C64ee4ab c710 4fea a859 9a826a78947b

Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター。e_covi

こヴィ。編集者・ライター。e_covi

284

コメントした本

あまりにも真昼の恋愛

最近韓国の本屋や出版事情が話題だけど、文学も面白い。この〈韓国文学のオクリモノ〉シリーズはどれも必読かと。

8か月前

擬 MODOKI: 「世」あるいは別様の可能性

目眩のするような圧縮率で読みながら解凍していくと実際の頁の数倍ある感じ。知恵熱出そう。

10か月前

日本の詩歌――その骨組みと素肌

1994年と95年に行われたコレージュ・ド・フランスの講義録にして、現代日本人にこそ読んでほしい感動的な名著。

11か月前

Db4ce21d 438a 41ed 9e9d c636bbdb736fB28d8472 e447 4a77 ba3d b9897eb56eca118d7970 3cc2 4db9 831c 045461a93c14
共感のレッスン 超情報化社会を生きる

「私たちの時代はあまりに脳や意識の次元にコントロールを委ね、その弊害が大きな歪みを作りだしている。その集中しすぎた支配の一端を再び身体へ還してやることが、地球規模に拡大してしまった脳や意識にとっても望ましい方向なのだ」伊藤俊治(あとがきより)。 『ディスコミュニケーション』以来約30年ぶりとなる、宗教人類学者と美術史家の2人による刺激に満ちた連続対話をまとめたもの。「わたし(自己)」は「あなた(他者)」であり、「あなた」は「わたし」である。

12か月前

E0e9bc31 8254 435d 820d dd59b2b3ffb6F1cbc8fe 8677 45c1 b00f 1bf7f89ad113
あるノルウェーの大工の日記

建築家ではなく大工というところがポイントで、屋根裏の改装工事を請け負うところから、見積り、入札、契約、職人と建材の手配、実際の大工仕事、受渡しまでの半年間が綴られる。あらゆる業種のフリーランサーは共感の嵐で、むしろフリーランサーに仕事頼む側に個人事業主の表に出ない苦労や換金されてない仕事を知って欲しい必読書!

12か月前

B1f865df 22ad 4f3e bbdd 7457977f32fe48a3e230 1d06 4721 ab61 580bf9afe117C391ee8e 4de3 4dcc bea6 83ce85bba15f6cc053b7 a35f 4d76 8b84 5f08ee0a5defC1737d6c 78a8 4535 967a 3fd927417b76D487fe1c d403 4567 8828 809aeb6f9869Cd24db8e e921 4c75 9519 dab3e0acc243 44
高架線

築50年近くにもなる「かたばみ荘」のある部屋の歴代の住人や関係者たちが語るさまざまな話。それらのエピソードを聞きながら、自分が今まで住んできたアパートや当時の暮らし、バイト、沿線や電車からの風景、つきあってた人たちとの時間などが次々に浮かんできて、聞く(読む)と同時に誰かに自分の記憶を話しかけているかのような、不思議な時間が流れた。保坂和志や小島信夫の作品が好きならぜひ。

約1年前

F37a7b3a 68ca 4679 820d be410780daf9147378e9 90c6 484e 9d39 f8a45bca7097E83fa325 76b4 406b 8830 e58f6cb5ba2553faee56 087c 4df2 bf35 2817db8d08e238aecb1e ab6d 44a9 8407 9f126a093a216502914a 62b7 4fcf b2d0 51bd350ec7561ff469e5 e07e 4a1e 93b1 ff88382adc5f 16
犬物語

柴田元幸さんが以前訳出した『火を熾す』(2006)がロングセラーを続けているのを受けて、今回はジャック・ロンドンの作品の中から「犬の話」に絞って翻訳し纏めた中短編集。どれも一行目からカッコよすぎて痺れます! 書かれてから100年経っても古びないどころか、一段と輝きを増すリアルな生の感触。現代社会のペットとしての犬とは全く違う人間との関係が描かれています。全篇通してバックという犬の視点から書かれた代表作「野生の呼び声」は素晴らしいとしか言いようがない。名前は知ってるけど読んだことないという人はぜひ。ほかに「ブラウン・ウルフ」 「バタール」 「あのスポット」 「火を熾す(1902年版)」 。「犬が狼的なものと、人間的なものに引き裂かれるとき、ジャック・ロンドンの典型的な劇的展開が生じる。」by 柴田元幸(「訳者あとがき」より)

