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mi.asa

根っからの言葉フェチ

根っからの言葉フェチ。 本と添い寝する日々。 インスタ→miasa1377

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コメントした本

方法序説

彼の思想の中には、共感できないものは大いにある。神学が絡んだ話とか。なぜなら私は無神論者だから、そこはどうも入ってこない。身体の構造や物質的な原理についても、正直なところ十分に理解できない。なぜなら私は9割文系の人間だからだ。笑 それでも私はデカルトが好きだ。 彼がいかに思慮深く慎重で、物事を多角的に見れる人であったか。それが文面から伝わるからです。 自分の思想や意思はとても強く、だからといって、他の意思や思想をむやみに批判することもしない。しっかり長所も理解した上で、はね除けるマイルドな批判者。笑 彼がしたのは批判でも否定もなく、思想の独立宣言。表紙に書かれていた言葉の適切さに感心。(誰目線) そして何より彼の『われ思う、ゆえにわれあり』という思想が私はたまらなく好きだ。 その意味は長くなるので割愛するけれど、この世界に確実に存在を証明することができるものは何もないけれど、今考えている自分という存在だけは確かなものだということです。逆に、想像してくれる存在がなければ、物事もまた存在してるとは言えない。全てのことは想像することでしか、存在できない。孤独な原理ですね。でも真理だと思う。うまく説明できた自信ないけど。笑 やっぱり何事も根元に触れるのは好きだなぁと再確認。

約2か月前

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中原中也詩集

中でも思い入れの強い一編に触れたいと思います。 中学の頃、初めて中原中也さんの『宿酔』を読んで以来、 二日酔いは私の憧れになりました。 二日酔いの朝は、千の天使がバスケットボールする。 それは、お酒に酔うという未知の世界に対する興味と、 大人になることへの憧れを同時に連れてきました。 この詩を読むことがなんだか大人な気がして、背伸びしぃな私は熟読。 暗唱できるほど。笑 晴れて大人になった私はというと、 まあお酒に強いこと!笑 酔うこともなければ、 二日酔いなんてもちろん皆無。笑 二日酔いへの憧れを未だに果たせずにいるわけです。 友人たちは口を揃えて言う。 『二日酔いなんて、お前の思っているようなものじゃないぞ』 十中八九そうだとしても、私は十中二一にかけてるの!笑 だって今でも、『二日酔い 』というワードを聞くと、 「天使が千人!」って自動的に思考が進むんです。 きっと相当まぶしいんだろうなあ。 ふと、思い出した宿酔に誘われて、中也さんの詩集を買いに、仕事終わりに直行したわけでした。 --------------------------------------------------------------------------------------------- 朝、鈍い日が照つてて 風がある。 千の天使が バスケットボールする。 私は目をつむる、 かなしい酔ひだ。 もう不用になったストーヴが 白つぽく銹びてゐる。 朝、鈍い日が照つてて 風がある。 千の天使が バスケットボールする。

3か月前

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ガラスの街

初めてオースターの作品を読んでから物語に、というよりはその文体にたぶらかされて恋に落ちた。 「天才」という言葉を安易に使うのは気が乗らないけれど、それでも言わせてもらいます。 彼は、「喪失感」を表現する天才だと思う。 彼の作品にはよく私立探偵が出てくるから、探偵小説として分類されていることもあるけれど、私は彼の作品を探偵小説というくくりで読めたことがない。 深く読もうと思えばどこまでも深く読める作品で、私なりの見解もあるけれど、 作中のオースターが述べている通り、本は愉しめればそれでいい。クインがどうなったのか、スティルマン夫妻がどうなったのか、この物語が本当なのか、ドン・キ・ホーテ論に基づいたものなのかわからないけれど、愉しめればそれでいい。

3か月前

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幸福な王子―ワイルド童話全集

「自己犠牲」の美しさと愚かさを同時に突きつけられて、初めて読んだ日から、未だに棒立ち状態。他人のために尽くすことが、他人のために差し出すことが、無償の愛が完璧に美しく正しいものなら、なぜこんなに読んでて苦しくなるのか説明ができない。美しさは必ずしも正しさではないし、愚かさは必ずしも過ちではないからです。オスカー・ワイルドはどちらを伝えたかったのかな。

3か月前

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存在の耐えられない軽さ

人間というものは、ただ一度の人生をおくるもので、それ以前のいくつもの人生と比べることもなければ、それ以後の人生を訂正することもできないから、何を望んだらいいのか決して知りえない。 人生はたった一度しかないから軽いのか、たった一度しかないから重いのか。 どちらも間違えではない。 どちらも正しい。 問題は、自分がどちらに属する人種かということ。 重さと軽さについては、漠然で多意義なテーマなので、本書を読んで考えて欲しいと思う。 恋愛に限らず、人は常に選択を迫られる。上記で記した通り、たった一度の人生だから、どちらが正しいか確かめる術はない。 だからこそ、この本を読んでその時に備えて欲しい。

