87d4ebfc 67c9 4829 8877 939d2fda796d

おひさま

活字中毒の書店員

活字中毒の書店員

100

コメントした本

魍魎桜 よろず建物因縁帳

サニワと呼ばれる不思議な力を持つ春菜と曳き屋 仙龍の物語第5弾。 このシリーズの魅力は単にホラーという枠に収まらず、そこに歴史や伝統を感じさせる物語だと思う。 今回の話は上越市板倉区“猿供養寺”に伝わる人柱の伝説がモデルだろうか。 とても切なく悲しい話が桜という花の美しさと共に心に沁みました。次回作も楽しみです。

7日前

工場

3編の中短編からなる作品。 なんとも不安を掻き立てられる作品で読み終えるのにとても時間を要した。 SFの様なある種ファンタジーの様な不条理な世界でありながら、その登場人物たちの心情は痛いほどリアルで生々しくホラーの様ですらある。 非正規社員や正社員などそれぞれの目線で描かれる仕事の不条理や見るものによって形を変えるこの世の不安定さのようなものが描かれているのだと思うが、詳細な部分や語り手の心情が細かく描写されているのに反して大枠の説明が一切なく、それにとても不安を掻き立てられる。 しかし物語から感じる不安感に反して描写や文体がとても巧みで美しいと感じた。

3か月前

5cc4c863 6d4a 4e8c 8fd1 236841283cd6Picture
ロボット・イン・ザ・ガーデン

苦いところも面倒な部分も全て愛おしくなる物語。

3か月前

C7282453 1e6d 4251 89af 86d8ceb038c293b767da c161 4ca5 978f a90f99e9769fD58a0b0d e5d7 4b5f 843e 259541388591C94f18e7 4186 4deb b981 b6a0880310e215fea761 1ecc 4f2c 9bad 17edd272b21cDe620377 d7b3 413f 908d dc24e769262aIcon user placeholder 50
忘れ物が届きます

タイトルやあらすじ、カバーイラストからてっきりほっこりとした心温まるお話かと思いきや、ガチガチのミステリーでした(笑) 誰にでも、何年、何十年もたってから「実のところ真相はどうだったのだろう?」と思う事柄は一つや二つあるのではないかと思う。 大抵は真相を知る術がないまま想像に任せて無理矢理自分を納得させるしかないのだが、これはそういった「忘れた頃に思いがけず知る事になる」真相のお話5編です。 なかなか真相にたどり着けないじれったいお話5編でもあります。 おススメです。

4か月前

極悪専用

極悪人専用マンションに半ば監禁に近い状態で送り込まれた主人公と顔に大きな傷を持ちそのせいで明瞭に話すこともできない管理人がマンションで起こる最悪の事態に対処していく物語。 面白い。 本当に面白かった。 いや、内容の極悪さを考えれば「面白い」という言葉はマズイのかもしれないが、全編を通して軽妙で実に楽しかった。 新しい「次のマンション」を舞台にした続編をぜひ早々に読みたいものです。

5か月前

0891383b 0c85 4f1f a06d db9b51d42e31939862dd 11ed 4ebc a638 2fff5226ba32D7abed11 56d6 4ea2 a846 f2c2afc481f439066682 b36d 4b57 b86d dfb07ffc2ec1
犬神の杜 よろず建物因縁帳

よろず建物因縁帳シリーズ第4弾。 因縁のある建物を障りのないように封じる曳き屋の仙龍と何かを引き寄せるサニワと呼ばれる体質の春菜、今回は代々人目を避けて護られてきた犬神が住む廃村のトンネル工事の凶事と向き合います。 いい感じになりそうでならない春菜と仙龍ももどかしいですが、今回も一気に読みました。 やはりお化けより何より一番恐ろしいのは人の恨み妬み嫉みだなと改めて…。 次回作も楽しみてす。

5か月前

8c5f58a9 0830 467d 84a9 c576337d6cb9840af13a 7572 4368 82d4 67845dac04e043cd3d8b 7503 417f 9845 58079e08ca031525b978 75b4 4758 ae92 afa4d5728ad4
老後の資金がありません

