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おひさま

活字中毒の書店員

活字中毒の書店員

90

コメントした本

夫のちんぽが入らない

一気に読み終えた。 ここまで赤裸々なエッセイも小説も私は知らない。 どんな人にも人の目を気にして取り繕ったり偽ったりする気持ちはあるはずで、どんなに「赤裸々エッセイ」と謳っていてもどこかよそいきな雰囲気があるものだが、この私小説にはそんなものは全くない。 清々しいまでに潔い。 「普通でなくていい」と口で言うのは容易いが、ここにはそう信じて前を向く作者の姿がある。 最後まで楽しく読んだ。

8日前

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あなたの人生、片づけます

片付けられない人の問題は心にある。 片付け屋・大庭十萬里が汚れた部屋、不要な大量の物に囲まれて過ごす人の心を読み解いていく4編。 ああ…大庭十萬里にうちにも来て欲しい…! そう思う人は少なくないはず! 断捨離という言葉が流行りすぎて一人歩きしているけど、大事なのは物を捨てることではなく自分が衣食住を自分の心地よい範囲でコントロールできてるかどうかなのだとこれを読んで改めて思う。 「閉店屋五郎」を思い出した。あちらは義理人情ものだが、こちらは小学校の先生に教え諭され叱られてなお心にしみる感じのお話。 疲れた方におススメです。

14日前

古代マヤの暦:予言・天文学・占星術

非常に薄く内容量も決して多くはないのだが、装丁も中の挿絵も古い洋書の雰囲気があり、とても良い。 暦について書かれた本は情報量が多すぎてよく理解できない事が多かったのだが、これはとても簡潔で要点のみがまとめてありとてもわかりやすかった。 古代の人はなぜこんなにも天体の法則に詳しかったのか…? とてもロマンを感じました。 おススメです。

23日前

大事なことほど小声でささやく

ほんのり温かくてちょっぴり切ない群像劇。 悲し過ぎず辛過ぎず、いい人過ぎないごく普通だけれど温かい人たちの物語である。

約1か月前

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文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学

アメリカの精神科医が自身の臨床経験に基づき「一見ごく普通の良識ある人に見えるがその実邪悪なる心を持つ人々」について書いた本の翻訳本。 まだ一般的に病気として認識されていない「悪(邪悪な心)」について治療を試みようとする精神科医の見解と実際のカウンセリングのやりとりの様子などが描かれている。 患者とのやりとりを描いたシーンは読みやすく理解しやすいが、解説や見解の部分は素人には少々回りくどく難解と感じた。 自己愛性境界障害の本と合わせて読むと非常に興味深い。

約1か月前

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噂

ショートカットの若い女性が出てきた時点であれ?と思ったのだけど、あ、そうかこれ「逢魔が時に逢いましょう」と同じ作者かぁ〜と。ショートカットで行動的な小柄な女性と不器用な男性のコンビ、お好きな組み合わせなのでしょうか(笑) 残酷な犯罪の物語ですがこのふたりが少し救いになっています。 初版時とは時代が移り変わり、当時最先端だったiモードも若い子のファッションも古さを感じざるを得ませんが、噂の持つ後ろ暗さと恐怖は充分に味わえます。 私は本屋のカバーをかけたまま積本していたのですっかり帯の文句は忘れて読み終えたけど、読み終えて改めて見て、あのラスト1行云々のコピーには反対です。 登場人物がそれぞれに抱える悩みや背景、次第に明らかになっていく事件の本質など、ラスト1行だけでなく物語の本質が衝撃なのです。

約2か月前

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むすびつき

年中寝込んでいる体が弱い若旦那と妖たちのてんやわんやを描いたしゃばけシリーズの第17弾。 今回は輪廻転生にまつわるお話5編。 親しくなればなるほど大事に思えば思うほど失うことへの恐れは大きくなる。 考えても仕方のないことと分かっていても先の事が不安でたまらなくなる。 それでも、だからこそ、今を大切に生きるのだ。というお話です。 若旦那は相変わらず病弱で何一つお店の仕事はできていないけれど随分と大人になったのだなぁと、この長いシリーズを読み続けてきたファンとしては感慨深いものがありました。 あまりに感慨深すぎて「あれ?これでとうとうシリーズ最終回かしら!?」と思ってしまったほど(笑) そうではない事を祈ります(笑)

3か月前

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笑うハーレキン

全てを失いホームレスの家具職人として暮らす東口の前に、ある日突然見ず知らずの若い女性が「弟子にしてください」と押しかけてくる。 それから東口の周りでいろんなことが起こり始める。 一気に読んだ。 世の中いいことばかりではないけれど、それをどんな風に乗り越え歩んで行くかは個々の人間次第だ。 辛い人生の中にわずかな光を見出していく物語。

3か月前

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瑕疵借り

瑕疵物件と呼ばれる訳あり物件に住む藤崎。失踪、自殺、不審死…様々な理由で空き部屋となった部屋にわざわざ賃貸契約を結び日を空けずすぐに入居する理由とは…?4編の書き下ろし短編集。 人はいつか必ず死ぬ。理由は様々だが毎日どこかで誰かが亡くなっている。 そう考えれば自室で最期を迎えるのもなんら不自然ではないことなのかもしれないが、できれば人が亡くなった部屋には住みたくない、なんとなく気持ちが悪い…と思ってしまうのが人情である。 その「瑕疵(きず)」を取り除くのを藤崎は生業としている。 まるで妖モノを祓う祓い屋のようでもあるが、それとは違い実はとても人間くさい作業だった。 住んでいた人や家族の日々の営みを知ればそれは瑕疵ではなく思い出となっていくのだと思う。 とても興味深かった。 シリーズ化を期待! おススメです。

