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Koppepantaro

身の丈五尺八寸、中盛無料と戦う日々、時々…

身の丈五尺八寸、中盛無料と戦う日々、時々大盛

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コメントした本 ページ 2

脳はなにげに不公平

全編を通して吹き荒れる「へえー!」の嵐。気づけばドッグイヤーだらけに。 上流階級ほどモラルが低い? お金が命の価値を軽くする? サルも恩返しをする? 実は全員嘘つき? 動物行動学も好きだけど、脳みその話はやはり別格の面白さ。読むとためになりますよレベルではなく、この本、ためにしかならない。

5か月前

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13階段

ジェノサイドでハマった高野和明さん、二冊目。 命を奪った者たちが集まり、悩み、力を合わせてあるべき正しい過去を探し出そうとする話。その成果が必ず未来に繋がると信じながら。 この作者の作品はエンタメ要素をしっかり備えつつも、読者に考えさせる明確なテーマが用意されており、今回はそれが「死刑と応報」であると思った。単純な存続論・廃止論にならず、執行者という第三の視点も交えて繰り広げられる、文字通り命を懸けた行いを通じて、本当に色々な事を考えさせられた。死刑に関しては、その数や、具体的手順など、知らなかった事が沢山あった。命を奪うという行為そのものが、いつまでも誰かの何かを削り続けていく。そして、応報の是非とは。 重苦しいテーマを扱いながら、推理小説としてきっちり成立させているところがこの人の巧さだなぁと感じた。楽しませて、考えさせる。高野さん好きの人も、そうでない人も、おススメです。

6か月前

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死神の浮力

黒い背広に、細身のネクタイ。背は高く、痩せ型。行儀の良い子どものように律儀に背筋をまっすぐに伸ばしながらママチャリに乗って、雨の道をするするとやってきた。降り止まない雨の中、決して迷わないあの死神がやってきた。 参勤交代から始まって、静電気(⁈)アタックに武家諸ハット、そして場違いなミュージック。全くブレないあの死神の名前を、心の中で何度も呟き、或いは叫ぶ。 相当な期間、この仕事を続けているにも関わらずトンチンカンさが有り余ってしまう場面で「千葉さん…(呆)」、肝心なところでも文脈一切無視してミュージックを見つけてしまい「千葉さん!(怒)」、絶体絶命をものともしない死神パワーに狂喜しながらの「千葉さん!(ヒャッハー!)」、そしてまさかのクライマックスで魅せる驚異の姿に思わず「千葉さん…!(感動)」。 非常に重い物語の背景や人物像に沈み込みそうにもなるが、そんな時でもふっと浮力を感じることが出来る、不思議地蔵のような存在にフラフラと導かれながらの520ページ。あっという間だった。

6か月前

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月と六ペンス

初めは好意的に、格式張って窮屈な社会生活をうっちゃって自らの衝動に命をかけたストリックランドを応援する気持ちで読み出して、ストルーヴェとブランチが絡み出した頃にはすっかり大嫌いに。ストリックランドはクソだ!と何度も心の中で叫んだ。それに引き換えストルーヴェの清廉なことよ、と。魂が美しいから、だから絵が凡庸なのだと思った。ストリックランドの凶悪で醜い人間性が逆に壮絶な美を表現するのだと。この性悪画家のモデルになったのはかのゴーギャンで、おかげですっかりゴーギャンも嫌いになってしまった。この辺りで物語は折り返し地点に立つ。いよいよ、かの島に旅立っていくのである。 「彼がこの島にきて多少なりとも優しくなったとは思えないし、利己的でなくなったとも、残忍でなくなったとも思えない。まわりの人間が好意的だったのだ。はじめからここで暮らしていれば、普通の人間として暮らしていたかもしれない。ストリックランドはこの地で、祖国の人間には期待も望みもしなかったものを手に入れた。つまり、理解を。」 常人には理解できない憧れを孤独な魂に秘め、想像力をかき立てる未知の島へと旅立つ姿に、思わずエールを送りたくなる。ロンドンでも、マルセイユでも、そこで当たり前とされたいかにも現代的なものさしで測れば、彼は間違いなく狂人だった。けれど、南海の島に渡ればそんなものさしなんてどこにもない。ただあるようにある、そんなかたちを受け入れてもらえたその島で、男は奇跡の絵を描く。 ずっと、苦しんでいたのかもしれない。狂おしい情熱の奴隷、最後はそんな風に思った。友達になれるとは思わないけど、6ペンスぐらいなら貸してあげてもいい。

