Icon stand

ストアでダウンロード

Btn appstore Btn googleplay
D6630da9 772e 49b5 b568 1d687963fbe0

lAube

本と映画と旅が好き。

本と映画と旅が好き。

59

コメントした本

西洋美術史入門

美術を考え、味わうための入門書。 ものごとを面白がるための方法として、美術に限らずかなり普遍的なことが語られているように思った。 まず第1章で、著者の基本的な認識が語られるのだけれど、ここから既に目から鱗の連続。 美術史の目的は、美術作品を介して「人間を知る」ことであり、それは「自分自身のことを知る」ことにつながる(!)。 そのために「なぜその作品がその時代にその地域で描かれたのか」、「なぜある様式がその時代にその地域で流行したのか」という思考をすることが、美術史の中心的な課題である。「なぜ」と問うことが大事。 では具体的にはどうやって考えたらよいの? そのための方法について解説したのが、第2章。 美術作品の味わうべき対象は、素材や技法、色彩や筆致といった〝物理的側面〟と、何が描かれているか、どのような意味を伝えているかといった〝精神的側面〟のふたつ。 これらを読むための方法に、図像解釈学(イコノロジー)があり、それは以下のふたつの段階からなる。 A ある図像の成立過程とその背景をみる B ある図像を選択した社会的・精神的背景をみる この方法は、ある図像には、かならずその図像が成立にいたった背景があり、それらは個人の心理と、社会が共有する世界観によって決まる(パノフスキー)という認識があるそう。ここまでが前談。 第3章では「必要性が無い限り絵が描かれることはない」という認識のもと、社会の動きと感情移入のしやすさという指標、ニュートラルな主題と商人層、鉄道の動的なイメージと表現技法などが語られる。これが本当に面白い。美術ってこう見たら面白いのか!という発見ばかり。 第4章のトピックは、技法と主題。 パトロンが、市民(古代ギリシャ・ローマ)→君主・教会・貴族・ギルド(中世)→富裕市民(近代)→市民・企業(現代)と移り変わっている、というのは言われてみれば当たり前だけど、企業というものの特殊性が浮き彫りになるなあと。 最後の第5章は、時代区分別に美術史の流れをがコンパクトに整理した辞書的な内容。 通信網の発達した現代における美術の問題を、(1)芸術家の職能、(2)伝達手段としての美術本来の存在理由の消失、と整理していて考えさせられる。これからの美術って、芸術ってなんだろうか。

24日前

06c58379 2feb 42cc 8af7 4222029de18720974087 324f 44d1 84c0 3255a54e6c021ed9e861 4bfe 4bc9 b29c 1f795fa3643e72f605aa 3795 433e b9f7 23c398e6dd7bB9e88f8d a431 4211 98d4 0ad411711708
アレント入門

『人間の条件』を読む、ために読んだ。 労働・仕事・活動という人間の行為の分類(pp.77-89)や、市民と住民の違い(pp.92-93)、〈見えざる手〉と支配の問題(pp.96-97)、権力の三つの特徴(pp.111-115)など、ハッとさせられるアレントの思考がコンパクトにまとめられている。 なかでも面白かったのは、アレントの世界の説明の仕方。世界とは「事柄が公的になる空間として、人間が生きる空間、それにふさわしく見えなければならない空間」のことである(p.17)。とても独特だと思う。そしてこれを実現するためには次の2つのことが重要だという。 ①話すことを含めて、公的な場で発言し、みずからの思考を明らかにすること。 ②人々の間に人間関係の網の目としてのネットワークを作り出し、そこで行為すること。 これらを支える空間・領域をどう実現していくか、思考し活動へとつなげていきたい、、

約1か月前

アイネクライネナハトムジーク

日常の延長線上でありながら普段あまり意識しないような場所(運転免許センターとか他人の駐輪場とか)が舞台の作品がいくつかあってそれらがよかった、なかでも「ルックスライク」がすきでした

