自分にとっての設計の手がかりをつかまえたと語る。それらをとても平易な言葉で書きあらわした本。流れるように読ませる。 この本の主張に反対する人はそういないように思う。というより、そもそもこの本は「理論=まとまった主張」の構築というよりも「道具=キーワード」の紹介といったニュアンスが強い。 問題は、それらの道具をどのように(本人も思っていなかったような方法で)活用し、あるいは新たな道具を開発するのか、というところにあるはず。 白と黒の貫通、図式の還元と脱却が1つのヒントになりそう?

2か月前

A99d07b0 0d14 4310 99f0 f52dc3d2f1e97ec11bce 0b90 4ecc 86c7 9e1c1c5fe98c
51kdr y4mzl

「焼いたらきっと、あの日私が目にしたままの姿で恋の矢が出てくるだろうから、お骨の間を探してごらん。砕いてきれいな首飾りにしても、夜空へ放って星を増やしても、失われたきみの歯のかわりに歯茎に埋め込んでも、好きに使ってかまわない」

3か月前

1fda9304 1a57 4067 a562 0a228064933eEb4efb3a 7016 434c b55c 9e8b88e762646ccb4548 ae9b 4fa0 b22f 63e066421f11C8446d58 c4a1 4580 b3d3 91bd25e8e0e226f7dd2c a99d 4d26 90c3 e3f8968b25457cdadb0a 9ac7 469a be1c 2e34026d4e5175de29a1 81a0 43b9 922f 967f390c74d6 16
41aabqy kjl

「勉強とは、喪失することです」

3か月前

Bd9b1b17 01a5 422a a632 0c8fd23f1cb2978de57a e126 48d8 bc1a 2bb77b5765cd71e6b2db 7e99 449e b476 de55f5908e950b02c911 36ec 4e00 8722 3c2f5a4f0637E0847e01 2d22 4357 9d04 e6c28170c4c81dfafc14 609a 4979 b77b 8e9bc6b9a83c84b7f078 1707 4d7a 873b 96898bbba57b 47
51ktjnvx5ml

「ブレのない人=未熟者」「自分がある人=自分に執着しない人」という図式にハッとした。そのためには、学問が最大の武器になると著者は説く。

3か月前

3a54a5ce 6490 4a67 9561 6cb5bc450f4372ad6046 a74e 4e5b bce9 05b981edff36
41qf32cfakl

書き出しの1ページで虜になった。中盤、ありがちな展開になっていくのかなと少し思ったけれど、そんなことはなかった。なにか新しいことに挑戦しようとするとき、そっと背中を押してくれるような本でした。 「人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも記憶とともに現在を生きているからである」

3か月前

3e10e82a ae43 4aab 879f 7bf7e8378b2b4a802ab9 065a 4d7a 8df6 ad0a4ece460fEace58e6 3505 4547 b60b 0ac3f881587926d712a0 a7d0 424e b489 0c7d79ffd5fb28bebfeb 0345 42a3 bd34 c659b284ef31Aa1b6118 5d9d 4ec3 95c6 2e3dff5db91b6cad0e59 f89d 42e2 bbe3 d074933c1335 9
51 k4joxcfl

描かれるのは、極端な健康・幸福・調和の思想に支配された社会。どうしてもこれが単なるフィクションの中だけの世界であるとは思えない。

3か月前

Bd20d528 24e2 468a ad59 be1d46e297df0afc5c62 11c6 40c9 9ca9 cbcb848a43c0Ef6e85dc 7be1 48e6 8225 c32a0a38c934F641a934 f62f 4480 bb7f 19efa26b01ac3bd02b6c e34f 4db6 bba4 6b77853233deFa8271f3 60a4 44e6 a532 08894ae2c00238e6da79 d16f 446c 84d6 13b9464b1823 26
51vx86g%2bjhl

久しぶりに大崎善生を読んだ、「恋をして結婚をして子供を作り、人間がそうやって何かに向かって登攀していく生き物なのだとしたら、いったいどこがその頂点となるのだろう」 「だらだらとこの坂道を下っていこう」の二行目。『パイロットフィッシュ』の書き出し数行のぐさっと来る感じを思い出す、どの作品もこうなのだろうか

3か月前

B63b7a21 ea34 4e7e 87ce 03a9e96bb849C9c3940b 7ba5 4fb1 ad36 c879a05d3fbb62433824 447f 4f3d a77e 0bd820e33f8b
41fp marn4l

『小さいことは美しい(Small is Beautiful)』(1973)という発想の転換を迫る本は、「大きいことはよいことだ(Bigger is Better)」というそれまでの常識的な考え方を殴打し、ベストセラーとなった。 それでもやっぱり小さくなることは難しい。 アメリカやドイツの先進的な都市事例を横断し、賢く豊かに都市を縮小するための方法を考える本。

2か月前

51qsatya ll

私たちは、どのように世界を切り分け/分節し、捉えているのだろうか。 類型別にみた建築の概略の歴史をまとめた、ある意味辞書のように使える本。建築の巨大化・複合化が進む現代において、一度それぞれのタイプ(図書館、鉄道駅、劇場etc.)の原初的な部分にまでさかのぼってものを考えるという視点は、とても重要に思える。 仮に、18Cまでは「様式」、19Cは「機能」という視点から世界(の一端である建築)を語れるのだとすれば、20C/21Cはどのように語ることができるだろう。コールハースは「スケール/大きさ」という視点を提出しているけれど、、