6か月前

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夏への扉

面白かった。 ルンバを見る目が変わりそう。 これは確かにSFなのにドタバタコメディのようなおかしさがあって、ワクワクしてハラハラしてガックリもするけど最後はきっちり取り返す、時間と運命に対する知恵比べのようなお話。どんな苦労にも値するとびきりの「夏への扉」を目指してあっちこっち行ったり落ちたりする主人公。その相棒は猫のピート、鍵はリッキィ。実際に猫好きだった作者のピートにまつわる描写が秀逸で、ふとした瞬間の触れ合いが素敵だった。 P18. 腕に、ぼたん雪がぱらりと落ちたような感じがした。ピートが片足をかけていた。 「モーア」「食いしんぼうめ」ぼくはいいながら、受け皿の中にジンジャー・エールを注いでやった 愛するもののためには、勇敢に戦うことが出来る、そんな一人と一匹のスラップスティックSF冒険譚。

7か月前

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エルマーとりゅう

囚われのりゅうを助け出す旅に出たエルマー、 始まって1ページで無事にりゅう救出。 あとは帰宅するだけ、という衝撃的な幕開けからまゆげカナリアとの出会い、そして別れ。 まゆげ⁇ おいわいをしたことのないカナリアたちに、宴ではなにをたべたらいいのでしょう?と尋ねられ、 みかんです、と即答したエルマーのキャラの濃さに今更ながら震える。 幼い頃に読んだ有名童話を偶然見つけ、懐かしさから癒しを求めて再読してみたけれど、なかなかどうして破天荒極まりない。癒しとか全くなかった。冒険ってこういう事だった。目がさめる思いで読了。

7か月前

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鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

新潮45での連載をまとめた作品。 短いエピソードが連なり、そのどれもがクスッと笑える小話のようなもの。興味深く珍しい鳥類の生態が細かく書かれている訳ではなく、この業界を面白おかしくサラリと話してくれる、そんな学術的エッセイ本。 いい意味で軟派なタッチ。堅苦しくない難しいお話が読みたい人向け。もちろん鳥は好きです。

8か月前

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ジェノサイド 下

こんなに凄い本があるなんて。 圧倒的な面白さとテーマの深さがあり、学んで考えて楽しめる、全てにおいてとんでもない、まさにモンスター級のエンターテイメント。 本が好きで良かったと心から思える傑作。

8か月前

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犯人に告ぐ〈上〉

劇場型捜査で連続殺人犯を追う警察小説、という設定に惹かれて手に取り、するする読み進めた。 闇に沈んだ犯人をもう一度浮かび上がらせる事、そのためのエサに自分がなる事、つまるところ、この小説はそんな捜査官の物語。 突拍子もない話でありながらも荒唐無稽にならないのは、きちんとリアリティが残されているからだと思った。組織の重たさ、私利私欲、間の悪いミスと、狙い澄ました悪意…。 こんがらがった悲痛と慟哭が、クライマックスに向かって少しずつ混じり合っていき、すました顔も遂には歪んでしまう。特別な盛り上がりはないけれど、静かに熱く終わっていく物語だった。 「おそらく、あの日以降、今に至るまで、救いのない人生を送っていることだと思います。」 逃げ果せたのか、逃げられなかったのか。 或いは、絡まったままだったのか。 読み終わってからずっと、そんな事を考えてしまった。

