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まさと

ちょこちょこと読む

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コメントした本

戦争の法

佐藤亜紀には戦地体験があるのだろうか、少年だったことがあるのだろうか。多分ない。なのになんなんだこのリアルは。この小説には戦地体験のない読者にこれはリアルだと思わせる力がある。

5か月前

なぜ世界は存在しないのか

あらゆるものは様々な「意味の場」に現象するが、それらの意味の場を全て包摂するような世界は存在しない。それゆえ、あらゆるものは存在する。 形而上学と構築主義をコテンパンにしながら、ユーモアをたたえて哲学思考が連なっていく。 なぜ世界は存在しないのか、の証明は割と早い段階でなされてしまい、その後はその考えによって自然科学や宗教、芸術を捉え直していく思考がなされていく。 あらゆるものは存在するが、我々はそれらの中からよいものを選びとっていかなければならない。それこそが生きるということであり、人生の意味である。

6か月前

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うたかたの日々

悲痛なラブストーリーだと思って読み始めだけど「労働はクソ!!!でも金がないやつには人権ねえから!!!」みたいな話だった。好き。 奇妙奇天烈。「幻想的」という言葉の範疇を超えている。薬物感がすごい。とてつもなく視覚的なのにどうしたって視覚的に思い描けない。これぞ小説の本領発揮だ、という感じだ。

6か月前

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寺山修司全歌集

「わが撃ちし鳥は拾わで帰るなりもはや飛ばざるものは妬まぬ」

7か月前

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小説の言葉尻をとらえてみた

辞書に載っていないから、本来の使い方と違うからと安直に誤用だと決めつけるのではなく、それぞれの言い方には理由があるということを念頭において言葉と接するべきだと感じさせてくれる本だった。 小説を読む時に、ストーリーを追うだけではなく、使われている言葉、表現に注目してみるのも面白いことだということが分かった。

8か月前

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最も危険なアメリカ映画 『国民の創成』 から 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 まで

映画が描いてきたアメリカの闇を暴くといった感じ。プロパガンダとしての映画の有用性に改めて怖くなった。もう素直な気持ちで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観れないなあ。

8か月前

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白熱洋酒教室

ウィスキー、ラム、ブランデーについて。歴史や種類の話から飲み方、探し方まで。読んだらあとは飲むだけ。 ブランデーがフランスで作られたけど国内の需要がなかったのでイギリスに売り込んだらヒットしたためコニャックというフランス語やブランデーという英語が入り混じって使われているという話が面白かった。

8か月前

短歌は最強アイテム――高校生活の悩みに効きます

高校教師であり歌人である千葉聡の短歌エッセイ。高校生の様々な悩みに対して「効く」短歌が提示される。でもその悩みに今も困ってる自分がいたりして、そんな自分にも効く。短歌というものがいかに日常と密接に絡みつくものなのかが分かる。 いろんな歌人と出会えるのも良い。 千葉聡の高校生とのやりとりにもハッとさせられる。

8か月前

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起きようとしない男:その他の短篇

いろんなユーモアが詰まった短編集。すぐ読めてすぐ楽しめる。 大御所らしいけど知らなかったなあ。

8か月前

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切れた鎖

カブトムシの角は陰茎のメタファー。

10か月前

食べることの哲学

カニバリズムは人間が(自分が)本来的には他者に食べられる可能性のあるものであるということを強く想起させてしまうために禁忌となっている。つまり人間とその他の動物を差別化している。宮沢賢治はそれに異議を唱え、人間も他の動物と対等の立場にあるということを文学によって示そうとした。などなど。

5か月前

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ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた

たいせつなものをキャラメル箱に入れよう。

6か月前

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新装版 風の十二方位

変化の話。人間は変わる生き物であり、また変わらなければいけない生き物である。 確かにエロ漫画ではあるけれども、ストーリー、漫画表現ともに第一級なので、勇気を出して読んでもらいたい。

7か月前

映画原作派のためのアダプテーション入門 :フィッツジェラルドからピンチョンまで

映画化=原作化という見方は面白い。 アダプテーションを成功させるには原作への忠誠(トランスレーション)と原作への裏切り(アプロプリエーション)の両方が必要であるというのも面白い。 入門と書いてある通り、様々な先行研究を紹介してくれるので興味を持てばこの本を基点として知識を深めていける。

7か月前

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マノン・レスコー

The童貞文学。 最初の方は童貞がファムファタルに振り回されて身を滅ぼしていく話なのかなあと思っていたが、読み進めていくうちにこれは童貞が初恋の相手のストーカーになる話なんだと思った。やっぱり15歳ぐらいまでに初恋は終わらしとかないとダメよ。歳を取ってからの初恋は危険。 男にとって都合のいい小説なのでフェミニストにけちょんけちょんにしてもらいたい。

8か月前

フランス名詩選

フランス詩というものにザッと触れることができる。この中で気に入った詩人を掘り下げていったりすると良いと思う。巻末には人物紹介もあり、フランス詩入門書としてとても良い。 外国詩はやはり対訳に限るなという思いが固まった。

8か月前

地図と領土

ウエルベックって現代社会を忌避してるイメージがあるけど、そんな現代社会の中で幸せに生きるとはどういうことか、幸せになるにはどうしたらいいかについてこの世でいちばん真剣に考えている作家なような気がする。『素粒子』以降この作品の前までは未来に希望を見出していた。しかし、今回第3部に出てくる警官夫妻に現代社会での幸福を詰め込むことで、現在にも幸福を見出している。芸術と資本主義という大きいテーマの後ろにある、社会から見たら小さいそのような個人的なテーマにこそ、ウエルベックが描き出したいものがあるような気がする。 それにしても本当に文庫版の帯は許せない。ネタバレにもほどがある。

8か月前

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クウデタア<完全版>

50年代に起こった青年たちによる事件を元にした物語にして文芸批評。社会と内面のズレを解消するために「行為」に走った青年たちと「文体」に走った作家たち。 小説というものの存在価値とその価値の不可能性を同時に感じてしまい虚しくなった。大江健三郎や石原慎太郎、福田章二などを読んでみたくなった。 厚さ5センチという圧倒的質量に怯まずに読んでみて欲しい。

8か月前

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死体展覧会

悲惨、残酷、非情、暴力。これがイラクの現状か。現実に基づいて産まれた暴力性を感じる。これっぽっちの希望もない。悪夢のような小説、そしてそれがイラクの現実。 「自由広場の狂人」がお気に入り。

9か月前

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おぱらばん

エッセイと小説の違いってなんだろうか。そんなことを考えさせられた。これはエッセイなのか小説なのか。 小説や映画、いわゆるフィクションが生活に染み出してくる様が見事で、自分もこんな風に生活できたら世界が変わって見えるんだろうなと思った。

10か月前

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