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おひさま

活字中毒の書店員

活字中毒の書店員

95

コメントした本

強運の持ち主

軽快で読みやすく一気に読んだ。 この手のちょっと背中を押してくれるような心がホッとする連作短編集は主人公が中年である事が多い気がするが、この作品の主人公である占い師はまだ20代の半ば。若いけれど、若いが故にいい意味で無責任にキッパリと背中を押してくれる。 当たるも八卦当たらぬも八卦。 占いは人の話を聞いてあげることなり。

10日前

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おおあたり しゃばけシリーズ 15

大好きなしゃばけシリーズ。今回もドタバタ、ハラハラ、そしてほっこりするお話5編。 相変わらず寝込んでばかりいる若旦那も少しずつ大人になり、若旦那を取り巻く妖たちもどんどん人情に厚い下町の江戸っ子化しているのがおかしくも感慨深いです。 最後に収録されている日本橋のリアル大旦那と著者との対談もとても興味深く楽しかった。

16日前

夫のちんぽが入らない

一気に読み終えた。 ここまで赤裸々なエッセイも小説も私は知らない。 どんな人にも人の目を気にして取り繕ったり偽ったりする気持ちはあるはずで、どんなに「赤裸々エッセイ」と謳っていてもどこかよそいきな雰囲気があるものだが、この私小説にはそんなものは全くない。 清々しいまでに潔い。 「普通でなくていい」と口で言うのは容易いが、ここにはそう信じて前を向く作者の姿がある。 最後まで楽しく読んだ。

2か月前

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あなたの人生、片づけます

片付けられない人の問題は心にある。 片付け屋・大庭十萬里が汚れた部屋、不要な大量の物に囲まれて過ごす人の心を読み解いていく4編。 ああ…大庭十萬里にうちにも来て欲しい…! そう思う人は少なくないはず! 断捨離という言葉が流行りすぎて一人歩きしているけど、大事なのは物を捨てることではなく自分が衣食住を自分の心地よい範囲でコントロールできてるかどうかなのだとこれを読んで改めて思う。 「閉店屋五郎」を思い出した。あちらは義理人情ものだが、こちらは小学校の先生に教え諭され叱られてなお心にしみる感じのお話。 疲れた方におススメです。

2か月前

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古代マヤの暦:予言・天文学・占星術

非常に薄く内容量も決して多くはないのだが、装丁も中の挿絵も古い洋書の雰囲気があり、とても良い。 暦について書かれた本は情報量が多すぎてよく理解できない事が多かったのだが、これはとても簡潔で要点のみがまとめてありとてもわかりやすかった。 古代の人はなぜこんなにも天体の法則に詳しかったのか…? とてもロマンを感じました。 おススメです。

3か月前

大事なことほど小声でささやく

ほんのり温かくてちょっぴり切ない群像劇。 悲し過ぎず辛過ぎず、いい人過ぎないごく普通だけれど温かい人たちの物語である。

3か月前

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文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学

アメリカの精神科医が自身の臨床経験に基づき「一見ごく普通の良識ある人に見えるがその実邪悪なる心を持つ人々」について書いた本の翻訳本。 まだ一般的に病気として認識されていない「悪(邪悪な心)」について治療を試みようとする精神科医の見解と実際のカウンセリングのやりとりの様子などが描かれている。 患者とのやりとりを描いたシーンは読みやすく理解しやすいが、解説や見解の部分は素人には少々回りくどく難解と感じた。 自己愛性境界障害の本と合わせて読むと非常に興味深い。

3か月前

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噂

ショートカットの若い女性が出てきた時点であれ?と思ったのだけど、あ、そうかこれ「逢魔が時に逢いましょう」と同じ作者かぁ〜と。ショートカットで行動的な小柄な女性と不器用な男性のコンビ、お好きな組み合わせなのでしょうか(笑) 残酷な犯罪の物語ですがこのふたりが少し救いになっています。 初版時とは時代が移り変わり、当時最先端だったiモードも若い子のファッションも古さを感じざるを得ませんが、噂の持つ後ろ暗さと恐怖は充分に味わえます。 私は本屋のカバーをかけたまま積本していたのですっかり帯の文句は忘れて読み終えたけど、読み終えて改めて見て、あのラスト1行云々のコピーには反対です。 登場人物がそれぞれに抱える悩みや背景、次第に明らかになっていく事件の本質など、ラスト1行だけでなく物語の本質が衝撃なのです。

4か月前

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むすびつき

年中寝込んでいる体が弱い若旦那と妖たちのてんやわんやを描いたしゃばけシリーズの第17弾。 今回は輪廻転生にまつわるお話5編。 親しくなればなるほど大事に思えば思うほど失うことへの恐れは大きくなる。 考えても仕方のないことと分かっていても先の事が不安でたまらなくなる。 それでも、だからこそ、今を大切に生きるのだ。というお話です。 若旦那は相変わらず病弱で何一つお店の仕事はできていないけれど随分と大人になったのだなぁと、この長いシリーズを読み続けてきたファンとしては感慨深いものがありました。 あまりに感慨深すぎて「あれ?これでとうとうシリーズ最終回かしら!?」と思ってしまったほど(笑) そうではない事を祈ります(笑)