2か月前

F6aa8044 5256 4078 ae4b 7d8bc2b249a5Icon user placeholderIcon user placeholderIcon user placeholderB23ccc5f e7f6 46e0 bce1 20390055438c902529ec fd5b 4d87 a8d6 84ae7a22f7e307481935 d34a 4f94 8c18 6247d9892169 41
断片的なものの社会学

著者のことばは、身体の深いところまで届く。それらは、わたしの内側に漂っていた断片的な記憶を明るみへと導いてくれる。 「物語は、『絶対に外せない眼鏡』のようなもので、私たちはそうした物語から自由になり、自己や世界とそのままの姿で向き合うことはできない」(p.62) わたしたちは、自らの記憶でさえ無意識のうちに物語化しているのだと思う。そのストーリーで語ることのできない、断片的な記憶はどこにいってしまうのだろう。 小説のようなエッセイのような人文書のような不思議な文体が、そんな断片的な記憶を誘い出してくれる。 中断され、引き裂かれ、矛盾をきたす経験と、その快楽を味わえる本。

3か月前

Icon user placeholder9d58de1b b527 49fe 9838 e24d6f5ecdbf09a422f2 9923 4b4c b36a 2c8b7a1e0881Icon user placeholder87327942 8e51 4a3a 924b 22ccc2399af2Cda577f6 55a7 45af 8c90 2ba5a74e1a27C4488e75 bce2 4e69 8e73 c9c66b6bf26c 123
山岳に生きる建築 日本の近代登山と山小屋の建築史

建築に対して「生きる」という形容詞が使われるのは珍しい。信仰の場として古くから人の暮らしと関わってきた山岳における建築、特に山小屋の建築の歴史を紹介した本。 筆者は、山小屋の建物を「近代以降のもの」ではなく、「近世以前から育まれてきたもの」として捉える。近代登山(山登りを純粋の楽しむレジャーとしての登山)の普及に伴って整備された山小屋のなかには、それまで信仰や生業のために利用されてきた建物を前身としたものが多く含まれるそうだ。 近代の前後で断絶しがちな一般的な建築の見方から離れることで、見えてくるものはいろいろありそうだなと思った。

6か月前

銀座にはなぜ超高層ビルがないのか: まちがつくった地域のルール

「GINZA SIX」の計画の背景には何があったのか。銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会事務局長を務める著者が、会議の設立と、地区計画の改正の経緯を書いた本。 きっとどの地域にでもあるそれぞれの「らしさ」というものを、どのように認識・共有するか。「らしい」ものを安易に主導するのでなく、「らしくない」ものを弾くことによって結果的に「らしい」ものができる、という考え方は面白いなと思った。 -- memo ■小林一三(1873-1957):日露戦争後に大阪に出て、鉄道を起点とした都市開発、流通事業を一体的に進め、六甲山麓の高級住宅地、温泉、遊園地、野球場、学校法人関西学院等の高等教育機関の沿線誘致など、日本最初の田園都市構想実現と共に、それらを電鉄に連動させ相乗効果を上げる私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げた。 ■芦原義信(1918-2003):建築家。ソニービル、東京芸術劇場などの作品で知られる。また『街並みの美学』で(戦後日本では)いち早く都市景観の重要性を述べた。 ■蓑原敬(1933-):住宅局、都市局で政策立案に従事。茨城県の住宅課長、都市計画課長として現場を経験。1985年住宅局住宅建設課長で退官。1989年㈱蓑原計画事務所を設立、主宰。2004年、都市計画と住宅政策を結びつけた業績により都市計画学会石川賞を受賞。 ■西村幸夫(1952-):専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画など。主な著書に『西村幸夫 風景論ノート』『都市保全計画』『西村幸夫 都市論ノート』『環境保全と景観創造』『町並みまちづくり物語』『歴史を生かしたまちづくり』など。

6か月前

3bfa8377 8b42 41b2 b274 6714ef37d8ae174636fc 64b0 4154 8e1f 24126c9a62f7Ab979cbf 686f 427f 8801 3bcc83637e89
小さな矢印の群れ