約1年前

536e84d6 c9f3 4e6e 832a a91ecbf069a208634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2cA7c28a86 8f38 4505 a5b1 0290d15f3b572d13338e a771 49bb 89e4 ec018a06f74fB28d8472 e447 4a77 ba3d b9897eb56eca3e6a4b83 9131 4cab 8a02 51de34052e11
ポーランドのボクサー

書店で見かけて、グアテマラの作家が書く「ポーランドのボクサー」ってタイトルの小説ってどんな内容?って思って買ったまま1年以上積読しながらずっと気にしていた。台風の週末にふと読み出したら、まったく予想もしてなかったところに連れてかれた。舞台はグアテマラだけでなく、アメリカ、イスラエル、ポーランド、セルビア…。自身のルーツであるユダヤ人であることから距離を置こうとする、いや、そのことが生み出す「壁」を乗り越えようと渇望しもがき続ける生の態度に、真の人間性を感じる。これが今年の日本翻訳大賞に選ばれたことはこの社会の微かな希望のひとつではないだろうか。エピグラフにロベルト・ポラーニョの一節「人には詩を読むべき時とボクシングをすべき時がある」。

約1年前

1f00d153 09b9 4aef ae95 b3ca6aaf28b5D487fe1c d403 4567 8828 809aeb6f9869Abb8e1fe aa2b 43fc a57f 7c4ac75ca14189e302dc 61e2 4acf b97e bf2a8c22fa0eMaman putain6 normal
愛と障害

旧ユーゴのサラエヴォ生まれ、92年にシカゴ滞在中にユーゴ紛争が勃発し、帰国を諦めアメリカで英語で書き始めた作家。かつて読んだ長編『ノーホエア・マン』は衝撃だった。自伝的要素の強いこの短編集も痛切。「指揮者」「アメリカン・コマンドーー」「苦しみの高貴な真実」がベスト3。第2長編『ラザルス・プロジェクト』の邦訳も待たれる。

約1年前

八日目の蝉

やはり傑作ですね。。。気づいたら単行本出てからもう10年経っているが、小説としての深さと問いかけの強さはまったく失われてない。文庫版の池澤夏樹の解説も興味深い(「これは相当に過激なフェミニズムの小説なのである」)。映画は未見なので見てみたい(やはり構成はかなり違うらしいですね)。

1年前

Icon user placeholder7f543922 3de6 47a3 977c 40b24f18176f8d327017 833d 4b39 9f67 b8cb49961d09Icon user placeholderDdf01909 15e6 4b9a 97a7 21e23fc58f1eIcon user placeholderC6eb9bc9 f4b8 471b 9e13 0c9e82623d1b 88
食べごしらえおままごと

追悼。「おなじ日本語を使いながら、言葉の意味がかぎりなくくずれてゆくのもかなしいが、言葉以前に、朝夕食べる野菜の味について、おいしい、といいあう舌の感度がまるでちがうことが、じつにものさびしい。根菜類も、グリーンピースもそら豆も、花かんらんも、ただ塩で茹でただけで、太陽とすこやかな土で育てられたものは、じつに豊かなおいしさを持っている。豊潤という言葉は、そういう作物を味わって来た者たちの共通認識から生まれた言葉ではなかったか。」 _風味ということーーあとがきにかえてより

10か月前

Fe34ee18 e693 4a17 81eb bebb3c00afa4Dff94a99 b9ca 4556 9326 3460233ee3ca
収容所のプルースト

1940-41年、ソ連の強制収容所に収容されていたポーランド人画家が、零下40度の極寒と監視下で記憶だけを頼りに行なった『失われた時を求めて』の連続講義があった。奇跡的に「カティンの森」事件を回避し解放されたのち、同房者2人が残した口述筆記のノートから著者が再現したプルースト論にして、人間の尊厳を守った魂の記録。原題は「堕落に抗するプルースト」。開いたら途中で閉じることができずに一気に読んだ。