3か月前

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忘れ物が届きます

タイトルやあらすじ、カバーイラストからてっきりほっこりとした心温まるお話かと思いきや、ガチガチのミステリーでした(笑) 誰にでも、何年、何十年もたってから「実のところ真相はどうだったのだろう?」と思う事柄は一つや二つあるのではないかと思う。 大抵は真相を知る術がないまま想像に任せて無理矢理自分を納得させるしかないのだが、これはそういった「忘れた頃に思いがけず知る事になる」真相のお話5編です。 なかなか真相にたどり着けないじれったいお話5編でもあります。 おススメです。

9日前

極悪専用

極悪人専用マンションに半ば監禁に近い状態で送り込まれた主人公と顔に大きな傷を持ちそのせいで明瞭に話すこともできない管理人がマンションで起こる最悪の事態に対処していく物語。 面白い。 本当に面白かった。 いや、内容の極悪さを考えれば「面白い」という言葉はマズイのかもしれないが、全編を通して軽妙で実に楽しかった。 新しい「次のマンション」を舞台にした続編をぜひ早々に読みたいものです。

22日前

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犬神の杜 よろず建物因縁帳

よろず建物因縁帳シリーズ第4弾。 因縁のある建物を障りのないように封じる曳き屋の仙龍と何かを引き寄せるサニワと呼ばれる体質の春菜、今回は代々人目を避けて護られてきた犬神が住む廃村のトンネル工事の凶事と向き合います。 いい感じになりそうでならない春菜と仙龍ももどかしいですが、今回も一気に読みました。 やはりお化けより何より一番恐ろしいのは人の恨み妬み嫉みだなと改めて…。 次回作も楽しみてす。

23日前

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老後の資金がありません

いやぁ、楽しかった! 身につまされる話のオンパレードであるけど、それでもなんとかなるさと笑い飛ばす心強さがある。 最終的にはやはり、人に勝る財産はなしということなのかもしれない。

約1か月前

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ネコと昼寝 れんげ荘物語

れんげ荘の物語第三弾。 今回は「自由に生きる」ことの難しさに少し踏み込んだお話。 続きが気になりすぎます。

約2か月前

営繕かるかや怪異譚

古い建物に纏わる恐怖をほんの少し建物を修繕する事で回避する営繕かるかやのお話6編。 そこには幽霊退治や壮大な因縁話の探求など何もない。ただそこにあるのは「日常」である。 確かにリアルな生活とは、大なり小なり「折り合いをつけて」暮らしていく事なのかもしれない。 ただどの話にも主人公の身に起きたことを気にかけて助けとなってくれる人がいる。それが一番救われる事のような気がした。

約2か月前

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笑う猫には、福来る 猫の手屋繁盛記

大好きな猫の手屋繁盛記の第五弾。3編からなる書き下ろしです。 四角四面の石頭で融通の利かない宗太郎が猫の手屋として人々と交わっていくにつれ、猫の形ではあるが人として成長してゆく。 今回もほんわりと温かい猫の懐のようなお話です。

3か月前

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死刑にいたる病

主人公である雅也にある日突然、連続殺人犯から一通の手紙が届く。起訴された9件の罪状のうち1件だけは自分の犯行ではない、という内容のものだった。被疑者である榛村大和はなぜ一時期店の客だっただけの自分へわざわざ手紙を送ってきたのか…? 大学生活に馴染めず鬱屈した毎日を送っていた雅也は次第に事件の調査にのめり込んでいく……。 ひどくリアルで残虐であるにもかかわらず、どこか魅惑的で思わず引き込まれた。 次々と明らかになる出来事はどれも情け容赦なく陰鬱で残酷なのにどこかありふれた事のようにも感じ、気づけば受け入れ納得している自分に気づく。 ここ近年で読んだミステリーの中では最も細緻でよく練られている物語だと思う。 ミステリーとしてでなく、社会やごく身近な人間に踏みつけられないがしろにされた人々の悲しい物語でもある。 この著者の作品をもっと読んでみたいと思った。 おススメです。

3か月前

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十六夜荘ノート

英国で亡くなった大叔母から高級住宅街にある古い洋館「十六夜荘」を相続することになった雄哉。面識のないはずの大叔母はなぜ自分にこの建物を遺したのか…? あらすじやオビに書かれたコピーで大抵の内容は想像できてしまう昨今において、この物語にはそれらからは全く想像もできない広い世界が広がっていて、ただただ引き込まれ一気に読んだ。 かつて日本にもあった暗く理不尽な時代を生きた大叔母と、一見自由のようでいて理不尽なしがらみだらけの現代に生きる雄哉。 どんなに時代が変わり、どんなに世間から外れた生き方をしていても、みんな生きる価値があると静かに教えてくれる作品です。 読み終わった後に心に暖かい勇気が湧いてきます。 ぜひ、ぜひ、読んで欲しい作品。おススメです。

4か月前

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凹まない練習 もう悩まない、怒らない、振り回されない

この手の認知行動療法に基づく悩み解決法の本はたくさんあるのだが。 これまで読んだどの本よりもシンプルで分かりやすい。 こういう本を手に取る時、それは大抵その人が弱っている時である。そういう時にぎっしり理詰めで書かれた本は、到底読み進められない。 読み進めたところで「そりゃそうだけどさぁ〜」とか「それができたら苦労しないよ〜」と思うのが関の山である。 でもこの本は分かりやすいイラストと詩篇のような少ない文字数、さらに行きつけのお店のおじさんと会話してるような文体で、軽いエッセイのようにあっという間に読み切れてしまう。 そして全く押し付けがましくない!! まいっか、と思たら楽になるのはわかってるけど、どうしたらそう思えるのよ??という方に。 おススメです。

4か月前