キーワードは、小さな矢印、黒と白、雑木林的、白の濃淡。 建築家・小嶋一浩は、世界のさまざまな場所でその都度違う体験をする中で自分にとっての設計の手がかりをつかまえたと語る。それらをとても平易な言葉で書きあらわした本。流れるように読ませる。 この本の主張に反対する人はそういないように思う。というより、そもそもこの本は「理論=まとまった主張」の構築というよりも「道具=キーワード」の紹介といったニュアンスが強い。 問題は、それらの道具をどのように(本人も思っていなかったような方法で)活用し、あるいは新たな道具を開発するのか、というところにあるはず。 白と黒の貫通、図式の還元と脱却が1つのヒントになりそう?

6か月前

A99d07b0 0d14 4310 99f0 f52dc3d2f1e97ec11bce 0b90 4ecc 86c7 9e1c1c5fe98c
天国旅行

「焼いたらきっと、あの日私が目にしたままの姿で恋の矢が出てくるだろうから、お骨の間を探してごらん。砕いてきれいな首飾りにしても、夜空へ放って星を増やしても、失われたきみの歯のかわりに歯茎に埋め込んでも、好きに使ってかまわない」

7か月前

Db4f0686 85a0 4662 bbf3 b59284385f401fda9304 1a57 4067 a562 0a228064933eEb4efb3a 7016 434c b55c 9e8b88e762646ccb4548 ae9b 4fa0 b22f 63e066421f11C8446d58 c4a1 4580 b3d3 91bd25e8e0e226f7dd2c a99d 4d26 90c3 e3f8968b25457cdadb0a 9ac7 469a be1c 2e34026d4e51 17
勉強の哲学 来たるべきバカのために

「勉強とは、喪失することです」

7か月前

Icon user placeholder78051e7c 8d48 4503 8bd1 30a47ecec3edB3bc024c 3e45 4d54 8184 d0b5f9e1ef8eC2376939 7bfc 4e64 922e e276af8977518a9d07e8 262e 4104 a224 e74b72dcc96f772c80bb 38db 46d3 9cdd 83dcd0ebcdab3880908b 3c3f 4c07 ab15 4efd38d6c5a8 56
知の休日―退屈な時間をどう遊ぶか

「忙しいということは、大事なものをうしなうことなのかもしれない。退屈することは、その反対ではあるまいか」(p.198) 著者は退屈をポジティブに捉え、退屈をーふだん適当に見すごしている生活のディテールのなかにおもしろいことを見つけてー遊ぶことを提案する。 世界でただ一人の自己と向き合うことが、体や心がどのように他人と違うのか見極めることが、自分だけの遊び方を探す方法である、と。 目次を眺めると「○○と遊ぶ」という章が並んでいる。本と遊ぶ、アートと遊ぶ、車と遊ぶ、などは想像がつくが、体と遊ぶ、声と遊ぶ、靴と遊ぶ、夢と遊ぶ、なんて思ったことがなかった、しまいには、何とでも遊ぶ(!)、なんて章まである。 さらには、ちゃんと体を洗う、断食してみる、読めるけれども書けない漢字を10個リストアップして書けるようにする、生まれ年になにがありどんな人がいたかを調べる、などなど。 次の休日はなにをして過ごそうか、妄想が広がる一冊です。

約1か月前

分析哲学講義

思考の方法について考えさせられた1冊。 著者曰く分析哲学は、考えることと同じ営みの一部でありテーマの制限もなく、言語や概念の分析を通じて世界を捉えるための思考の道具である。 そしてその方法の独自性は、「まず世界があってそれを言語が写し取るという直感ではなく、まず言語があってそこから世界が開かれるという直感」(p.14)に支えられている。 であるならば…と思考は広がる。

約1か月前

建築の規則―現代建築を創り・読み解く可能性

パラメータ、全体性、ものごとの枠組について。

3か月前

齋藤孝のざっくり!美術史

近代=個性の時代における美術を楽しむためにはどうしたらよいか。 その問いに対して、5つの基準(うまさ、スタイル、ワールド、アイデア、一本勝負)を提示した本。 「絵を鑑賞する価値は、一つにはその美を純粋に経験することにあります。しかしそれだけではなく、その画家固有の『世界の見方』を体験することでもあります」という一文がよかった。