いやぁ、楽しかった! 身につまされる話のオンパレードであるけど、それでもなんとかなるさと笑い飛ばす心強さがある。 最終的にはやはり、人に勝る財産はなしということなのかもしれない。

5か月前

74f3c7c2 627a 4c2e 9081 ab68e139c4bcCda577f6 55a7 45af 8c90 2ba5a74e1a274745d5ac 1fce 4935 bc20 6da358c1e1a8Icon user placeholder3221c9d3 635b 4ff4 b7d7 38140ce9362eIcon user placeholder9fb37280 03c5 4882 9d53 8efeb56507b1 34
ネコと昼寝 れんげ荘物語

れんげ荘の物語第三弾。 今回は「自由に生きる」ことの難しさに少し踏み込んだお話。 続きが気になりすぎます。

6か月前

80d5593d 19b1 49a9 8089 776340a0d15aIcon user placeholderA0aa09f5 02c0 4afe a65d 2bb7bd1c304a
異類婚姻譚

例え小説であっても猫を山に放つ事は受け入れられず……表題作だけ読んで挫折。

約1か月前

強運の持ち主

軽快で読みやすく一気に読んだ。 この手のちょっと背中を押してくれるような心がホッとする連作短編集は主人公が中年である事が多い気がするが、この作品の主人公である占い師はまだ20代の半ば。若いけれど、若いが故にいい意味で無責任にキッパリと背中を押してくれる。 当たるも八卦当たらぬも八卦。 占いは人の話を聞いてあげることなり。

3か月前

2cfb38dd d698 4ead 8b37 a889ebec5c48Icon user placeholder05d430ff 19f3 48d5 b48f 916aceaed08073bcff32 87f3 41c7 b87c 27d1f1b2a87bIcon user placeholderD90aebb2 cc38 47cf 97b4 cd69dea3f0f55404ea8a 8354 4707 8594 1536cb5c2aac 20
おおあたり しゃばけシリーズ 15

大好きなしゃばけシリーズ。今回もドタバタ、ハラハラ、そしてほっこりするお話5編。 相変わらず寝込んでばかりいる若旦那も少しずつ大人になり、若旦那を取り巻く妖たちもどんどん人情に厚い下町の江戸っ子化しているのがおかしくも感慨深いです。 最後に収録されている日本橋のリアル大旦那と著者との対談もとても興味深く楽しかった。

3か月前

154ca140 ac4a 4914 b19f bf93110b71dcIcon user placeholderFb6e4b2d fd53 4079 9d49 7cbaa0d5dfd8
夫のちんぽが入らない

一気に読み終えた。 ここまで赤裸々なエッセイも小説も私は知らない。 どんな人にも人の目を気にして取り繕ったり偽ったりする気持ちはあるはずで、どんなに「赤裸々エッセイ」と謳っていてもどこかよそいきな雰囲気があるものだが、この私小説にはそんなものは全くない。 清々しいまでに潔い。 「普通でなくていい」と口で言うのは容易いが、ここにはそう信じて前を向く作者の姿がある。 最後まで楽しく読んだ。

4か月前

5212c795 fc61 445b b3ed 3bf8b7e0d1d8417ad0f2 8ab6 4d0c 85e6 021846ebd3c650ff831e bff4 4d10 a926 08b8593996ff7d63454f a1c2 4f21 bce2 600a21436b00F9ed6367 e960 4960 9836 90617222a3a0F9d0bb2a a231 4110 be0b 0b0457d25af17c5bf757 2454 4590 9bb7 db9b6e600b23 107
あなたの人生、片づけます

片付けられない人の問題は心にある。 片付け屋・大庭十萬里が汚れた部屋、不要な大量の物に囲まれて過ごす人の心を読み解いていく4編。 ああ…大庭十萬里にうちにも来て欲しい…! そう思う人は少なくないはず! 断捨離という言葉が流行りすぎて一人歩きしているけど、大事なのは物を捨てることではなく自分が衣食住を自分の心地よい範囲でコントロールできてるかどうかなのだとこれを読んで改めて思う。 「閉店屋五郎」を思い出した。あちらは義理人情ものだが、こちらは小学校の先生に教え諭され叱られてなお心にしみる感じのお話。 疲れた方におススメです。