9か月前

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マンガでわかる 酒好き医師が教える 最高の飲み方

始まりと同時についついジョッキに飛びついてしまい、特に何も考えずギュンギュン飲んじゃって、気がつけば立派にハイペース飲み会の先頭をひた走る…そんな自身の飲み方を変えたい、そう思って読んでみた。 考えてみれば、「良い飲み方」なんて教わった覚えはないし、強ければ強いほどイイと勝手に思い思われてきた気がする。 本書の要点はずばり、適量であれ、の一点。 少量であればそもそも悪酔いも二日酔いもありゃしない、そんな事はとっくに分かっておる!と思う。酒飲みにとっては、どちらかと言えば興ざめな要点とすら言える。ただ、そこで話は終わらない。 アルコール消化のメカニズムやツマミのあれこれ、そういった細かな内容に触れ、少し試してみようかなという気にはなる。あらかじめ決めた量を飲むとなれば、これまで漫然と掴んでいた生中も、本当にこれでいいのか?と思えてきた。本書に沿うなら生ビールは中ジョッキ一杯で容量ジャスト、つまりそれで終了となる。乾杯とともに別れの挨拶となってしまうなんてあり得ない、ここはグラスで抑えて、まずはオイル系ツマミとサラダで胃を動かす。そこからメインディッシュと合わせるお酒を真剣に吟味…なるほど、決められた量だからこそ選ぶ楽しみが増えるし、とりあえず〜で飲んだり食べたりしない分とにかく色々優しい。お財布にもお腹周りにも…。 そうやって普段とは全く違う飲み方を試してみて思ったのは、これはこれで楽しめるな、ということ。飲み足りなさはあるけれど、惰性で飲み続けて終電コースよりはマシだと思うし、チビチビ飲むのも案外悪くない。 これは明日楽勝だな、と思いつつふと周りを見渡すと、顔を真っ赤にしながらロレツ危うく話をしている同僚がいて、あれ?そんなに楽しそうでもないな、と思った。 楽しく飲む、は意外と知恵が必要なのだな。 自分なりの「良い飲み方」を目指していくキッカケをくれた一冊。

10か月前

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海と毒薬

読んでおきたかった本、という事で手にとってはみたが、期待外れだった。いわゆる戦争物、加害者側のストーリーで読ませる作品なら他に名作があるし、人間とは?のテーマはまさに文学・哲学の王道、この作品がそこに並ぶのには少し違うのでは、と思った。日本人論としても、祖先神信仰から仏教との融合、独自の風土性と合わせて論じた和辻哲郎の「風土」の方が断然面白い。いわゆる無神論は日本人の大多数に当たらないし…。クリスチャンじゃないという程度で「神の不在」を主張し、作中の精神的主犯格はその幼少期から道徳心の欠如を本人が痛感しているという土台の上で、捕虜の生体解剖事件を取り扱い、それを日本人の罪の意識とは?と広げられても何だかなぁと思う。本作で著者が描きたかったものには共感も納得もしなかったが、それでも作中に一貫する厭世と倦怠の泥沼状況、凡てどうにでもなれという投げ遣りさの振り切れ方、みんなが何かを壊され、壊してやろうとする心の曇り具合はある意味凄かった。解剖中、普段と何が違うのか、それが分からないといい、分からなかったのが全てだったのかと思った。

5か月前

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ガソリン生活

望月家とその自家用車緑デミのお話。語り部のデミオとその友車ザッパの掛け合いや、隣り合った車同士の噂話を通じて謎解きが進んでいく。伊坂さんらしいウィットに富んだ発想から生まれる、車だからこその表現や展開が楽しい。 この本には、手に汗握るエンタメ感や、夢中でページを繰るようなドラマチックさはない。ないがしかし、ゆったりと聞かせる会話の妙が確かにある。たびたび、ふふっと笑いが出てくる。自分がこれまで関わった車や二輪車(○♯▲%!)のことを思い返し、彼らの会話や日常を空想してみる。あれはワイパー動いたよね、とか、開いたボンネットが塞がらないよ、とか。 カバー裏の番外編もちょっと得した気分で何だか嬉しい。読んでいて、とても穏やかな時間を味わえる、いい本だった。

6か月前

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宇喜多の捨て嫁

同時代の梟雄には例えば松永弾正がいて、こちらは気軽に領民を燃やしたりするので全く洒落にならないのだけれど、どうやら直家はノリが違うなと感じた。 理不尽な死を強いることの方がずっと多かった時代に、とことん「死」に意味を押し込めた武将だったのかなと思った。 持ち切れないほどの非業を噴き出しながら毒を喰らい続けた戦国の梟雄、宇喜多直家は静かに格好良かった。 ただ、この人の親戚にだけは死んでもなりたくない。

6か月前

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わたしを離さないで

目にするたびに「この子らはどう生まれ、なぜ生まれたか」を思って身震いする。少しでも体が触れ合うことを恐怖する。そのことがわかる瞬間、初めてその人々の目で自分を見つめる瞬間、それは体中から血の気が引く瞬間です。生まれてから毎日見慣れてきた鏡に、ある日突然、得体の知れない何か別の物が映し出されるのですから。 ================================== この作品を良し悪しで分けるなら確実に良しとなるのだけれど、簡単に「面白かった」とは到底言えない。読んでる間、ずーっと苦しかった。辛くて悲しくて、知らぬ間に顔をしかめてしまう、そんな時間になった。それでも、また読みだしてしまう。放り出そうとは決して思わない。もしかしたら、もしかしたら、と祈りつつ、けれどその願いが叶わないこともわかりつつ。 不安がじわじわとわいてくる。知らぬ間に、背中を虫が這い上がってくるような、気づいていたら真っ先に叫ぶのに、振り払うのに、気づかない。そんなシーンを想像する時に感じる種類の恐怖。 ラストまで読み終わって、この本は一体何だったんだろうと考えて、考えて、考えてたら、泣けた。 高校現代文の教科書に載せたらすごいことになりそう。責任とらんけど。