11か月前

E3429d5e 1734 460e 8d95 f9e374d2854a7df2d362 5e46 4da3 ade1 b2370307f91b
無銭横町

年に一度は貫多の声を聞かないと。

11か月前

鳥獣戯画

帯に「語りの力で、何者にもなりえ、何処へでも行ける。小説の可能性を極限まで追い求める、最大級の野心作。」とあるけど、この本の刊行記念で紀伊國屋で開催した円城塔さんとのトークイベント行った時に、最後の質疑応答で、「私は鳥獣戯画が大好きで、あなたが誰なのかも、この本が小説とも知らなくて買って、来ました」というおじさんがいて笑ったんだけど、まさにそういう展開ですらすら時空も因果も超えて、かつ全てを内包したような複数の「私」小説。後半の「私」の高校から浪人、大学一年の夏までの恋愛を描い部分は、エモい青春小説としても読める。読後感最高です。

12か月前

3221c9d3 635b 4ff4 b7d7 38140ce9362eA2c42132 e90d 4fe1 b5ef 607b02b13261Icon user placeholder08634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2cF060dddb 03e9 4547 8591 84afdcd4d779000f7f04 309c 4d70 b17e a6dba3d145d8Daf6073a 6c66 4126 bc03 676433aab319 11
観察の練習

「観察の練習」とは、日常生活でのちょっとした気づき(スマホで写真撮る)を、そこで止まらず理解へまでつなげる(言語化する)思考のクセをつける(→アイデアの種になる)のレッスンのこと。移動中とか、通勤電車で読むと良さそう。装丁・造本の仕掛けも素晴らしい。

約1年前

0b1275ae 482f 4371 a751 21a7fd99aedfB65c3b44 b07f 4728 8a73 f235eba2f935060fabb6 e250 405a bae0 4c00cce28d08F2f82b62 9e2f 49d0 a6c6 d5e70d3009b7Ad3ae76a 3b67 463f 9b48 b1a8fc9373838a147539 d412 4499 b071 084ec14a5be6Fa912383 d72e 48ea b0ad 6d9c5e5c80bd 45
うしろめたさの人類学

著者がフィールドワークの拠点としているエチオピアと今の日本社会とコミュニケーションのギャップから、「あたりまえ」と思い込んでいる(考えようとしない)社会やシステムの仕組の問題点を解きほぐし、読者をポジティブな思考と行動に促す、ミシマ社らしい良書。読みながら、(地域)アートやコミュニティづくりに携わるような人にも、やってることの根本的な意義に立ち返るうえで補助線になると思いました。タイトルもいいですね!

約1年前

214c5c75 3a5e 4f66 af8e ab3d379121516c297c28 f15b 4bd1 b046 0af57a8709c9021e83e5 d63c 4da7 a101 4649d74a75579c19fa1b 8fc8 4081 9b4c 1548b52facaaD647ef7e 0603 4e4d 826b eb5c2aa928df6f40c558 2efe 4d43 b658 ffbf72a47bd7C1737d6c 78a8 4535 967a 3fd927417b76 75
パタゴニア

祝文庫化!で、約20年ぶりに読んだ。すでに「20世紀(後半の)紀行文学の古典」と称されているけど、決してこの記述のスタイルがスタンダードになったわげではなく、むしろ特異点として屹立していることを再認識。でも誰もが一度は読んだほうがいい。池澤夏樹の解説(『世界文学全集』収録時の09年執筆)も興味深いエピソードがいろいろ紹介されていて良い。『ソングライン』や『どうして僕はこんなところに』も読み直したくなった。旅に出て。

約1年前

Efcf6eeb f774 4dbe 9d59 ff4b87d0d146Cbda7f18 b4b3 417b 9513 712e1d292184Ace3ec88 4479 4139 bbd2 ffad2a653c1c4714e3c6 f8f1 42a0 86bf 6363689cd0b237fbd299 3c32 4329 ac74 56df19e6d4fe16e57a43 98bd 423a 954d 17865603ee6eIcon user placeholder 50
都市は人なり 「Sukurappu ando Birudo プロジェクト」全記録

いろんな意味で最前線かつ真っ当。版元がLIXIL出版というのもガチ。

1年前

二ノ橋 柳亭

絶版だった『ブラックバス』を改題して復刊された名品揃いの短編集。‪そうそう、直木賞作家ってこういうの書く人が本物だよなぁと(81年この中の2篇が候補になるが落選し、2年後『私生活』で直木賞受賞)。収録7篇の題材が実に多彩。野坂昭如、山口瞳、開高健、色川武大とか好きな人必読かと。

1年前