2396ed95 6ecf 42ab 95c4 b82b7f27462c

いすゞ

色々読みます

色々読みます

4

コメントした本

夜は短し歩けよ乙女

伏線の海。一気に読むべき。現実と妄想が入り乱れる。夢か、現か。そんなの関係ねぇ!なんだこの話。 独特の文体と展開、現代京都舞台のゴリゴリファンタジー。だのにラストはピタリと終る。自分のペースで歩いていた物語たちが、一斉にゴールテープを切る。 あらすじを簡潔に説明するならば、幻の美味しいお酒を求めて夜の街を歩く乙女と、それを追いかける青年の話。 普通に物語として読んでも面白いけど、二回目読むならマーカーペンを引きたい。色だらけになるぞこれ。伏線が息をするように張られ回収されの繰り返しだ。 世界では「同時に」、全ての人が生きている。まさに『世界が息づいている』。 望んで冒険する者と望まざるが冒険せざるを得ない者。同じ感性を持っている人間同士でも、どれだけ奇遇が起こっても、考え方がこんなにも違うんだと驚かされもした。 それでも、みんなはみんなと楽しくお酒を飲み交わす。そして莞爾と笑うのです。 人をまつ身はつらいもの またれてあるはなほつらし されどまたれもまちもせず ひとりある身はなんとせう。 読了後、自宅で静かに本を閉じ向かう先はコンビニでした。ストロングゼロ片手につまみを弄りながら一息つく。 ……嗚呼、ひとりある身はなんとせう!

4か月前

29f2ab18 b680 48fc 87ef a43573605a2b07501b92 1ba8 4407 9b1b b1019ce7eeadE6c6f1f7 2317 45ea a86d e092853b20b8D05610bc 72d6 4401 b9e2 7173e4906554Icon user placeholder5db91d57 ea73 4322 a64f cce7542208c6761d4b6c d863 4830 8926 77beaede5c56 455
君の膵臓をたべたい

今日の行き帰りの電車と、ほんのちょっと自宅で。推定3時間ほど。 王道なラヴストーリー、でも彼と彼女だけが使える愛情表現の言葉はきっと彼らだけのもの。 死生観と自己同一性への認識に新しい視点をくれました。

4か月前

83c089af 2bcb 4854 931b c9a73a1ca6ccIcon user placeholderFd260288 a140 4c37 bfc5 b0672ba0ec4cF1cfa87b 9de3 4b01 af57 1f86cba70f858892e6a4 72d5 4429 bf3b f93905558cfe6ca31c9d d608 4c92 a4f3 f2f8c75fa949A12a5249 b612 4153 9316 2db5f8c38361 600
この闇と光

少しでも話そうものならすべてネタバレになってしまうくらいに、物語が複雑かつ伏線が貼り巡されていて、真実にたどり着くのが非常に困難。 読了後も暫くはこの世界を漂っていたくなる。そして真相を知るべく、また再びページをめくることになるでしょう。 あらすじとしては、盲目なお姫様レイアが革命により王の座から退かされたお父様と別荘で暮らす話。そしてその崩壊を描いた話です。 盲目である主人公視点で話が進むため、描写が細やかで特に色に関する語彙が豊富で美しい。

4か月前

Icon user placeholder2067840b 21e2 4ce1 8cae 08b68890fe565c37b4b4 e3ce 4812 94b5 4e7411cda0513d437fea 342c 4cf9 a28d 4d321b487c1aB2671df0 f03e 4bdf 96a9 8e76ae8458f52fe6ee53 e4e1 4076 9c3f 8dd643856feb0602a3a2 040d 4b2c 8830 0bf6fe7d704f 29
悪魔の孤独と水銀糖の少女

愛すること、愛されること。そこにあるのはどうしようもなく死と孤独であり、苦しみであり己のエゴを貫く傲慢さだけだ。 ただ、そこにハッピーエンドがないとは限らないし、それは本物とか偽物とかでは計れない、確かなものである。 先ず、『毒吐姫と星の石』から7年半、という事実に目を疑った。7年半もの間、彼女のファンタジーは息を潜めていた。そりゃ寂しくもなる。 待望の新作に心踊らせながらも、時の流れやら考え方の変異やらばかり考えてしまい、「あの世界をもう一度」の願いが叶うのか、不安8割のままページを捲った。 彼女の世界が、そこにはあった。私の大好きだった、お伽噺。 きらきらしたことば、ここではない世界の言い回し。句読点の多く、語り部の息遣いと感嘆を感じさせる語り口。 プロローグのたった5ページで一気に記憶が、感性が、蘇った。私の求めていた世界が、ここでは変わらず鮮やかに息づいていた。 強い少女の物語だった。 復讐を誓い、力を求める少女。死霊術士の孫娘シュガーリア。幼く愛くるしい容姿。きらめくような金の髪。甘やかされ、愛され、たくさんの正の感情を向けられてきた彼女だからこそ与えられるものがある。愛されたゆえに与えられる孤独。幸せで、正しい、愛。からうまれる絶望。 彷徨う魂を集め、触媒に閉じ込める死霊術士。異端者として日々己等の知識と技術に研鑽を重ねる。ずっと探しているのだ。魂はどこへ行くのかを。 生きるとは何を指すのか。一体何が私たちを私たちたらしめるのか。 感染する死。諦めの連鎖。甘言。 俯瞰することの孤独。必要なのは私が私であること。 様々な思惑が長年に渡り絡み、たった数日で一気に解かれる。シュガーリアの意志の行く末。彼女が復讐と謳う行動原理は何であるのか。それははたして悪なのか? 彼女を取り巻く傲慢や愛は、人を、選ぶ。ラスト、読者が彼女に抱く思いは人それぞれに思うが、そのどれもを彼女は笑って受け入れるだろう。 そして、もうひとりの主人公である悪魔背負いの大罪人ヨクサル。孤独を力に変える悪魔の契約者。 愛されることへの嫌悪。戸惑い。優しさ。誤解を恐れずに言うと、この物語を通して彼は幸せを手にしたと私は思う。彼の出した答えがたとえ砂上の楼閣であっても、彼は一番大切なものを手に入れたはずだ。 これは世界の傲慢が産んだ物語だ。 傲慢はそれぞれ支配に、復讐に、そして愛情に昇華され、また新たな孤独を形作る。だがそれを恐れることは無い。 「自分が何者であるかは、自分を愛した人だけが決めてくれる」 その愛が、最期まで貴方を突き動かす。待っている孤独、そしてその先にあるのが貴方の結末であり、貴方の物語だ。

4か月前

A39570b6 c8fb 4875 9eed 16b5e178090742e96d13 b450 44ac a7b0 2de6a7d15bb810439ba4 db1b 474e 9052 db9c243b9ebeA8e4c36b 42de 4a59 8ca0 27d8d2a0ee8e15fea761 1ecc 4f2c 9bad 17edd272b21c