5か月前

3d3c14a0 d931 4d0a bf59 8db721e1786d1ce1ed76 072c 4d7f 97bc 1d5147ad9a753221c9d3 635b 4ff4 b7d7 38140ce9362e9b7b10e5 4fb3 4a41 a86b 9a79d145935dD1f344e2 7b3f 4362 b3d2 9fc23eeec0c14039f9ab 21e0 46d2 9d46 6d4b2f6d8b25
古代マヤの暦:予言・天文学・占星術

非常に薄く内容量も決して多くはないのだが、装丁も中の挿絵も古い洋書の雰囲気があり、とても良い。 暦について書かれた本は情報量が多すぎてよく理解できない事が多かったのだが、これはとても簡潔で要点のみがまとめてありとてもわかりやすかった。 古代の人はなぜこんなにも天体の法則に詳しかったのか…? とてもロマンを感じました。 おススメです。

5か月前

大事なことほど小声でささやく

ほんのり温かくてちょっぴり切ない群像劇。 悲し過ぎず辛過ぎず、いい人過ぎないごく普通だけれど温かい人たちの物語である。

5か月前

Icon user placeholder11dd7d62 59be 4500 ad10 689b0e73e157Cc2bdcab e710 4c03 8ba2 2c0be372d180B27ce721 6f13 4432 9296 9cfa2cdbed0b9f64113e 97ce 4c93 a348 de5bf99ed31cIcon user placeholder0baf0b90 877b 45d0 a026 38e29c59536a 22
文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学

アメリカの精神科医が自身の臨床経験に基づき「一見ごく普通の良識ある人に見えるがその実邪悪なる心を持つ人々」について書いた本の翻訳本。 まだ一般的に病気として認識されていない「悪(邪悪な心)」について治療を試みようとする精神科医の見解と実際のカウンセリングのやりとりの様子などが描かれている。 患者とのやりとりを描いたシーンは読みやすく理解しやすいが、解説や見解の部分は素人には少々回りくどく難解と感じた。 自己愛性境界障害の本と合わせて読むと非常に興味深い。

5か月前

6a0cf6d1 4250 4395 868e 3818242048a599f3c4e0 ddcb 4f7e 8a33 32c8e52927c56b34f651 da9b 466f b85d edb25eb3c69b5b88ccf5 2d92 40a1 949e a15a75d28eb162ecca8c a15c 44af b246 69025a476c282162479a 34d3 4aa4 8b00 76884b16b27c89e302dc 61e2 4acf b97e bf2a8c22fa0e 8
噂

ショートカットの若い女性が出てきた時点であれ?と思ったのだけど、あ、そうかこれ「逢魔が時に逢いましょう」と同じ作者かぁ〜と。ショートカットで行動的な小柄な女性と不器用な男性のコンビ、お好きな組み合わせなのでしょうか(笑) 残酷な犯罪の物語ですがこのふたりが少し救いになっています。 初版時とは時代が移り変わり、当時最先端だったiモードも若い子のファッションも古さを感じざるを得ませんが、噂の持つ後ろ暗さと恐怖は充分に味わえます。 私は本屋のカバーをかけたまま積本していたのですっかり帯の文句は忘れて読み終えたけど、読み終えて改めて見て、あのラスト1行云々のコピーには反対です。 登場人物がそれぞれに抱える悩みや背景、次第に明らかになっていく事件の本質など、ラスト1行だけでなく物語の本質が衝撃なのです。

6か月前

E2ce9a7a a5b1 42a7 a678 755708c9baecD4012687 5c22 4483 aed6 3f752ca2fe72E749421d ae14 439a b62a 1f895b073eab2642492b ebb0 4eaa ae98 7745051d9efdIcon user placeholder3c4caf3d 2806 4e18 b128 2c7b6cf7754dE458d4c3 ece0 4f33 8a16 2bfbf9903e1f 50