4か月前

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マチネの終わりに

結婚した相手は、最愛の人ですか? 大人の恋愛小説。 2人の恋の行方が気になって、手が止まらなくなるのは間違いない。 更に戦争やテロ、PTSDに関する内容も興味深く、本当に読みごたえのある作品です。 私が一番心に残った、というか府に落ちた部分は、 未来は過去を変えることができる という一説でした。 その具体的な意味は、是非本書を読んで考えてみて欲しいと思う。 久々に最近の邦書でお勧めの本として紹介したくなった一冊です。

4か月前

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ロリータ

『ロリータ』現在も使われているこの言葉の語源になった作品ですね。 “世界文学の最高傑作とも呼ばれながら、誤解多き作品” まさしくそうだと思う。 主人公のハンバート氏は、9歳から14歳までの少女にしか好意を抱けない小児愛者です。 そんなハンバート氏が見付けた天使、ロリータ。 中年男の少女に対する異常な愛には多くの読者が嫌悪を覚えると思う。 そして、少女はいつまでも少女ではいられません。 これが救いなのか、それとも。 ミステリーでありロードノヴェルであり、そして、愛の物語である。 色んな側面から興味深く、面白く読めました。

4か月前

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黄色い目の魚

周囲に溶け込めず孤立しているみのりと、絵を描くのが好きな木島。 木島との関わりを通して、みのりが周囲とも関わることが増え、木島との間には友情とも愛情とも名付け難い、強く真っ直ぐな気持ちが生まれていく。 木島との出逢いを、みのりはオセロみたいだと言った。 たった1つの白で、世界が色を変えてしまった。 理想の女になるでもなく、彼女になるでもなく、『消えない女になる』と言ったみのり。 青春のもどかしい感じがひしひしと伝わるのが胸をくすぐる一冊です。

4か月前

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ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

第二次世界大戦下のイギリス。 夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷付いた小雀だった。 雀のクラレンスとキップス夫人が共に過ごした12年間の実録。 その愛らしさと賢さで、戦争に怯え、傷付いた人々の心を癒し、慰めたクラレンス。 文章から、いかにキップス夫人が彼を愛していたか。 また、彼もキップス夫人をいかに信頼していたかが伝わります。 動物は時に人よりも人を救ってくれますね。 本当にこの子たちは、私達が与えた以上のモノを、私達に与えてくれます。

4か月前

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海辺のカフカ (下)

15歳、自由を夢見て、自由になれない時。そして、その事に気付くとき。 私にとってもそうだった。 だからこの物語自体が、壮大なメタファーだったと思う。 大人になるって、きっといろんな事を許せるようになること。 村上春樹さんにしか書けない青春小説。

4か月前

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こころ

初めて、『こゝろ』を手に取ったのは、私が中学生の時でした。 当時まだ初恋も知らない私は、先生の心情を汲み取り切れない『私』でした。 高校一年の時、初めての恋をした私は、自分の中にこんなにも汚い心が在ることを知りました。 「恋は罪悪」 先生の言葉が木霊して、泥ついた物思いでまた『こころ』を開きました。 大人になり、また『こゝろ』に再会した時、私はKについて考えました。彼が辿った運命について考え直し、先生の真意に触れようと励みました。 そして、今再び再読中の、『こゝろ』。 この物語の中での『私』の存在が救いであるように、私もまた、最初にこの書物を手に取った日を眩しく思う。 そして、また考える。 『こころ』は、何を責めたのか。 誰に、許しをこうたのか。 読むたびに、感情移入する対象が変わっていく。そして、100年以上も昔に書かれたものとは思えないほどの生き生きとした文体。 ぐいぐい引き込まれます。

3か月前

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狭き門

信仰心を抜きにしても、愛する人と共にいることと、愛する人を手放すこと、どちらが愛情深いか、より強いかと聞かれたら、私は正直わからない。 より難しい方が愛情深いなら、手放す方がそれな気がする。 「力を尽くして狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その道は広く、之より入るもの多し。生命にいたる門は狭く、その道は細く、之を見いだす者すくなし。」 信仰心というものがもし無かったら、二人のたどった道は違っていたのだろうか。 二人が狭き門を通る術はなかったのだろうか。少なくとも、私は愛する人にだけは「自己犠牲」の素晴らしさなんて、知ってほしくない。 大事な人の死を納得できる理由なんて知りたくない。

3か月前

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論語

様々な自己啓発本が出回っていますよね。考え方を変えてみよう!みたいにうたってるものが多いですが、当たり前ですけど体型を変えるのと同じように、考え型を変えるのにも努力が必要です。 自分の価値観を変えることは骨が折れます。努力しないと読んだところでなんにも変わりません。 一方、論語に書いてあることがらの中には、ごく当たり前のことなのに、多くの人ができていないことが多くあります。出来ていないことすらも気付いていないかもしれませんが。 つまり意識改革というよりは、意識の中に既にあるものを掬い上げて正しい位置に戻してくれるような感覚になります。ほら、知ってたくせに。って諭されてるような感覚。 多分、私は前世で論語を習ってたな。と思うくらいに。笑 それくらい自然と府に堕ちるものでした。 私的に、安易に自己啓発本読むくらいなら論語読むことを薦めたい。 孔子の言葉を借りますね。 「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」 ー朝、人としての大切な道を知ることができるなら、夕方死んでも悔いはないー 人の道とはなんなのかを晩年考えた孔子の言葉に、是非一度触れてみて欲しいです。