2か月前

51tx9zl%2bu7l

短編集。眠る前にベッドで少しずつ読んだ。装画が星空のようだからかもしれないけれど、とても夜が似合う本だなと思った。 一行を抜き出したりして語るのはどれも難しいというか、すーっと流れるようにことばが配置されていて、読後はやわらかな空気感のようなものが残る。裏表紙に「最強の恋愛小説集」と書いてあったのだけれど、個人的にはすこし違和感があって(ことばが強すぎる気がする)、でもどう言い換えたらしっくりくるのか分からない。解説を書いている中村うさぎさんにならって「秘密をめぐる小説集」とか?うーん、いまいち。 「裏切らないこと」「優雅な生活」「冬の一等星」などもよかったけれど、個人的ベストは「春太の毎日」。2ページ目(文庫版)で「ん?」と思い、6ページ目で「あること」に気がついて初めから読み直し、最後のページを読み終えたときには、身体が内側からあたたかくなっているのが分かった。 折に触れて読み返したい本。

3か月前

2c5dfb8e fbd8 4eee bb68 12fdbde93acfE66e00c0 3f34 43ea af4c 335f0ce213775432a937 b878 42da 859e 0219425d8c6cCb0e3ded ad35 44ef 863d 7b1a1f5c112207b27cb7 6c1f 4301 a6be e20e6e4d3122Eb4efb3a 7016 434c b55c 9e8b88e762641a58a418 9404 4011 85da d661916a181f 100
51p58psuu4l

「毎日接している日常の環境に閉じこめられないように、そこにあるものがそうであること以外の何かへ繋がっていることを言葉にしていく」 建築家と詩人の対談本。あえてバランスを崩す、連想する、目的を置き換えるなど、両者に共通する(建築をつくるための/詩をかくための)手法がいくつかあるようだ。これらの手法は、閉塞した日常から脱出するための手法として敷衍できると思った。日常というものを改めて考えさせられる1冊。

3か月前

41sdejjrenl

・習慣化で安定させる ・すぐ手をつけてみる ・人の分まで背負い込まない ・異様な作業に没頭しない ・鈍感になって幸せにはたらく ・限りある時間内ではたらく ・時間に余裕をなくしてみる ・なんでもかんでも明かさない ・大事にする人を逆にしてみる ・他人目線に立ってみる ・ゆるく仕事に挑んでみる

3か月前

6840a890 6b9f 4f3d 95e7 dfbccff07461#<actiondispatch::http::uploadedfile:0x007fe160d92210>62433824 447f 4f3d a77e 0bd820e33f8b
41t43drdcll

久々に伊坂幸太郎。なぜ今までこれを読まずにいたのか、最高によかった。最終章の「人間にとって最大の贅沢とは、」の言葉がずっしりと響く。その気になれば砂漠に雪を降らせることだってできる。

3か月前

22b34e24 9d93 4736 b025 eb773a6c5fa03ef14ed5 dd11 45f7 af57 ef99fce7d7c9Acaa0494 01b5 49ee a1eb e72422242b5dEb4efb3a 7016 434c b55c 9e8b88e76264D1f1cd11 60f3 4787 8857 512cb8c713f1B6efce8b bc9a 4c64 b3f8 4c287e7cd2c86c8aa383 dbb0 4ac6 92fc a86337a6255c 83
51qtyqbxh l

一晩で一気に読んでしまった。ゆっくりと身体に染み渡る、極上の読み心地。既に文庫化しているけれど、ハードカバーで読むのがおすすめ。 「言葉と本気で向き合うようになって、私は少し変わった気がする。岸辺はそう思った。言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための言葉に自覚的になってから、自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするようになった」 「記憶とは言葉なのだそうです。香りや味や音をきっかけに、古い記憶が呼び起こされることがありますが、それはすなわち、曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです」

3か月前

0102e448 d3aa 473f bf9b 235d8dfafd3471e6b2db 7e99 449e b476 de55f5908e955a3c9846 32d5 4ca6 8608 3339e6a1c902117005e8 8dd7 4b8b ad91 bcd32b50b40468b548f4 59ef 4922 ac62 b25cc4725ea994ac9095 b4e0 41e9 9e11 e1618df0b23c38aecb1e ab6d 44a9 8407 9f126a093a21 44
51rageqso2l

2016年の1冊目。年が明けてから毎晩少しずつ読み進めていたのだけれど、中盤から頁をめくる手が止まらなくなってしまって一気に読み終えてしまった。 『ノルウェイの森』『風の歌を聴け』に続いて村上春樹3冊目。高校の時に読んだ『ノルウェイの森』がどうしても受け付けられなくてしばらく遠ざかっていたのだけれど、他2冊はすんなりと読めた。 肺に新鮮な空気の塊が入ってくるようなことばの流れ、特にフィンランドのところがとてもよかった。

3か月前

954dbfde 19e9 4dc5 b907 c45f8bd7e27e0e27f352 c5d2 4655 aad6 a96c61963620705a3186 26f6 4491 b78f 518c621045c52f2dc317 12d9 4c52 9738 f964578be5fcD61bc789 add2 4e2c aecf 69bc54ed49729911cd5c 6c45 49c6 a27c e6f9dd8db20006206327 59a0 471b 99a5 e92ea1ac1bb9 91
41jc%2bwlkmnl

一ヶ月ほどかけて読んだ。日常的な事柄や状況に興味深い細部を発見すること、無意識的な感覚から出発しフィジカルに手を動かすこと、健全な野心とそれを支える身体を保ち続けること。当たり前のことだけれど、身体に浸透する言葉が溢れている。

3か月前

Afdf2081 397e 4dbf 9df5 94a1677ae0015bedf201 55fb 47e0 93dd ec6d122fa06789e302dc 61e2 4acf b97e bf2a8c22fa0e35b888f7 1e65 4982 ba27 1839a5ebe43825c10f7b f123 457f 9aee a8caa05542d90731509b 1626 4bd2 a788 59dbc54a3cba8f81a913 bd5a 406d 9e24 50bd171b204c 43