7か月前

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私の恋人

「あれは私が一人目のクロマニョン人だった頃のことだ。」 そんな書き出しが存在するこの物語で、まさかこんなに感動するとは思わなかった。 十万年越しの純度で想う、諦めを知らない、たまらなく可愛い、私(たち)の恋人。 これだけ突拍子もない舞台において、一度も破綻しない圧巻のストーリー。最高にロマンチック。だけど無性に切なくて悲しい。 ふいに泣きたくなるような気持ちにさせられてしまって、思わず俯いてしまったけれど、次の瞬間にはまた期待出来る、そんなラストまで夢中で読んだ。この作者の作品は次も必ず読みたい。

7か月前

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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

フィンランドの不思議鳥パフィンのクリアな人生観に刮目し、ラオスのメコン川を畏怖する。そんなハルキムラカミが各地で猫と触れ合い、割とリッチな滞在を楽しんできました、な紀行文。 思っていたような人とは違うみたいだけど、思ってもいないようなところが見れそうな、そしてやっぱりハルキ節なんだなぁと思ってまたねじまき鳥でも読み返そうかなぁなんて。 とりあえず美味しいものを食べる旅に出ようと思いました。

8か月前

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トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える 野鳥のひみつ

以前、都会の片隅でカワセミを見かけた事があった。まさかそんなところにいるとは思わなかったので大変驚き、夢中で青く美しい姿を追った。 その後も時折思い返しては、カワセミ見たねぇと語り合う事もあるほど、貴重な体験だった。 そんな都会の神秘、カワセミはこんな風に紹介されていた。 「コバルトブルーの羽毛が美しい、渓流の宝石ことカワセミ。魚がいて、巣穴が作れる環境があれば、多少こぎたない川でも機嫌よく暮らしている鳥です。」 こぎたない…川…宝石が…ああ… ヒトにとって、最も身近な野生動物である野鳥。そのまさか!やそんな!に溢れた生態を垣間見れる本書で、これまで出会った鳥達を探してみるのもいいかもしれません。意外な姿を見つけられるかも…。

8か月前

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ジェノサイド 上

「人類絶滅の可能性」 「アフリカに新種の生物出現」 たった二分の議論で総括された「生物学上の問題」が持つ、想像のつかない力。 「この生き物の最大の特徴は、一目見ただけで未知の生物だと分かる、ということだ。その瞬間、諸君の頭は混乱するかもしれない。しかし何も考えるな。見つけ次第、直ちに殺せ。ガーディアン作戦における最優先の攻撃目標だ」 戦争の浅はかさと、ヒトの血生臭さに嫌気がさしながら読み進めた。要所で出てくる進化論や生物学上の研究結果にワクワクする。無辜な人々が虐殺されるのか…と案じていたのに、あれ?これどっちがどっちに…?と筋が見えかけたところで急展開、ここから大冒険しかない!というところで上巻終了。ここでやめられるわけがない!

9か月前

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最後の証人

最終弁論まででおよそ八割。 いつになったら佐方は暴れ出すのか、と読んでいるこっちが暴れ出しそうな構成ながら、事件の核心はどんどん明らかになる。どうするつもりなのか…と不安になり出す頃にようやく真打ち登場。 「二度目の罪は過ちではなく、それは生き方である。」 断罪と救済は同義であると語る弁護士。 物語で問われるのは、誰の生き方なのか。

9か月前

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百年法 (下)

最後まで失速することなく、面白かった。 百年の夢から覚めた人々が向き合うのは、どう残し、どう繋いでいくか、というテーマ。 生きられない未来を本気で見据えた時に出せた答えが、誠実で美しい。不老という夢で逆説的に死を思わせ、その終焉で命は希望を手に入れる。 終わるからまた始められる。繋がっていける。だから面白い。

10か月前

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