3か月前

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タイタンの妖女

主人公は地球→火星→水星→木星(タイタン) と壮大な旅をする。 自分の意志ではなく、逃れられない運命のために。 その間に、地球と火星で戦争したり、世の中が新宗教に支配されたりする。 登場人物はみんな誰かに利用されている。気付かないうちに操られていたり、手の上で転がされている。 人間に選択意思はあるのだろうか、というのが、小説の一つのテーマだ。 私達は誰の影響も受けずに、自分自身の意思によって生きることができるのだろうか。 もしも気付かないだけで、誰かに運命を決められていたら、もしその事に気づいてしまったら… その時必要なのは、寛大な心か、それとも受け入れる為のこじつけか。 人生の意味って、なんなんだろう。 それとも、愛すべき人を愛せたらこう言えるのだろうか。 『私を利用してくれて、ありがとう』

4か月前

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鼻

パンを食べようとしたら鼻が入っていたり、 ある朝突然鼻が無くなっていたり、 その鼻が変装して街を徘徊していたり。 最初の印象としてはなんとも奇妙で滑稽な話。 けれど、不思議と本からぬけだせなくなる。 なんで鼻なのか…と深読みすることも忘れて、私は純粋に、笑劇作として衝撃でした。 ついつい、社会風刺や何かのメタファーとして想像したくなってしまうんだけど、それはいつかの楽しみにとっておきます。 ゴーゴリは、この作品の発表を長らく渋っていたらしいけど、何か気持ち分かりますよね。笑

4か月前

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美女と野獣

ボーモン夫人の13編の短編集。 有名な美女と野獣含め、どの物語も人間の美徳をテーマにしたものが多く、面白い。 悪いことをしてもバレずに成功する人もいれば、ズルして幸せを手にする人もいる。 逆に、いい行いをして遠回りすることはたくさんあります。 でも必ず、人生の素敵なことは、物語の最後の方で起きるんです。 『良いことをして、報われないなんてことは無いんですよ。』 子供の頃に習った、誰もが知ってること。

4か月前

幽霊たち

私立探偵ブルーは、変装した男ホワイトから、ブラックという男を見張って欲しいう奇妙な依頼を受けた。 ブルーは見張り続けるが、ブラックの日常には何の変化もない。 ブラックは毎日大半の時間、机に向かいただ何かを書いている。 次第にブルーは、ブラックの正体やホワイトの目的を推理して、空想の世界をさ迷うことになる。 ブラックは、はたして毎日何を書いてるのか。 幽霊たちとは、誰のことなのか…。 推理小説としても、もちろん読めますが、それだけじゃない何かがあるのが魅力な一冊です。 その何かが、オースター作品の魅力ですね。

4か月前

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11分間

セックスなんて11分間の問題だ。脱いだり着たり、意味のない会話を除いた正味は、11分間で事足りる。そのたった11分間の何かを中心に、世界は回っている。 主人公のマリーヤという娼婦は、愛に絶望していた。しかし、一人の男性と出逢い、本物の愛に触れる。その時初めて、11分間が永遠にも感じられるものとなる。 しかし、頭が良いゆえに、臆病なマリーヤは… 官能的で、神聖な愛の物語。 あらゆるモノが、手にした瞬間、同時に失う恐怖も手にすることになる。 それでも手にする価値が愛にはあるのだ。

4か月前

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車輪の下

ヘッセの作品は自然描写が本当に綺麗。さすが詩人。 そして、青春時代の切ない心を痛いくらい突きつけられる。特に本書はヘッセの自叙伝に近いものだからとてもリアルです。 親と学校の先生とが、世界の全てみたいな時期があって、そこからの救いを恋愛や友情に求めたら、今度そっちから戻ってこれなくなってしまったりする。 こういう青春小説を読むたび、あの頃こんな大人になりたくないと思っていた大人に足を浸からせている自分にハッとする。 とりあえず、これが正しいことかわからないけれど、子供には勉強も大事だけど、遊びを疎かにしちゃいけないよと言いたい。そしてそれは、ちゃんと大人が言ってあげなきゃいけませんよね。 車輪の下敷きになる前に。

4か月前

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ジヴェルニーの食卓

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 印象派の画家4人を題材とした、史実を元にした短編集。 時に嘲笑され、受け入れられなかった印象派。 それでも描くことを止めず、文字通り戦った印象派の画家たち。 その生きざまに触れるたび、その情熱にあてられて、私の中の何かが駆り立てられるような、何とも言えない気持ちになります。 そして、苦悩や逆境の多い人生の中でも、側で寄り添い、支えた人たちがいて、そんな穏やかな風景もリアルに垣間見れる一冊です。

4か月前

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