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全編を通して吹き荒れる「へえー!」の嵐。気づけばドッグイヤーだらけに。 上流階級ほどモラルが低い? お金が命の価値を軽くする? サルも恩返しをする? 実は全員嘘つき? 動物行動学も好きだけど、脳みその話はやはり別格の面白さ。読むとためになりますよレベルではなく、この本、ためにしかならない。 |
コメントした本 ページ 2
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新潮45での連載をまとめた作品。 短いエピソードが連なり、そのどれもがクスッと笑える小話のようなもの。興味深く珍しい鳥類の生態が細かく書かれている訳ではなく、この業界を面白おかしくサラリと話してくれる、そんな学術的エッセイ本。 いい意味で軟派なタッチ。堅苦しくない難しいお話が読みたい人向け。もちろん鳥は好きです。 |
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こんなに凄い本があるなんて。 圧倒的な面白さとテーマの深さがあり、学んで考えて楽しめる、全てにおいてとんでもない、まさにモンスター級のエンターテイメント。 本が好きで良かったと心から思える傑作。 |
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フィンランドの不思議鳥パフィンのクリアな人生観に刮目し、ラオスのメコン川を畏怖する。そんなハルキムラカミが各地で猫と触れ合い、割とリッチな滞在を楽しんできました、な紀行文。 思っていたような人とは違うみたいだけど、思ってもいないようなところが見れそうな、そしてやっぱりハルキ節なんだなぁと思ってまたねじまき鳥でも読み返そうかなぁなんて。 とりあえず美味しいものを食べる旅に出ようと思いました。 |
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最終弁論まででおよそ八割。 いつになったら佐方は暴れ出すのか、と読んでいるこっちが暴れ出しそうな構成ながら、事件の核心はどんどん明らかになる。どうするつもりなのか…と不安になり出す頃にようやく真打ち登場。 「二度目の罪は過ちではなく、それは生き方である。」 断罪と救済は同義であると語る弁護士。 物語で問われるのは、誰の生き方なのか。 |
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最後まで失速することなく、面白かった。 百年の夢から覚めた人々が向き合うのは、どう残し、どう繋いでいくか、というテーマ。 生きられない未来を本気で見据えた時に出せた答えが、誠実で美しい。不老という夢で逆説的に死を思わせ、その終焉で命は希望を手に入れる。 終わるからまた始められる。繋がっていける。だから面白い。 |