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shinatake

東京

東京

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コメントした本

十代に共感する奴はみんな嘘つき

誰にも理解されたくない。理解された途端に、それは私だけの感情ではなくて、ありふれたものになってしまうから。共感なんてされたくない。自分が平凡な人間だと気付きたくないから。 女性はみな共感を求める共感脳だと言われるけれど、この本の主人公である女子高生は違っている。 「その気持ち、わかるよ」なんて軽々しく言われると吐き気がするし、自分の事を可哀想だと思っている一人ぼっちの子を見るといらついてくる。 でもそうやって教室を俯瞰して、「自分だけは分かっている」と思う自分を一番軽蔑している。 自意識がぐちゃぐちゃに絡まっている主人公は痛々しくて、いじらしくて、不器用すぎて、「ああもう、ごちゃごちゃ考えず、愛とか恋とか、思いきりしてみたらどうだろう!多分大人になってもよく分からないのだから!」と思ってみたりもするけれど、そんな事を言った途端にこの主人公から軽蔑されそうなので黙っておきたい。 それから、会話の途中で女の子が0コンマ数秒黙ってしまったら、一瞬のうちにいろんな事を考えているものだよ、と男の子たちにそっと教えたい。

4日前

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古都

この世に、自分と顔かたちがそっくりな片割れがいるのだとしたら、どう思うのだろう。 捨て子として京都の老舗問屋で育てられた美しい娘の八重子。自分は実の親から捨てられた、と思っていた八重子は、祇園祭で自分そっくりの苗子に出会う。自分と瓜二つ、けれども生活や身分は違っている2人のふれあいを幻想的に描いた作品。年頃の八重子が少女から大人の女へと変わっていく様子を京都の美しい春夏秋冬とともに描いた物語でもある。 作者の川端康成は、本作を朝日新聞に連載中、睡眠薬を多用していたようであり、それゆえか、なにかこの世のものとは思えない、美しさがあるように思われる。 苗子は、気品のあり美しい八重子を「幻」と例えたが、結婚を前に大人の女性へと変わらねばならない八重子を精神的に支えている苗子も、八重子にとってまた幻である。 この世に自分の片割れがいるとしたら。 わたしも自分の幻だと思うのだろうか。 八重子や苗子が互いを気にかけていたように、ただ幸せであってほしいと思う。

約1か月前

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鼻下長紳士回顧録 上

上下巻完結なのが勿体無いくらい、もっとこのお話に沈んでいたい。

3か月前

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宝島

戦後混乱する沖縄で生きてきたおじいやおばあが天国に行ってしまっても、この本がユンター(語り部)として、あの時の人々の感情を伝えてくれるのだと思う。 沖縄は宝島だ。沖縄の外で暮らす私たちも、大切に想いをかたむけなければいけない。

5日前

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優しい関係

私はしばしば、善悪の判断がつかないことがある。誰かにとっては正しいことも誰かにとっては悪で、誰かの罪が誰かの功績であったりする。倫理観と正義感は、本当の意味では統一することができないのだから、それでは善悪とは一体何なのか、とぐるぐる考えたりもする。 本書に出てくる青年ルイスは、主人公ドロシーだけが正義だった。ドロシーにとって有益か無益かだけが善悪を図る基準だった。ルイスにとってはそれが幸福であり、ドロシーにとってもルイスの存在が恐怖であるとともに救いだったのかもしれない。 決して共感されないであろう2人の世界はゆがんでいる、けれどもだからこそ2人は幸福なのかもしれないと思った。

約2か月前

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熱帯

昨日、書店の新刊コーナーに平積みされていた『熱帯』に心を奪われ、迷わず購入し、一日中、時間を忘れて読んでいました。読み終えた私がいる世界は、読み始めたときの世界から、別の場所に辿り着いてしまったようです。同じように見えて、少しずつ違っている、違和感を感じています。どうやら私は、本を読んでいるつもりが、物語の渦に巻き込まれ、別の並行世界に来てしまったようなのです。どなたか、この物語の最後をご存知の方はいませんか? 私はまだ、熱帯の中にいます。

4か月前

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