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dhu,

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コメントした本

土の中の子供

人の持つ破滅願望について掘り下げられた話 幼少の頃の無防備な心身に理不尽な暴力を受けた主人公は、しばしば自らを破滅に導くかのような行動を衝動的に起こしてしまう まるで恐怖に依存しているかのようであり、死を望んでいるかのようでもある行動をなぜ取ってしまうのか それは、恐怖や死そのものを望んでいるわけではなく、その行動の先に死や恐怖への克服を望んでいるのかもしれない 一見すると自らを破滅へと向かわせているかのようなその行動も、過去受けた傷や自らを圧倒してきた恐怖に打ち勝とうとする為に、自らをあえて苦しい状況へと導いているのかもしれない 圧倒的に暗いけれど、人の持つ破滅願望に前向きな意味を持たせうる 自らを追い込まざるを得ないような不幸な境遇にある人に対しては、これ以上無いほど優しい小説なんじゃないだろうか

4か月前

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対岸の彼女

角田光代はとにかく日常の人の心の機微を描くのが上手だと思う。 高校のクラスの雰囲気、はみ出し者にならないよう人の顔色を伺い続ける心理、周りに何を言われるのも「怖くない」ナナコ、それを理解できない当時の葵、今の葵と小夜子。 公園デビューに躓く事と同年代の女性が身につけるブラウスの相場を知らないことと働いていないこと、全てが繋がっているのではないか、と錯覚してしまう心理状態とか、働き始めて変わっていく小夜子と家庭の様子とか、人のちょっとした認識のずれやその時の精神状態が物語に自然に織り込まれているのが生々しくて、少し怖さすら感じる。 葵がナナコに惹かれたのも、小夜子が葵に惹かれたのも、全部必然だと感じる。 中高の雁字搦めな人間関係に翻弄されていた当時の自分が読んでいたら、なにか気づくことがあっただろうか。 それとも高校時代の葵と同じく、ナナコは強がっているだけだとしか思えなかっただろうか。 あんなに親しかった葵とナナコはもう連絡を取り合うことがない。仲が深まっていた小夜子と葵もほんの些細なきっかけで決裂してしまう。 しかし、小夜子は再び葵のもとを訪れ、散らかった葵の部屋を「1日で片付ける」 また二人で新しく関係を深めていく。 人に必要以上に深入りしないという暗黙のマナーが浸透しつつある現代人にとって、小夜子と葵の関係の変遷の中に、他人との繋がり方、関係の深め方に関するヒントがあるのではないかと思った。

9か月前

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