コメントした本
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より善く生きていくためには、健康的な苦しみを習慣に身につけていく必要がある、ということ。 走ることのような習慣を、自分も見つけようと思う。いっそのこと、走りたい。 |
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この本で挙げられる数々の本が実に魅力的。本の捉え方を切り拓くための愉しい一冊。 そしていつか是非とも作りたい、ショウガパンのレシピ付 |
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隅々まで生命力に満ち溢れた版画 |
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どんなものも特別である、ということをこの社会学者は言いたいのではない。ただひとつの無用な石ころをじっと見つめ続けていると、それがいつか、かけがえのないものに変わる瞬間が訪れる。筆者は、そのようなまなざしにひそむ「無意識のいとおしい何か」を、必死で捉えようとしていたのではないか。 電車のなかで読みながら、思わず嗚咽しそうになった。 |
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学生時代の読書体験のなかで、最も記憶に残る一冊。真夏の旅の最終日、一日中電車に乗りながら、この本とじっくり向き合った。そして思わず落としてしまいそうになった。それまでの人生でずっと追いかけ続けてきたことへの明確な回答が、この本の中にあった。 人は矛盾を愛する存在であるということを、この本から教わった。 |
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鮮やかに中心を貫く、たましいの一冊。 学生闘争の時代を瑞々しく駆け抜けていった二十歳の女学生が、自殺に至るまでを書き連ねたノート。装丁の美しさにも目を奪われる。 最期に綴られた詩が、恐ろしく美しく、いつまでも心に残り続ける。 |
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実はこの本では、芸術とはなにかということが雄弁に語られているのではないかと思う。 極限状態にある人々の心、いや、魂をとらえたもの。 それは沈みゆく夕陽や、散りゆく木々の存在だった。 収容所に来てよかったと語り、この世を去っていった人のことは忘れない。 |
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嘆息する程の刺繍 |
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記憶とはこれほどまでに美しく語り得るものなのだろうか。彼女の記憶へのあかるさは、多くの人々が忘れがちな記憶のうつくしい側面を、静かに呼び醒ましてくれる。 大切な人に薦めたくなるけれど、自分の胸のなかにもそっとしまっておきたい、そんな一冊 |
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死ぬまでに絶対読み終えたい本 |
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細やかな描写は人を魅了するが、それ以上に大切なものを凝集して、初めて到達できる世界があることを教わった。この本と出会えて幸せだと思う |
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人はみな、こころに一本の樹を抱えて生きる。それはことばだ。そしてこの青い詩集は、読む人の樹に沈黙の光を注ぐ。 真っ青に拓かれた朝…この詩人が地上を旅立ったのは、そんな朝だったのではないかと勝手に想像する。 長田さん、どうかよい旅を。 |
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「幸せな葬式」という着想に何よりも救われた。 |
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記憶を巡る短篇集。個人的には、種屋の話がすきだった。 ダム開発の運命を辿り、誰も彼も去っていく郷里のなか、種屋は里の至るところに種を蒔く。全てが水に還る間際の、瑞々しい最後の光たち。 ダム開発で消えた、徳山村のことを思い出した。 |
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真理を必要とせず、生きる目的も必要としない。それでいて地球上のどんな人々よりも幸せな民族、とは。 彼らと出会い、暮らし、最後には自分の宗教から離れることを決意したある宣教師の物語。 この本を読んで、自分のなかの「小さな真理探究」は、一つの節目を迎えた。 |
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「不必要なものや途方もないものに出会ったとき、人間は、人間という独自な存在となる」 偶然この言葉を知り、手に取った一冊。彼自身の中で深められた思考は、本質を鷹の目のように鋭く射抜く。大学時代に出会えて最もよかった本のひとつ。 |
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デザイン=ソリューション、よりもポール・ランドの説く「デザインとは関係である」の方が、僕はしっくりくる。また読み返そう |