5か月前

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笑うハーレキン

全てを失いホームレスの家具職人として暮らす東口の前に、ある日突然見ず知らずの若い女性が「弟子にしてください」と押しかけてくる。 それから東口の周りでいろんなことが起こり始める。 一気に読んだ。 世の中いいことばかりではないけれど、それをどんな風に乗り越え歩んで行くかは個々の人間次第だ。 辛い人生の中にわずかな光を見出していく物語。

5か月前

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工場

3編の中短編からなる作品。 なんとも不安を掻き立てられる作品で読み終えるのにとても時間を要した。 SFの様なある種ファンタジーの様な不条理な世界でありながら、その登場人物たちの心情は痛いほどリアルで生々しくホラーの様ですらある。 非正規社員や正社員などそれぞれの目線で描かれる仕事の不条理や見るものによって形を変えるこの世の不安定さのようなものが描かれているのだと思うが、詳細な部分や語り手の心情が細かく描写されているのに反して大枠の説明が一切なく、それにとても不安を掻き立てられる。 しかし物語から感じる不安感に反して描写や文体がとても巧みで美しいと感じた。

16日前

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ロボット・イン・ザ・ガーデン

苦いところも面倒な部分も全て愛おしくなる物語。

18日前

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忘れ物が届きます

タイトルやあらすじ、カバーイラストからてっきりほっこりとした心温まるお話かと思いきや、ガチガチのミステリーでした(笑) 誰にでも、何年、何十年もたってから「実のところ真相はどうだったのだろう?」と思う事柄は一つや二つあるのではないかと思う。 大抵は真相を知る術がないまま想像に任せて無理矢理自分を納得させるしかないのだが、これはそういった「忘れた頃に思いがけず知る事になる」真相のお話5編です。 なかなか真相にたどり着けないじれったいお話5編でもあります。 おススメです。

2か月前

極悪専用

極悪人専用マンションに半ば監禁に近い状態で送り込まれた主人公と顔に大きな傷を持ちそのせいで明瞭に話すこともできない管理人がマンションで起こる最悪の事態に対処していく物語。 面白い。 本当に面白かった。 いや、内容の極悪さを考えれば「面白い」という言葉はマズイのかもしれないが、全編を通して軽妙で実に楽しかった。 新しい「次のマンション」を舞台にした続編をぜひ早々に読みたいものです。

3か月前

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犬神の杜 よろず建物因縁帳

よろず建物因縁帳シリーズ第4弾。 因縁のある建物を障りのないように封じる曳き屋の仙龍と何かを引き寄せるサニワと呼ばれる体質の春菜、今回は代々人目を避けて護られてきた犬神が住む廃村のトンネル工事の凶事と向き合います。 いい感じになりそうでならない春菜と仙龍ももどかしいですが、今回も一気に読みました。 やはりお化けより何より一番恐ろしいのは人の恨み妬み嫉みだなと改めて…。 次回作も楽しみてす。

3か月前

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老後の資金がありません

いやぁ、楽しかった! 身につまされる話のオンパレードであるけど、それでもなんとかなるさと笑い飛ばす心強さがある。 最終的にはやはり、人に勝る財産はなしということなのかもしれない。

3か月前

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ネコと昼寝 れんげ荘物語

れんげ荘の物語第三弾。 今回は「自由に生きる」ことの難しさに少し踏み込んだお話。 続きが気になりすぎます。

3か月前

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営繕かるかや怪異譚

古い建物に纏わる恐怖をほんの少し建物を修繕する事で回避する営繕かるかやのお話6編。 そこには幽霊退治や壮大な因縁話の探求など何もない。ただそこにあるのは「日常」である。 確かにリアルな生活とは、大なり小なり「折り合いをつけて」暮らしていく事なのかもしれない。 ただどの話にも主人公の身に起きたことを気にかけて助けとなってくれる人がいる。それが一番救われる事のような気がした。

4か月前

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笑う猫には、福来る 猫の手屋繁盛記

大好きな猫の手屋繁盛記の第五弾。3編からなる書き下ろしです。 四角四面の石頭で融通の利かない宗太郎が猫の手屋として人々と交わっていくにつれ、猫の形ではあるが人として成長してゆく。 今回もほんわりと温かい猫の懐のようなお話です。

5か月前

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死刑にいたる病

主人公である雅也にある日突然、連続殺人犯から一通の手紙が届く。起訴された9件の罪状のうち1件だけは自分の犯行ではない、という内容のものだった。被疑者である榛村大和はなぜ一時期店の客だっただけの自分へわざわざ手紙を送ってきたのか…? 大学生活に馴染めず鬱屈した毎日を送っていた雅也は次第に事件の調査にのめり込んでいく……。 ひどくリアルで残虐であるにもかかわらず、どこか魅惑的で思わず引き込まれた。 次々と明らかになる出来事はどれも情け容赦なく陰鬱で残酷なのにどこかありふれた事のようにも感じ、気づけば受け入れ納得している自分に気づく。 ここ近年で読んだミステリーの中では最も細緻でよく練られている物語だと思う。 ミステリーとしてでなく、社会やごく身近な人間に踏みつけられないがしろにされた人々の悲しい物語でもある。 この著者の作品をもっと読んでみたいと思った。 おススメです。

5か月前

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