3か月前

F323259c f50a 4e7a b901 7ff05ad808cdA28011f6 5568 4051 b8ee cc1699a8420c
「都市縮小」の時代

『小さいことは美しい(Small is Beautiful)』(1973)という発想の転換を迫る本は、「大きいことはよいことだ(Bigger is Better)」というそれまでの常識的な考え方を殴打し、ベストセラーとなった。 それでもやっぱり小さくなることは難しい。 アメリカやドイツの先進的な都市事例を横断し、賢く豊かに都市を縮小するための方法を考える本。

6か月前

建築タイプの歴史〈1〉国家と偉人の記念碑から刑務所まで

私たちは、どのように世界を切り分け/分節し、捉えているのだろうか。 類型別にみた建築の概略の歴史をまとめた、ある意味辞書のように使える本。建築の巨大化・複合化が進む現代において、一度それぞれのタイプ(図書館、鉄道駅、劇場etc.)の原初的な部分にまでさかのぼってものを考えるという視点は、とても重要に思える。 仮に、18Cまでは「様式」、19Cは「機能」という視点から世界(の一端である建築)を語れるのだとすれば、20C/21Cはどのように語ることができるだろう。コールハースは「スケール/大きさ」という視点を提出しているけれど、、

6か月前

きみはポラリス

短編集。眠る前にベッドで少しずつ読んだ。装画が星空のようだからかもしれないけれど、とても夜が似合う本だなと思った。 一行を抜き出したりして語るのはどれも難しいというか、すーっと流れるようにことばが配置されていて、読後はやわらかな空気感のようなものが残る。裏表紙に「最強の恋愛小説集」と書いてあったのだけれど、個人的にはすこし違和感があって(ことばが強すぎる気がする)、でもどう言い換えたらしっくりくるのか分からない。解説を書いている中村うさぎさんにならって「秘密をめぐる小説集」とか?うーん、いまいち。 「裏切らないこと」「優雅な生活」「冬の一等星」などもよかったけれど、個人的ベストは「春太の毎日」。2ページ目(文庫版)で「ん?」と思い、6ページ目で「あること」に気がついて初めから読み直し、最後のページを読み終えたときには、身体が内側からあたたかくなっているのが分かった。 折に触れて読み返したい本。

7か月前

Fa8448b4 f8b2 42e4 96c9 25345ba78bb7F35d5608 96eb 4410 b174 e0695806c1d33a12060b 4cd8 48ec 9733 fdbcc60eb8aaIcon user placeholder812a1c01 e504 4eee 9027 a4893c951b8923f4da4c 3e7b 4cb0 8072 9aad14cf73860402b13a 8dbe 4ffe a5cc 2ab6b6824a00 146
建築と言葉 ---日常を設計するまなざし

「毎日接している日常の環境に閉じこめられないように、そこにあるものがそうであること以外の何かへ繋がっていることを言葉にしていく」 建築家と詩人の対談本。あえてバランスを崩す、連想する、目的を置き換えるなど、両者に共通する(建築をつくるための/詩をかくための)手法がいくつかあるようだ。これらの手法は、閉塞した日常から脱出するための手法として敷衍できると思った。日常というものを改めて考えさせられる1冊。

7か月前

すごい手抜き - 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術 -

・習慣化で安定させる ・すぐ手をつけてみる ・人の分まで背負い込まない ・異様な作業に没頭しない ・鈍感になって幸せにはたらく ・限りある時間内ではたらく ・時間に余裕をなくしてみる ・なんでもかんでも明かさない ・大事にする人を逆にしてみる ・他人目線に立ってみる ・ゆるく仕事に挑んでみる

7か月前

Eae09d04 be21 4a5e bdc1 74b396b0e66f6840a890 6b9f 4f3d 95e7 dfbccff07461#<actiondispatch::http::uploadedfile:0x007fe160d92210>62433824 447f 4f3d a77e 0bd820e33f8b